見出し画像

ポケモンカードで負けた時の敗因とは

こんにちは。むすこもりです。

来シーズンがもう間もなく始まりますね。

早速ですが、今回は「あなたが負けたのは本当に運が悪かったことが原因ですか?」ということを文章にしたものです。

具体的に言うと、対戦後に「〇〇がサイド落ちしていたから」「弱点だから無理ゲー」「毎ターン理想ムーブされたから」などと振り返る人がいますが、その考えは本当に正しいのでしょうか。

私もポケモンカードを始めた頃は同じ考えを持っていましたし、対戦後に同様の発言をして対戦相手を不快にさせていたと思います。

しかし、今では考え方が変わりました。感覚的なものですが、考え方が変わってからは、勝率が段違いに上がりましたし、負けてもその負けから成長できるようになりました。なにより、ポケモンカードにおける「考える楽しさ」「プレイングの深み」を味わえるようになりました。

読んでいただいている方には少しでも参考になればと思っています。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

※記事の内容はあくまで個人の考えであり、自分が二度と「運負け」と口にできないよう自分にプレッシャーをかけるためのものでもあります。何か変なこと言ってるなーくらいの気持ちで読んでください(笑)


1.勝敗を決める3要素

対戦の勝敗は「デッキ構築」「プレイング」「運」の3要素に左右されると考えています。

これに関しては多くのプレイヤーが同意見であると思います。というよりそれ以外の要素はありませんからね(笑)

また、これらの優先順位はデッキ構築>プレイング>>>>>>>>運だと理解しています。

特にここ1年は発売スパンが短く新カードがどんどん出てくるので、新しいデッキや環境を呼んだデッキが勝ち上がることが多く、デッキ構築は一番大切です。デッキを作れる人は強い。

次にプレイング。プレミしていると勝てる対戦も勝てないため、これも重要です。

そして運。少なからず運も大切です。運がない人は勝てません。

これらについて一つ一つ深掘りしてみましょう。


2.デッキ構築

まずデッキ構築です。簡単に言うと、「デッキの強さ」です。

さらに「デッキの強さ」には①②により決まります。それぞれについて説明します。


①デッキパワー

1つ目はデッキパワー、すなわちデッキそのもののスペックです。例を2つ上げます。


(1)カードパワーが高いポケモンがメイン

アタッカーのカードやその周辺カードのパワーが高いデッキです。具体的にはレシリが挙げられます。

レシリザは1ターン目に「レシリザを出す」「カキを使う」それだけで強いため、安定して「強い動き」をとることができます。溶接工や巨大なかまどなど、優秀なカードが多いことも、デッキパワーが高い要因です。強いポケモンが暴れて勝つのでわかりやすく強いですね。


(2)強いゲームプランを安定して行うことができる

対戦中、自分のやりたいことが押し通すデッキです。ゾロアークGX、ペルシアンGX、ジラーチなどのシステムポケモンまたはメイなどのサポートにより、必要なパーツを集め続けることで、自分が行いたいゲームプランで安定して対戦できます。

デッキの具体例を挙げると、ゾロアーク系統、ジラサン、ギラマネロ等がこれにあたります。(1)のような高スペックのポケモンによる暴力的な強さこそないものの、毎ターン「最適なアタッカーで」「最適なプランのもと」攻撃をしながら対戦を進めるデッキです。

欲しいカードを集め続けることができるので、グズマ等でサイドを効率よくとりやすいことも強さの一因です。


逆に、デッキパワーが足りていない例も挙げます。

(1)いろんなカードをピン差ししたデッキ

環境デッキをすべてを見るために、対策カードが盛りだくさんのデッキは、相手によっては、デッキの多くが不要札になるため事故が起こりやすいのに加え、必要なカードのサイド落ちが負けに直結しかねません。この時の敗因は「サイド落ち」ではなく、「サイドに落ちたら負ける構築にしたこと」です。

カラマネロバレットがいい例になると思います。ギラティナの採用は確定で考えてよさそうですが、ウツロイド、ズガドーン、ミミッキュ、マーシャドー、ルナアーラ◇など入れたくなるカードが盛りだくさんです。しかし、これらを採用するために安定札を削ると事故りやすいデッキになるでしょう。

(2)カードパワーが高くないポケモンがメインのデッキ

エンテイ好きな方には申し訳ありませんが、勝つためにエンテイGXを使っても強いデッキに押し切られることが多いでしょう。

(3)デッキの潤滑油が少ないデッキ

当然ですが、システムポケモンやドローサポート、ポケギアなどのデッキの潤滑油がなければ事故りやすくなります。今のCLでは2敗すると決勝トーナメントに進出できないため、安定が必要です。この時の敗因は「事故」ではなく「事故る構築にしたこと」です。


②環境における強さ

デッキパワーの次は環境における強さです。例えば「デッキパワーが高い炎弱点や悪弱点のポケモンのデッキ」は今強いでしょうか?

地域にもよりますが基本的には「NO」です。レシリザやゾロアークを使う人が多い今、勝ち上がるのは厳しいでしょう。

これが環境における強さです。いくらポケモンのスペックが高く、ゲームプランがしっかりしたデッキでも、トレンドにあっていなければ勝ちに繋がりません。

逆に、勝つためには、環境を読む必要があります。月1の新弾発売により新デッキが次々に生まれるのに加え、Twitterや記事で公開された強いデッキレシピも把握しておく必要があります。大変ですね。


以上①②を踏まえた上でデッキ構築します。環境デッキに押し負けるようだと「デッキパワー」を疑いますし、事故が多いのであれば「ドロサポの枚数」や「不要札の有無」を疑いますし、不利マッチばかり踏んでしまうのであれば「環境が読めていないこと」を疑います。


3.プレイング

次にプレイングについてです。これには2つの要素が含まれています。


①ゲームプラン

相手のデッキに対して、どのような立ち回りをするかです。

具体的には、一番強い動きをするためにはどのタイミングでどのカードを使うのか、ベンチに並べるポケモンを何にすればよいのかなどです。デッキを作る時点で脳内でぼんやりとイメージを作っています。

対戦中、1ターン前、2ターン前にした自分のプレミに気づくことがありますが、1つでもプレミがあった対戦で負けた場合は、いくら引きが弱くても運負けだとは考えません。弱い引きは最適なプレイングができていないことから生まれます。

また、相手が強く回っていることを前提にプランを立てます。レシリザ相手であれば1ターン目カキ、2ターン目にはグズマや溶接工を使われることを想定して対戦を組み立てます。こうしてゲームプランを立てないと、相手が事故っているときにしか勝てないプレイヤーになってしまう気がします。


②カードを使う順番

「ねがいぼし&はやがけ&ネストボール&リーリエ」や「とりひき&キャットウォーク&レスキュータンカ&シロナ」を使う際、どの順番でプレイするのが最適か考える必要があります。カードを使う順番はたいして影響がないようにも思えますが、対戦数を重ねると、順番が100点満点ではないことで、ほしいカードが引けずに負ける対戦が出てきます。

自分の中では、負けた対戦中、一度でも順番をミスした場合、いくら引きが弱くても運負けだとは考えません。弱い引きは最適なプレイングをできていないことから生まれます。

ありがたいことに自分は初心者の頃、強いプレイヤーに順番の大切さを教えてもらいましたが、これは知っている人に教えてもらわなければわからないことでもあります。周りの強そうなプレイヤーに直接レクチャーしてもらうことをお勧めします。


4.運

最後に運です。デッキ構築も完璧、プレイングも完璧だという人でも、最後には勢いであったり、運であったりが絡んできます。

一方、以前の私がそうですが、デッキ構築が正しくなく、プレミがあったにも関わらず、敗因を「運負け」とすることはとてもダサいと思いますし、運の悪さを嘆くより先に改善できる点を改善すべきです。

正しいデッキで正しいプレイをできたと自信を持って言えるようになって、初めて運が絡むというのが私の信条です。

逆に、そこまでできたのであれば負けても気持ちよく終われませんか?自分はベストを尽くした。最後は相手が1枚上手だったがナイスゲームだった、と。気持ちよく握手して、相手をたたえましょう。

また、ミスをしたのに勝った対戦はすべて運勝ちです。勝って兜の緒を締めなければなりません。


5.運Ⅱ

また、運に関連して、「事故」と「ブン回っていない」は区別して考えています。

例えばレシリザで1ターン目にカキがなく、溶接工と手張りでレシリザにエネルギーが3枚しか付かなかったのは事故なのでしょうか?

確かにカキを使った時のアドバンテージには劣るかもしれませんが、これでも十分強いです。「う~ん、弱いなあ」とか言われても困ります(笑)

他にも次のような場合が「ブン回っていない」に該当すると思います。

・2ターン目にウルネクのフォトンゲイザーが260しか出ず、TAGチームをワンパンできない

・リセットスタンプを使われた返しにパンプジンのパンプキンボムがゾロアーク相手に190しか出ない

・ワンダータッチ→ウツギ→ゾロア、メタモン、イワンコ。手張りできずにターンエンド

(「ブン回る」という言葉とは少しズレますが)

・ジラーチ入りデッキでジラーチスタートしない

・テテフorデデンネスタートした

最適なプレイングをしても、このようにブン回らないことだってあります。なので対戦中「弱いなあ」と連呼している人はたぶん贅沢な人なんですね。

ここでプレイングの話に戻りますが、自分がブン回っていないときのゲームプランも用意しておくべきです。ちょっと動きが弱かったからと言ってそれが負けには直結しません。備えあれば憂いなしですね。


6.終わりに

長々と失礼しました。

簡単に書くつもりが長くなりすぎてしまいました。

ここまで書いておいてなんだそれはと思われると思いますが、私はまだ完璧なデッキ、完璧なプレイングで公式大会を終えたことがありません。だからこそまだ世界大会には届かなかったのでしょうね。

来年の目標は、この「完璧なデッキ・完璧なプレイ」を1年間続けることです。「完璧」と自信を持って言えるのであれば、勝っても負けても気持ちよく終われそうですし(笑)

答えのないポケモンカードの世界で「完璧」とは何かという問題はありますが、自分が納得できるベストを尽くせるよう最善を尽くします。

そしてこの記事を出したことで、自分は「運が悪い」と言えなくなりました(笑)

自分に厳しく今年1年間を過ごします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?