終わりよければすべてよし
年4回呼び名を変えておはぎをご予約販売して数年が経つ。
夏の別名は夜船。
始めた当初は春分、夏至、秋分、冬至の各1日だけにしていたけどここ数年は多少日にちを選べた方がいいかなと3日間くらい販売日を設けている。
販売期間中も店の前に写真を貼って告知しているから通りがかりの人が珍しがって足をとめたりその場でご予約くださる方もいらっしゃる。
一昨日もそういうお客様がいらっしゃった。
お名前、電話番号、ご来店日時を確認して一昨日は“また明日”とお別れした。
昨日、会えると疑いもしなかった。
そして昨日、お客様は現れなかった…。
ご連絡差し上げても電話は通じずメールの返信もない。
すっかり忘れちゃったんだろうなー・・・。
店には行くあてのない夜船が一つ寂しげにしている。
食べてもらえない食べ物はかなしい。
だめもとでツイッターで購入者を募集した。
それをキャッチしリツイートしてくださる石井ゆかりさんによりフィーバーが起きてびっくり。
待つこと2時間、すごくありがたいことに欲しいと言ってくださる方が!!
夜船もうれしそう。
そして一夜明けて今朝、ご予約をすっかり忘れていたお客様よりお電話が!
“ばたばたしていてすっかり忘れてしまいました、すみません。”
“お代だけでもお支払いに伺ってもいいでしょうか”
“とても楽しみにしていたのにすごく残念です、次の予定はありますか?”
すごくいい人!!
お代に関しては昨日ご購入くださった方から頂戴しているので、感謝しながら辞退した。
誰でも約束忘れてしまうことある、私だってメモして気をつけていてもうっかりすることある。
だから私は悪意を持って予約をすっぽかされたら悲しいし腹を立てるけど、基本的にはしょうがないよねと思う。
今回は無事にすべての夜船が旅立っていって、行った先でよろこんでもらうのが目的なのだから目的は達成された。
終わりよければすべてよし。