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HEXAでもNFTコレクション総数を限定する仕組みが必要(他の人にすぐわかるものを)

HEXAに出品したNFT。2017年12月29日:クイーン/クラウン/パーティドレス/紫。2万7,000円

NFTは自分が発行する仮想通貨

NFTは、ビジュアルアートの場合、従来のアート作品のデジタル版と考えられることがほとんどです。作家も、従来画廊や展覧会に展示されていたファインアート作品の「デジタル版である」という意識を持っている人が多いようです。XやOpenSeaやFoundationで見られる多くのNFT作品は、一点もののデジタルアートとして制作されています。実は私もまったく同じでした。

一方で私は2018年に、世界初の設計を持った仮想通貨を発行しようと、支援者集め、資金集めに動いていた時期があります。あの頃なりに仮想通貨の本質について考え抜いたつもりです。
Bitcoinをモデルにすると、仮想通貨の価値は、株式市場で言う「需給」によって決まります。需要があって供給が少なければ値が上がる。需要がないのに供給が多ければ値が下がる。基本的な市場メカニズムです。
Bitcoinは発行総数の上限が決まっているため、「有限の貨幣」という特徴があります。仮に、需要が膨大に膨れ上がるということがあれば、供給は有限ですので、価格が上がります。これが今のBitcoinの値段を決めているメカニズムです。

新しい仮想通貨が発行されて、それがほとんど値が上がっていかないとすれば、供給がふんだんにあるのに需要(それを買う人)がほとんどいないからです。発行元は買う人を増やすように何らかの策を講じる必要があります。

NFTにもまったく同じ図式があります。
NFTは、作家が自分ひとりで発行する仮想通貨なのです。

まずNFTの供給を有限にする仕組みを設計する

NFTで需給を勘案しながら値が上がるようにするには、まず、発行総数が、買う人によって簡単に見渡せるような仕組みが必要です。
最初から「総数100点です」とうたってしまうのも手です。OpenSeaでは、コレクションの案内文に「発行総数がこれこれのプロジェクトです」と明記するケースが複数見られます。

例えば、日本の百人一首にひっかけて、百人一首の個々の短歌にちなんだNFT作品を作成し、出品していく…。自分のNFTコレクションが百人一首の個々の短歌にちなんだものをアピールする…。こうすることで、買う人は、「ああ、発行総数は100点なんだな」とすぐに理解できます。

日本人を対象にしたHEXAでも同じように発行総数を限定し、買う人がすぐにわかる仕組みが不可欠だと考えています。


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