終演ブログ「救いはある、と思いたい」
ついに秋公演が終わってしまいました。
どうも。
秋公演の脚本・演出を務めた藤居航涼です。
他にも、語り部役のさくら、舞台美術のゴイゴイスーとしてもクレジットしていただきました。
さくら、という名前は私が大好きなサッカーの「セレッソ大阪」に由来しています。「セレッソ(Cerezo)」とはスペイン語で「桜」という意味なんです。
ゴイゴイスー、は単に私がダイアンめっちゃ好きやからです。関西ローカルのお昼の番組「本日はダイアンなり」をTverで観るのが最近の趣味です。
さて。
さすがに感傷的にならざるを得ません。
劇団娘の予感に入ってはや3年。自分の中で最も手応えのある作品をお届けすることができたのではないかと思っています。
今回の作品をもって私は娘の予感からついに引退ということなります。秋公演まで居座って申し訳ない!そろそろ後輩たちに道を譲らなければならないですね。
さて、あんまり個人的な感想ばかりなのもよくないです。どっちかというと作品そのものの話の方がみなさん聞きたいですよね?ということでここから先は今回の『星の青年は英雄になった/英雄は星の青年になった』について少し話したいと思います。
最初にいっておく。
俺のブログはかーーなーーりーー長い!(仮面ライダーゼロ〇ス風)
①『星の青年は英雄になった』を書いたきっかけ
これは当日パンフレットにも書いた通り、まさに「天才の一撃」をくらったからに他なりません。この「天才の一撃」とはなんだったか。結局キャス地、演出助手にも最後まで明かさなかったその作品。ようやく言えます…。
それがこちら!
1968年8月11日放送 実相寺昭雄監督作品
ウルトラセブン 第45話「円盤が来た」
まぁMリストとか見ればなんとなくわかりますね。今からもう55年も前の作品になります。ざっくりとどんなエピソードかを書きましょう。
アマチュア天文家のフクシン青年は天体望遠鏡を覗くのが趣味。ところが隣の工場に住むゲンさんとは折り合いが悪く…。
夜を通して星を見るものだから、工場での成績も振るわないフクシン青年。そんなある日、河原で寝転んだ時におっこちた弁当箱を拾ってくれた少年と仲良くなる。綺麗な星の世界に憧れるフクシン青年。
その夜、フクシン青年は望遠鏡で宇宙人の大円盤群を目撃する。急いでウルトラ警備隊に通報するフクシン青年。その通報を皮切りに各地のアマチュア天文家から同様の通報が相次ぐが、ウルトラ警備隊の観測網には何も引っかかっていない。結局これは偶然の重なった誤報と片付けられてしまう。
翌日、いつものごとくぼんやりしているフクシン青年のもとにまた昨日の少年が。少年に昨日の円盤の話をするフクシン青年。少年は今日こそ円盤が見られるよ、と言い残していく。
その夜、フクシン青年はまた円盤を目撃する。念入りに写真まで撮ってウルトラ警備隊に送るものの、結局ウルトラ警備隊では何の異変も観測できなかった。
翌日、また例の少年に会ったフクシン青年。フクシン青年は少年の家についていく。少年の家は望遠鏡屋だったのだ。少年は突然テレビ画面に円盤群の姿を映し出した。少年の正体は地球侵略を目論むペロリンガ星人だった。青年はウルトラ警備隊に通報するも、もうウルトラ警備隊も相手をしてくれない。ペロリンガ星人は、フクシン青年を星に連れて行ってあげようと囁く。
一方、ウルトラ警備隊はフクシン青年の写真と通報の音声をより詳細に解析し、ペロリンガ星人の襲来に気が付いた。ウルトラ警備隊とウルトラセブンの活躍でペロリンガ星人の陰謀は阻止された。フクシン青年は一躍時の人に。しかし彼は今日も相変わらずしけたツラで自転車を走らせている。
はい。なんかどこかで聞いたことある名前が入っていましたね。そうです。『英雄は星の青年になった』のフクシマ青年という名前はこのフクシン青年からとっています。また『星の青年は英雄になった』のイシナガ青年は明確にこのフクシン青年がモデルですね。
さらにペリヤ星人という名前も、ペロリンガ星人を意識したネーミングになっています。
と、まー小ネタ満載な感じですが、ここに気付いた人はいるんでしょうか?さすがにいないか(ただお客様の中でただ一人「実相寺昭雄」の名前を出してくださった方がおられました。バレた~と思いましたね。)
さてなんでこの回にそんなに衝撃を受けたのかといいますと、ラストシーンのフクシン青年の顔です。ラストシーンは音楽が流れる中、フクシン青年が自転車を走らせるシーンなのですが、その顔が最初のシーンのフクシン青年の顔と一切変わっていないんですね。
基本的に物語の主人公は「変容する」ものと言いますが、フクシン青年は何も変わっていないんです。でもこの話の主人公はフクシン青年以外ありえない(作品としての主人公であるモロボシ・ダン(=ウルトラセブン)もこのエピソードに関しては脇役でした)。
人間を嫌い、星の世界を夢見るも、結局元の生活に戻るしかない。
そんな救いのなさに惹かれました。
この救いのなさをうまく描いた実相寺昭雄監督にはもう脱帽です。
『星の青年は英雄になった』はこのエピソードをより救いのない方へと向かわせ、フクシン青年にはなかった「業」(「罪」ともいえる)をイシナガ青年に背負わせています。一方ペロリンガ星人はちゃんと地球侵略を目指してやってきた悪い宇宙人でしたが、ペリヤ星人は本当に侵略など考えていない善良な宇宙人として描きました。その方がイシナガが救われないので。
②『英雄は星の青年になった』を書いたきっかけ
そんなこんなで『星の~』を書き、本当はそれだけで公演をやろうとしていました。しかし2つの疑念が自分の中にありました。
・『星の~』だけだとただの焼き直しになっている…
・『星の~』は、工大祭という舞台にふさわしい結末なのか?
やはり普段娘の予感を見ていない方々にも見てもらえるチャンスだということを考えると、あの結末はふさわしくないと判断し、後半を書くことにしました。
しかし当初は『星の~』とは一切関係ない作品を後ろにくっつけるつもりでいたのです。が…
何も思いつかない!!!!!
いや本当に何も思いつきませんでした。一から全く関係ないものを作り上げる体力と時間がもうありませんでした。
そんなある日、ふとランニングに行ったときに、突然思いついたのです。
「ジェルミに息子がいれば…」
と。そこから後半のアイディアがもう洪水のように一気に流れてきました。タイトルの入れ替えもこの時直感的に思いついたことでした。ランニング中止して急いでメモに書き留め、大筋を整理してから一気に書きました。なので『英雄は~』は実に着想から2日ぐらいで完成した脚本でした。結末までの綺麗な流れが、正直もう「降ってきた」としか形容できない、なんとも不思議な体験でした。
③Mのこだわり
一番しゃべりたかったのはこの章ですね。Mリストをお配りするぐらい、今回選曲には力が入っていました。(今回は完全に演出の独断で全曲決めています)
中でも多くのMを占めたのがやはり冬木透先生の曲です。冬木先生といえば特撮好きな人にとってはもうレジェンド中のレジェンド。やはりウルトラセブンの世界観を表現できるのは冬木先生の音楽しかないということで、『星の~』のMはそこから大量に選んできました。
逆『英雄は~』の方は平成のウルトラシリーズから引っ張ってきました。印象的なのは「ウルトラマンティガ」(1996~1997)の劇伴を担当された矢野立美先生の曲です。後編の雰囲気はどことなく「ウルトラマンティガ」を意識した部分があったので、ちょうど雰囲気に合う選曲ができました。ティガが主役の映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」(2008)の佐橋俊彦先生の曲もチョイスしました。
どうせなら個人的なお気に入りを少しご紹介!
1:M6「悲しい似たもの同士」
イシナガとジェルミが机(?)を挟んで会話するシーンで使用しましたね。もともとの曲名は「ノンマルト(M74)」です。「ノンマルト」とはウルトラセブン第42話「ノンマルトの使者」に登場する地球原人の種族名です。もともと現生人類よりも先に地球に住んでいたと自称する種族で、我々地球人こそ「侵略者」であると断罪します。最終的にノンマルトの海底都市はウルトラ警備隊の潜水艇のミサイル攻撃により壊滅。ノンマルトも全滅します。しかしノンマルトが本当に先住民だったのか…?もしそうだとしたら…?その答えが明かされることなくエピソードは終わります。この後味の悪さから第42話はセブンを代表するエピソードの1つと位置付けられています。そんな第42話のラストシーンで流れるのがこの曲です。オカリナの音色で奏でられる哀愁がなんともいえない。なんか悲しい共通項を持っていたイシナガとジェルミにぴったりでした。
2:M8「困惑」
もともとの曲名は「葛藤(M58)」です。防衛軍がジェルミ抹殺を決定したとイシナガに詰め寄るシーンで使用しました。あのシーン実はもともと無音だったのですが、この曲を聴いて「これはあのシーンに入れたいぞ!」と思い急遽追加したものでした。イシナガの「えっ!」の直後にキレイにカットインする感じが好きでした。音響さんGJ!!
3:M21「50年を超えて」
後編のイシナガの独白シーンで流れた曲です。もともとの曲名は「遠き呼び声の彼方」。個人的には「ウルトラマンティガ」の中で最も好きな曲ですし、「ティガ」というとこの曲思い浮かべる方が多いのでは?(知るか!)
50年間、どういう思いを抱えてイシナガが生きてきたのか。そのすべてが明かされるあの場面に、もっともしっくり来る曲でした。M21に関しては初めから使いたいと思っていたので、この曲に合うシーンを書いたといってもあながち間違ってないですね。
4:M25「君にできるなにか」
カーテンコールの時の曲です。これはもともと「ウルトラマンコスモス~君にできるなにか」という曲で、「ウルトラマンコスモス」(2000~2001)のエンディング曲として使用されていた曲です。当初は使用する予定は一切なかったのですが、何かの拍子にこの曲を聴いたときに「夢を追いかけて 全てが変わる」という歌詞がフクシマ青年と異様にマッチするなと思い急遽追加しました。これはOBさんに聞いたのですが、2017年の娘の予感の公演でもこの曲が使われたそうで。私自身そのことは一切知らなかったのですが、図らずもそういうエモさがあったみたいです。
さて、あともう1曲(3曲?)、語らなければならない曲があります。
Mリストの中でも異彩を放っていて、公演のタイトルまで冠した曲。
M9「星の青年は英雄になった」です。
原曲はロベルト・シューマン作曲の「Piano Concerto in A minor, Op.54 Ⅰ.Allegro affettuso」(ピアノ協奏曲イ短調作品54 第1楽章)です。
今回使用した音源はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団、ピアノがディヌ・リパッティによる演奏です。
恐らく音楽の知見が深い方ならリパッティという名前を知っているのではないかと思います。一方特撮の知識が深い方なら「ああ、最終回の…」となるかもしれませんね。
そうこの曲はウルトラセブン最終話「史上最大の侵略(後編)」において非常に象徴的な使われ方をした曲です。
モロボシ・ダン隊員(ウルトラセブン)が、ヒロインのアンヌ隊員に自らの正体を明かす場面で流れ始めるのがこの曲です。
ダン「アンヌ。ぼくは、ぼくはね、人間じゃないんだよ。M78星雲から来た、ウルトラセブンなんだ!」
アンヌ「……えっ」
ダン「びっくりしただろう?」
アンヌ「ううん。人間であろうと、宇宙人であろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの。たとえウルトラセブンでも」
ダン「ありがとう、アンヌ」
この後、ウルトラ警備隊がゴース星人の地底基地を破壊し、ゴース星人が送り込んだ怪獣パンドンとセブンの決戦のシーンまでこの曲が流れ続けます。この選曲をしたのは冬木先生らしいですが、最終回の最後の戦いで自分の作曲したものではなく、クラシックを持ってくるセンスが本当に痺れます。
セブンは最終回時点で既に長い戦いの影響で満身創痍でした。
それでも死に物狂いでパンドンに立ち向かうセブン。
セブンの正体を知って、必死に援護するウルトラ警備隊。
そんな最後の戦いを彩ったのがリパッティのピアノでした。
ちなみにシューマンにピアノ協奏曲には様々な音源があります。その中でも冬木先生はリパッティの音源を使用しました。
ディヌ・リパッティはルーマニアのピアニストで、20世紀最大のピアニストとも称されています。しかしリパッティは1950年に33歳という若さで病死しています。リパッティが亡くなる3か月前に行われたブザンソン音楽祭でのリサイタルは、リパッティ最後の演奏として有名です。
冬木先生は、そんなリパッティの刹那の命の輝きを、ウルトラセブンに重ねたのでしょう。だからこそ数ある音源の中でも、切迫感の伝わってくるリパッティの演奏を選んだのだと思います。
イシナガとジェルミが対峙するシーン。ジェルミは最後に命の輝きを見せてこの世を去る訳ですが、そんな瞬間を彩るのにこれほどふさわしい曲はないだろうと思い、私もこの音源を使いました。約8分に渡るシーンでしたが、最初から最後までこの曲を(ちょっとだけ尺に合わせて編集してますが)おう最初から垂れ流しています。ジェルミの感情に振れ幅に呼応するように曲調が変わっていくのがかなりうまくハマって個人的には大満足でしたね。
ちなみにこの曲。早めに来てくださった方はさっき聞いたぞこれってなったかも。というのも客入れの時にもこの曲を流していました。
この曲はシューマンのピアノ協奏曲の第1楽章にあたります。全部で第3楽章まであり、3つの楽章合わせて合計30分の曲です。そのため客入れの間は
「Piano Concerto in A minor, Op.54 Ⅰ. Allegro affettuoso」(第1楽章、15分)
「Piano Concerto in A minor, Op.54 Ⅱ. Intermezzo: Andantino grazioso」(第2楽章、5分)
「Piano Concerto in A minor, Op.54 Ⅲ. Allegro vivace」(第3楽章、10分)
と流し続けました。
よかったらこれも聞いてみてくださいね!!
④「救い」と「夢」
最後が一番大切なことかもですね。
本作品の大きなテーマが「救い」でした。
前編を通してイシナガは「業」を背負ってしまいました。ただ他人から見れば彼は「英雄」。望まずして英雄になり、英雄になる過程で友を死に至らしめた。イシナガの苦悩は相当なものだったと思います。
前編のラストシーン、イシナガはただ星空を眺めているだけで終わります。
本当に「救い」のない終わり方でした。
しかし後編、フクシマ青年のおかげでイシナガは50年越しの思いをリンジェにぶつけることができました。この物語を通してイシナガという人物は大きく変化していません。
ただ「救い」はあった。
そこに意味があると思っています。
実相寺昭雄監督はさっきも言った「円盤が来た」で、フクシン青年が何も変わっていないラストを描きました。変われない人間だっているんだ、という実相寺先生のメッセージのようにも感じます。
ただ「変われなくても、救われてほしい」というのが私なりの実相寺先生へのアンサーでした。それはある意味でわがままなのかもしれませんが、やっぱりどんだけしんどくたって「救いはある」って思いたい。
後編ではフクシマ青年もリンジェも救われました。ジェルミも祈ってもらうことである種救われたはずです。これは生き残った者のエゴかもしれません。ただ生き残ったものは祈ること、語り継ぐことしかできない。
ONE PIECEでヒルルクが、人に忘れられた時が死んだ時だと言っていましたが、その通りだと思います。イシナガは自分の殺さないことで、本当の意味でジェルミを殺さなかった。そうしてリンジェやフクシマの心の中にジェルミが生きている。それが死者に対する「救い」だろうと思います。
そして救われたのはなにも物語の中の人物だけではない。
今回、本当に座組がやべー状態でスタートしました。
特にOBの相田さん、小磯さん、中嶋にはキャストをやってもらいました。最初はむちゃくちゃなお願いしたなって申し訳ない気持ちでした。
でも公演が終わって、3人とも「楽しかった」と言ってくれました。
特に3人ともちゃんとお客さんの前でキャストをやるのは初めてで、3人にとってリベンジの意味合いもあったはずです。そういう意味で、もしかしたらこの作品がOBさんの「救い」にもなってくれたのではないかと思いました。昨日部室で泣いてたのはそれです。赤面。
本当に多くの人に支えられ、お送りできた公演でした。
感謝の気持ちでいっぱいです。
やっぱりその中でもこの人には特に感謝したいです。
考えてることは全然違ってて、それでもなんだかんだ3年間ともに戦ってきた同期。結局最後まで居座ったのは俺らだけでした!
お疲れ様です!そして、ありがとう!
三浦滉平!!
終演ブログ。ここで一区切り。
こっからは本当に余談です。
読みたい人だけ。どうぞ
余談1:幕間のM
やべー長なってきた。こんなとこまで読んでる人おるんやろか…。いやでも書くよ!!
幕間のMはかなり好評だったようで嬉しいです😘
あの時代の変遷を表現するのは、2023春公演で演出の中川がやってた方法で、あれがめっちゃ好きだったので自分もパクリやってみました。
使用した曲とリリース年はこんな感じ
「木綿のハンカチーフ」太田裕美(1975年)
「星空のディスタンス」THE ALFEE(1984年)
「DANDAN心魅かれてく」the FIELD OF VIEW(1996年)
「茜色の夕日」フジファブリック(2005年)
「スターライトパレード」SEKAI NO OWARI(2012年)
「アイドル」YOASOBI(2023年)
お前の趣味やろって言われそうです。でもこの中で自分の趣味から選んできたのは「星空の~」と「DANDAN~」と「茜色の~」の3つだけです。他は違います。
ということは、何か選ぶ基準があったってことですね。
絶対伝わらないと思いつつ、一応とある基準で選んでました。
なんだかわかりますか??
下に答えがあります。ちょっと考えてみてください!!
正解発表!!!!!いぇーーーーーーい
流れた部分の歌詞に注目してください。
木綿のハンカチーフ
「いいえ 星のダイヤも 海に眠る真珠も」
星空のディスタンス
「星空の下のディスタンス 燃えあがれ!愛のレジスタンス」
DANDAN心魅かれてく
「DANDAN心魅かれてく この宇宙(ほし)の希望のかけら」
茜色の夕日
「東京の空の星は 見えないと聞かされていたけど」
スターライトパレード
「Welcome to the Starlight Parade 星が降る眠れない夜に」
アイドル
「金輪際現れない 一番星の生まれ変わり」
はい、ということで正解はすべて歌詞の中に「星(ほし)」というワードがはいっている、でした!伝わらねぇよ、その言葉遊びは。。。
「アイドル」は元々この言葉遊びを思いつく前から候補に入ってたんですけど、綺麗に「星」って入っててビビりましたね。
余談2:細かすぎる小ネタ集
ウルトラセブン第45話「円盤が来た」がオマージュ元という話ですが、それにちなんだ小ネタが入ってました。
1:「目が逆だ」
わざわざ作中で2回も入れた、望遠鏡をのぞき込むときの「目が逆だ」というくだり。実はこれ、フクシン青年の望遠鏡をのぞき込んだゲンさんがとった行動だったんです。あまりにコミカルだったので入れたくなっちゃいました。
2:名前の元ネタ
フクシマ青年はフクシン青年から名前を取っているのは書きましたね。他はですね。。。
ミネヤマという名前は、セブンに登場するウルトラ警備隊のキリヤマ隊長を意識した名前になっています。
モトミヤは…あまり深く考えないでつけましたね。
ジェルミも結構適当です。語感が良かったので。
リンジェは、ジェルミの息子っぽい名前が欲しくて、父から「ジェ」の部分をもらって名付けました。
イシナガ、フクシマの下の名前も特に深くは考えなかった…。ただイシナガを「テツジ」と決めた際に、フクシマも「ジ」で終わる名前がいいと思い、「セイジ」にしました。しかしこれで、「イシナガ・テツジ」「ジェルミ」「フクシマ・セイジ」「リンジェ」と全員「ジ」が入ることになりました。これは意図せずそうなっています。
ちなみに全員カタカナ表記なのも、ウルトラセブンの登場人物はたいていカタカナ表記だからですね。
3:「あなたの目はあなたの体を離れ」
開演のタイミングで、語り部が噛み噛みながらも言っていたセリフですね。これは初代の「ウルトラマン」放送の前にやっていた番組「ウルトラQ」の冒頭で流れていたナレーションと同じセリフです。導入にはちょうどいいかなと思ってました。
こんなとこでしょうか。
まだしゃべりたいことはありますけど。
一から十まで全部書くのはつまんないからね。
それでは、またどこかでお会いしましょう!!
また新しい作品を皆様にお届けできる日を夢見て。
藤居航涼
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