【社員インタビューvol.4】求人紹介するだけではない価値提供できるキャリアアドバイザーとは
藤原立樹(AS事業部・キャリアアドバイザー)
医療法人で医療事務・人事を経験した後、MUSUBUへ中途入社。キャリアアドバイザーとして活躍中。
株式会社MUSUBU 事業推進部の山本です。
本日は、AS(人材紹介)事業部でキャリアアドバイザーとして活躍する藤原さんにインタビューを実施しました!
一見、寡黙で落ち着いていて、MUSUBU内の若手アドバイザーとは少し雰囲気の違う藤原さん。
キャリアアドバイザーになった経緯や、キャリアアドバイザーとしてのこだわりをご紹介します。
前職でMUSUBU役員陣の営業を受けたことがある藤原さんがMUSUBUに抱いた印象とは?
是非、ご一読ください!
法学部に入るも、筋トレにハマった結果、解剖学や栄養学にまで詳しくなり、医療・健康をテーマに就活。
ーまずは新卒時代の就活について教えてください。
もともと両親が2人とも警察官だったので、自分も警察官になるのかなと思い法学部に入学しました。でも大学時代に、警察官の仕事のイメージが自分のイメージと違うな、と気が付きました。警察官に正義の味方のような印象を持っていたのですが、現実の仕事では交通違反を取り締まるなど嫌われ役のような仕事も多く、損な役回りなのかなと考えるようになりました。
そんな中就活を迎えたのですが、当時筋トレにハマっていたので、医療・健康の業界に行きたいなーと思いました。筋トレにハマっていた時期は栄養学や解剖学を学ぶために図書館に通い、身体関連の知識を身に付け、筋トレのときの血流をどう良くするか、筋トレの効果をサプリメントでどう高めるかなども勉強していました。
自分はハマったら没頭してしまうタイプなのですが、これだけ熱中できる分野なら仕事でも活かせるだろうと考え、医療業界を志望しました。
新卒では病院をはじめ、介護や健康診断専門の施設など様々な施設を運営する医療法人へ入社しました。合同説明会で多くの企業の話は聞いたのですが、応募は2社か3社しかしなかった記憶です。
1社目の医療法人は、海外進出にチャレンジしているところや、利益を創出できる体制構築といった医療業界ながらビジネスの視点に強い点に魅力を感じ、最初から第一志望でした。だめだったら他の選択肢を検討しようと考えていたので、応募数は絞っていましたね。
―医療法人ではどのような仕事を担当しましたか?
最初の3年間は画像診断を行っているクリニックでの医療事務でした。たとえば健康診断や画像診断にいらっしゃった患者さんの受付やお会計、検査説明、その他申請書類のサポートなどが業務です。
入社前は会社のやっている事業や取り組みには共感していましたが、仕事内容はそこまでイメージができていなかったので、配属先の事例に従い、特に仕事にGAPは感じませんでした。
配属先は3年で10人退職者がでるような離職率の高いクリニックでしたが、自分は仕事の習得の早さも周囲から認められたこともあり、勤務を続けることができました。結果3年目から役職がついて入社者の教育も任せられるようになりました。教育のときは入社者の特徴をよく観察し、それに合わせた対応を心がけていました。
教育をする中で、クリニック内の人間関係の調和を保つために入社者の緩和剤という役割を自分なりに見つけました。
正直、男ひとりという組織だったので立ち回れた部分はあります。女性同士の「察しよう」という文化をあえて理解していない雰囲気を出すことで、言葉でしっかり不満や要望を明確にし、解決することを目指しました。
上司からは「この役割できるのはお前しかいない」、後輩からは「藤原さんのおかげで組織に馴染めました」と言ってもらうことができ、退職率も下がりました。
そこにシンプルに自分の存在価値を見出し、承認されたと感じたのでこのポジションが気に入っていました。新人がまず僕を通して組織に馴染んでくれるという点で大役だと感じていました。
もともと家庭でも学校でも部活でも、何かと頼られる役回りが多く、それが自分には合っていたし、期待に応えたい思いはありました。その思いは現在のキャリアアドバイザーとしての仕事にも通じていると思います。
現場での経験をもとに、全社の組織に貢献したいと考え人事へ異動。
―その後は人事に異動したんですよね。
希望して異動しました。
「組織を改善する」ということを自分の配属された1クリニックでしか経験してなかったものの、どこの施設にもそういう課題はあるだろうと感じていました。次は50施設を運営する全社に対して取り組みたいなと思ったことがきっかけです。
このまま医療事務としてキャリアを積むのかという心配もあったので、人事への異動希望をレポート2~3枚程度にまとめて提出し、異動が実現しました。
実際に異動してみると、思ったよりも「人事が現場に切り込む」というよりは「現場にゆだねている」側面が多かったです。行政申請・勤怠の確認・休職者面談など人事労務面での事務業務や管理業務が多く、現場との関わりが薄いな、と感じました。
現場の問題は上長が解決しているので、人事の立場からではなかなか社内の実態を把握することはできませんでした。
そんな中でも新卒の採用・教育を担当しました。メイン業務は教育でしたが、教育は楽しかったです。
新卒入社者の初期研修ではスケジュール作成から現場見学の手配まで全てを準備することができ、入社3年目まで年2回実施する研修では、何を学んでもらうべきかから考えることができ、どれも裁量がある仕事でした。
配属先にヒアリングをして、新人の社員に足りないスキルや考え方をヒアリングしたり、その問題を上手く解決するにはどうしよう?と考え、人事部内で意見を出しあったり、試行錯誤しながら取り組みました。研修の対象者となる若手社員とお昼を食べに行ってヒアリングするなどいろいろと動いていましたね。
研修は、ある程度前年の内容を踏襲するところもありますが、期間も場所もやり方も全部自分で自由に考えてもよかったのでやりがいがありました。
もともとは書籍を題材に、「書籍の内容から学べる考えをもとに取り組みましょう」という内容の研修をやっていました。でも理想論の内容が、現場の実態に合っているのかな?と疑問を感じるようになったんですよね。そこで、一般的な内容ではなく、「会社からの期待」を伝え、新人が「どう受け止めて動くか」という会社と社員のマッチングを向上させるようなディスカッションのできる内容に変更しました。
「会社の目指す先は何か?」「あなたたちの部署は何を期待されているか?」「会社の理念を理解しているか?」といった内容をディスカッションし、「社内研修だからこそできる」良さを出せたのではないかと思います。
―やりがいを感じていた中で、転職したきっかけはありましたか?
正直、ネガティブな面では、上司のパワハラが原因で周りも何人か退職しており、自分も無茶な業務を振られることが増えてきたことも転職を考え始めたきっかけです。
ポジティブな面では、採用や教育の業務をする中で、「採用は大事だな」という気付きもあり、人材業界に興味を持ったことです。
教育に携わる中で、人を育てるよりも、その前段階で「幸せになるためにはどのような道があるのか」「この道に行けばこれができる」と人のキャリアを考える仕事をしたいなと思いました。
新卒採用にも携わっていましたが、その時も自分の会社の良さを押し付けるのではなく、「あなたはどうなりたいか」をフラットに聞くことを心がけていました。その上で、自社を選ばない方が良いと思った候補者には正直に伝えていました。
キャリアに対する考え方は本当に人それぞれだったので、そこにも興味を持ち、この仕事を本業にしたいなと思うようになりました。また「うちの会社は合わないよ」ということだけでなく、どのような選択肢があるのか提示ができる仕事をしたいなと思い、キャリアアドバイザーを目指しました。
前職に営業に来ていたMUSUBU役員陣に影響を受け、HPから直接応募。
―人材紹介会社はたくさんありますが、MUSUBUに入社したきっかけはありますか?
転職活動ではエージェントも使っていて、「たくさん応募しましょう」と提案されていました。しかし新卒の就活のときにも2~3社の応募で決めてしまい、まともに就活をしなかった自分としては「たくさん応募しましょう」という提案にあまりイメージが湧いていませんでした。
MUSUBUは前職の人事時代に山田さん、芦川さん、岩佐さんが営業に2回ほど来てくれたことがあり、そのときに山田さんの営業力がすごい!と思ったことが強く印象に残っています。
Tシャツにジャケットスタイルの「THEベンチャー」というような見た目のインパクトも大きかったのですが、話の内容を聞いてみても、「今まで来た営業の中で一番上手いな!」と思っていました。
1年後に転職を考えたときに、「そういえば、あの会社人材系の会社だったよな」と思い出し、名刺を引っ張ってきてHPからエントリーしました。
エントリー時から、「なぜMUSUBUに行きたいか」経緯を書いて応募したところ、岩佐さんから「今までの応募者で一番いい!」と褒めていただき、引地社長とも面接をして、入社が決まりました。
大手エージェントも受けていましたが、これまでの経歴が医療事務と人事であり、数字を追った経験がなかったことから、「社会人としてこのまま通用するのかな」「自分の市場価値が心配だな」と考えていて、「成長したい」という気持ちがありました。
成長を考えると、大手よりもMUSUBUのような組織の方がいいんだろうなと思いました。
また、転職を考えていない段階から山田さん、芦川さん、岩佐さんと会っていたことで、「目指すべき人」「尊敬する人」が確実にいること、社風や社員の方のイメージも湧いていたこともMUSUBUに決めた理由のひとつです。
まずは「頼られる」関係づくりから。人事からキャリアアドバイザーへの転職でGAPを感じながらも「これだ!」と実感。
―実際、入社してみてどうでしたか?
入社前はゴリゴリの営業で、テレアポとかもするのかな?と覚悟していました(笑)。でも入社してみるとちゃんとシステムが整っていて、無理な業務はなく、意外と整備されているな、と思いました。
山田さんたちは経営目線もあり、ビジネスや組織の拡大という面でも貪欲です。自分はそこはモチベーションの原料にならないので、そこは合わないな、とは思いました。ただ、マネジメントの仕方や社員との接し方、ピンポイントでサポートすべき人への対応などは的確で、勉強になるなと思っています。
―キャリアアドバイザーの業務はイメージとGAPがあったところはありますか?
求職者の方に頼られる仕事だと思っていましたが、「頼られるためにどうするか」がスタートという感覚はGAPがありました。
人事時代はそもそも自社に興味のある学生と話しますが、エージェントは候補者の方に相性が悪いと思われてしまえばそれまでの関係になってしまいます。営業マインドで接し、自分のサービス価値を感じてもらわないといけないと感じました。そこは大変でしたが、それ以外はイメージ通りのお仕事でした。
求職者の方から頼られたときや期待以上のことを価値として提供できたときには手ごたえを感じます。最初、距離感の遠かった方から「もっと聞きたいです」「その選択肢、その考え方もありですね!ありがとうございます!」と言ってもらえたとき、そして提案した内容が叶う環境に転職が決まったときなど、「これこれ!これがやりたかった!」とやりがいを感じています。
数字を追うことは大変ですが、会社員として無視はできないですよね。ボランティアではないので、言わなきゃいけないことも、やらなきゃいけないこともあります。
ただ、「数字のために」という動機で仕事をすると、逆に「数字を出せなくなる」「自分のパフォーマンスも出なくなる」という気付きもありました。
数字のためにというよりは「自分のパフォーマンス」や「提供できる価値」を上げていくことで、数字はあとからついてくると考えています。
キャリアアドバイザーとして求人の情報提供をするのではなく、自分だからこそできる「候補者が気付きを得るきっかけ」を提供したい
―キャリアアドバイザーとしてこだわっていることはありますか?
情報提供というよりも、その人個人の「考え方」「捉え方」に合わせた選択ができるよう支援することにこだわっています。
正直、転職エージェントにそんなところまで期待していない人もいるとは思うのですが、「情報」は今、どこにでもあるものなので、「僕なりのもの」を提供したい、求職者の方が「気付きを得るきっかけを提供したい」と考えています。
面談では、目の前の転職理由や希望もそうですが、中期的、長期的な長い時間軸も踏まえて、「入社後すぐはいいかもしれないけど、10年後はこうなるリスクもあるよ?」「こうなったとしても受け入れられる?」と問いかけて、「それはちょっと違う」「それでも大丈夫」と考えてもらうことも大切にしています。
働き方も人生も楽しければいいと思うのですが、楽しくないかもしれない未来があるなら、軌道修正してもらいたいなと思います。
―藤原さんは他のキャリアアドバイザーよりかなり落ち着いた印象ですよね。
確かに、テンションは高くないですが、「お客様のためになっているのか?」と考えると、そこはそんなに重要じゃないと思っています。
候補者の気持ちを盛り上げたり、明るく背中を押したりすることは、キャリアアドバイザーとしての武器にはなると思いますが、自分はその武器を手に入れるよりは、自分が思うキャリアアドバイザーとしての価値をちゃんと提供したいですね。
―MUSUBUに入社して成長できたことはありますか?
候補者の「考え方」「価値観」などをかなり数聞いてきて、人間としての深みが出たと思います。自分自身の思い込みやバイアスで、「こういう人はこう!」と決めつけてしまうことが減りました。
プライベートでの人付き合いにも活きていて、仕事以外でも成長したと実感できています。家庭内のコミュニケーションでも活きていますし、もう少しで子どもが生まれるのですが、子育てでも発揮できるのではないかと思っています。
求職者が自分自身を振り返り、自分の「捉え方」「考え方」に気づいた先に、転職がある
―キャリアアドバイザーとして新たに取り組んでいることはありますか?
今、MUSUBUのキャリアアドバイザー全員で取り組んでいる「求職者に気付きを与える面談」に向けた面談の磨きこみには価値を感じています。
先ほどもお話しましたが、ただの情報屋さんにはなりたくない思いがあるので、自分の人間力を磨き、人間と対峙するお仕事の中で、求職者が「自分自身の物事の捉え方や考え方」に気が付けるような面談ができるようになりたいと考えています。
求職者が自分自身を振り返り、自分の捉え方・考え方に気付いた、その延長線上に転職があるイメージですね。
今は、「求職者自身がどう考えているか」をしっかり聞こうというテーマに取り組んでいます。「一般的にはこの職種はここが大変」という話や、「上司に言われたので頑張ってます」というエピソードではなく、その求職者の本心が見える言葉にしっかりアンテナを張るようにしています。
「この方らしさはどこだろう?」「この方が自分で考えたことや感じたこと、自分なりに動いたことはなんだろう?」と興味を持ち、「この方自身がどういった方なのか」を理解するのは大事だなと思っています。
最近、MUSUBUのHPにも掲載された「他人軸」の記事は共感しました。「これでしかないよね」って思っているくらいです。
自分の足で立てない人はどこでも幸せになれないし、自分の人生のシナリオは描けないと思います。「一般的にはこうだけど、あなたにとってはどうですか?」という点でしっかり求職者に寄り添いたいですね。
―MUSUBUで印象に残った転職支援はありますか?
自社のMUSUBUへの決定ですが、TS(採用代行)事業部に入ってくれた堀畑くんの転職支援できたことは自分にとって本当に大きな出来事で記憶に刻み込まれています。
自分自身の支援としての向き合い方を振り返ってみても、自分が発揮したい役割・価値をちゃんと出しながら最後までサポートでき、堀畑くんからの期待とかみ合ったのではないでしょうか。
もともと自分とテンション感が似ていたこともありますが、すり寄ってほしい方ではなく、思考整理を手伝ってほしい、見えてない世界を見せてほしいというニーズがあったと思います。
最初、人材業界に興味があると言われたときは、コミュニケーションの取り方や人との接し方を考えると、人材紹介をやったらしんどくなるだろうなと思い、正直に厳しいことを言いました。
でもMUSUBUのTS(採用代行)事業部で選考に進み、そこなら合っているのではないかと思っていました。本人も気付いて納得してくれていたと思います。
最終的には堀畑くん自身で納得して、自分で選択をして入社を決めてもらえました。堀畑くんにとっても、転職活動を通じて視野を広げ、自分に合っている環境を選択することができていたのではないかと思います。
―今後、MUSUBUでキャリアアドバイザーとして目指している姿はありますか。
どこまでいっても頼られること、期待に応えられるようになることです。
キャリア支援の領域でそれを続けられれば楽しいなと思うので、しばらくはキャリアアドバイザーとして頑張りたいですね。
社内のメンバーにもお客様にも何かを与えられる人間になりたいので、経験・知識を増やしていきたいなと思っています。社内外で周りに貢献できる役回りをこなしていきたいです。
ーありがとうございました!
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