いつか天才だったはずの私
Creepy Nutsの「いつか天才だった俺たちへ」を聞いてしまった。きいてしまったよ。聞いたことがある人にはわかってもらえるかもしれない。今の私の気持ち。
いつからか、お金の面とか環境とかに制限された世界で自分が選べるもののなかから道を選んでて、結果私は今ここにいるわけだけど、選択肢が無限にあったころの私はもっと自由に将来を考えていた。そんなことをふりかえってしまった。この歌を聞いた私。
小学生1年生のころは物語を書くのが好きで、小説家になりたかった。
中学2年生のとき、踊る大捜査線を見て刑事になりたいと思ったり、HELOを見て検事になりたいと思ったり、美女か野獣を見て放送業界に憧れたり。
かなりミーハーだけど、夢にあふれていたよな~、若いっていいな~って、遠い過去の思い出として温めておいた記憶だったけど。とっくに昔話にして大事にしまっておいたけど。
けど、この歌に掘り返された。
思えば、将来がいっきに現実的になったのは、進路を本気で考えなきゃならなくなった高校2年生の時。「大学にいくなら国立じゃなきゃ」(学費が出せない的な意味で)という無言の圧に負けて、知らず知らずのうちにとっても現実的で、だれにも後ろめたくない進路を選んでいたような。
おかげで、堅実、確実、安牌な進路。それなりに活躍できて、安定した生活を送れる人生を着々と歩んできたけれど、本当の根っこにある好奇心とか願望は満たされていない。ということに気づいてしまった。気づいてしまったのだ。この歌に気づかされたのだ。
さあ、ここでどう舵をきるか。
31歳にありがちな現象か。血迷ったか。誰もが通る道なのか。人生の分岐点なのか。このまま通り過ぎていいのか。
ほんとうにそれ、やらないままでいいのか。