私には美人の友達がいた。ある日、彼女が裏で「あ~あの子、私の引き立て役にちょうどいいでしょ」→そんな私に学校1のイケメンの幼なじみが「あんな性格ブスよりも、君の方が100万倍、素敵だ」

私には美人の友達がいた。ある日、彼女が裏で「あ~あの子、私の引き立て役にちょうどいいでしょ」→そんな私に学校1のイケメンの幼なじみが「あんな性格ブスよりも、君の方が100万倍、素敵だ」

私は菅野のぞみ。

私には同い年の美人な幼なじみの友達原タツコがいた。
幼稚園の頃からずっと一緒で私は友達だと思ってたんだけど。

ある日、学校のトイレで、信じられない彼女の言葉を聞いてしまった。

「でさ~」

私(あ、この声、たつこちゃん)

「せいこちゃんなんで、あんなブスと友達してるの?」

「あ、それ聞く?言っても良いけどナイショだよ?」

「うんうん」

「それはさ~あの子ってめっちゃブスじゃん?ぶっちゃけ引き立て役みたいな感じかな?
正直友達と思ったことは一度もないよw飾りみたいなものじゃない」

【目の前が真っ暗になるようでした】

(たしかに…幼いときから彼女が困ったときに頼られたことはあっても…
逆は一度もなかったし、私の前で楽しそうにしてることも成長してからは
ほとんどなかった…でも、それは長い付き合いだから…家族みたいな感じになったのかな…と
私は一人で思ってた…でも、全部勘違いだったんだ…)

私はその後、一日泣きそうになるのをこらえながら、ずっとすごしていた。
早く家に帰ろう…そんな風に思ってた、そのとき、タツコちゃんが私に話しかけてきた。

「ねぇ、タツコ。私の告白に一緒にきてくれない?」

「え…?」

「ね、お願い!」

【そう言って、可愛らしい顔で私にねだるタツコちゃん。私はこの最後のお願いを聞いて、彼女との
縁をきろうと思って、とりあえずついていくことにした】

「でさ…告白の相手なんだけど、とおるなんだよね~」

「とおるくん?」

とおるくんはタツコちゃんとおなじで小さい頃から家が近所で私たち三人は子供の頃からの知り合いだった。
普段は無表情な彼だけど、クールなイケメンで、女子からはとても人気があった。

子供の時は三人でよく遊んだけど、成長してからは、彼が部活をしたりしてるのもあって、
あまり接点がなくなったけど、今でも顔を合わせると言葉をかわすぐらいの仲だ。

ここだけの話だけど…私はとおる君の事が好きだった。もちろんあまりにも差がありすぎるので、諦めているけど。

「ちょっと聞いちゃったんだけど、子供の頃から好きな子がいるんだって…
それぜったい私のことじゃん!?あいつイケメンだし、付き合ってあげてもいいかなって思ってさ~
こっちから告白してあげることにしたのよ~」

そういって得意げに笑うタツコちゃん。

「はは…そうだね…」

「だよね~」

タツコちゃんは私のことにはまったく興味がないらしい。明らかに元気がなさそうな私に
いっさい気づかずに自分の言いたいことをぺらぺらしゃべっている。

「お、きてるじゃん!じゃ、せいこはそこで待っててね!」

「うん…」

「よっ、とおる。久しぶりだね」

「お前か…何の用だよ。呼び出したりして」

「へへ・・・喜んでよね。私があんたと付き合ってあげる。あたしのこと好きなんでしょ?」

「は?何言ってるんだ。俺はお前の事なんて好きでもなんでもねーよ。むしろ嫌いだわ」

「え?ど、どういうことよ。わ、わかった~あんた照れてんでしょ…?あんたが子供の頃から
好きな子がいるって聞いてるんだから、それって私ぐらいしかありえなくない?よく遊んでたじゃん」

「照れてねーよ。はぁ~おまえ、まじで性格ブスだな。大体、俺が好きな人はお前じゃねーし」

「は?じゃあ、誰だってのよ!」

「せいこに決まってるだろ。あんないい子めったにいねーし。ちっさいとき、一回り背が小さい俺にも
姉ちゃんみたいに優しくしてくれて、いろんな工夫をして、楽しませようとしてくれてよ…
それに比べてお前はどうだ?俺やせいこにたちの悪いいたずらばっかして、からかってたよな?
どこにお前みたいな奴を好きになる要素があるんだよ?お前の本性を知ってる俺からしたら綺麗な
見た目も逆に気持ち悪くて吐き気がするぜ」

「…こ、この最低野郎!!女の子になんてこというのよ!!
しかも、あんなブス好きとか頭おかしいんじゃないの!?」

「は?事実を言ってるだけだろうが…あとな、おかしいのはお前だよ
俺は見た目なんかより、中身で人を好きになるタイプなんで」

「むきっー!!もういいわ!!あんたの悪評ばらまいてやるから!!」

「ご自由にどうぞ」

「ばーか!!」

そう言って、涙目で去って行く、タツコちゃん。

そして…とおるくんが私に近づいてきた。
私はあまりの衝撃で放心状態で、その場に立ちつくしていた。

「聞いてた?」

「う…うん…」

「あれが…俺の気持ちだけど…あんな感じで告白なんて嫌だから、
もっかいちゃんと言わせてください…

俺は、のぞみのことが大好きです!!付き合ってください!!」

「いいの?私はすっごいブスだよ?とおるくんなら、たつこちゃんみたいな可愛い子と
付き合えるのに?」

「あんな性格ブスより、君の方が100万倍素敵だから」

「うぅ…ありがとうぅ…私もとおる君が好き…」

私があまりのうれしさに泣いてしまう。
それをぎこちない感じで優しく抱きしめてくれるとおる君。

「すごく嬉しい…」

【それから、私達は学校でも逆美女と野獣カップルとして有名になりました。たつこちゃんが宣言通り、とおる君の悪い噂を流そうとしてたけど
彼女の性格の悪さは実はみんな知っていたので、本気にされることもなく、むしろ私のこれまでの不遇をみてきた女子達から祝福されてしまった。
裏では、どうせあんなブスとはすぐ別れるから、ここはとおる君の印象を悪くしないように振る舞っているだけだなんて、たつこちゃんが愚痴ってたけど
もしかするとそれは当たってるかもしれない。

…それから10年後…】

「とおる、私みたいなブスをもらってくれてありがとね」

「何言ってるんだよ。のぞちゃんは世界でいちばん綺麗だよ。いままでも…これからもね」

私はとおるくんと結婚して世界一幸せです。

おわり

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ホメコロ助
このノートでは私がゲームを作った過程で得られた知見などを公開しています。ノートで得られた収益はゲーム作りのために使います。みんなもゲーム作ろう!