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Musubi Trip 〜むすぶ・生まれる〜③

前回(Musubi Trip 〜むすぶ・生まれる〜②)からの続き。

古代の文献を調べていく中で、「ムスビ」という言葉に込められた意味を知った。
今は意識してその意味を使ってはいないかもしれないが、その意味は現代の用法においても、言葉の深く深くに根付いているような気がする。

さて、大学時代から時は流れ。

あの時には一ミリも考えなかったような未来を今、私は生きている。
自分で何かを始めてみようなんて、そんな勇気や自信はあの時にはなかった。きっと、年を重ねる過程で過ごした体験や得られた経験によって、ずいぶんと図太くなったということだろう。いいことだ。

そもそもは人の勧めで、何か、事業というものを自分で始めることを意識し始めた。意識したはいいものの、自分の中にあるこのモヤモヤとくすぶる何かをどうやってカタチにすればよいのか…。何年も心の中に置き続けて、ようやくWaConという事業をスタートすることに決めた。

WaConというのはあくまで事業体の名前。具体的な事業についてはブランド名として別の名前をつけることに決めた。やりたい事業はWaConのページで述べた通りだが、実際の事業の名前にしっくりくるブランド名にまた悩みに悩み…。

ある時、とある人に事業名について悩んでいる話をしている中で、ブレインストーミングをすることがあった。その途中、自分の好きな言葉「ムスビ」について熱弁を揮ったところ、

「それじゃムスビでいいんじゃないの?」

…と。
雷に打たれたような衝撃だった。

目からうろこ、灯台下暗し。
やっぱり人に話すことは大切。
その瞬間に名前が決まった。

「ムスビ」、何かを生み出すちから。
この事業を通して、様々な人が繋がり、そこから何かが生まれてほしい。有名人じゃなくていい。普通の人で、もちろんいい。自分の大好きなものに誇りを持ち、生き生きと生きている人たちのパワーが誰かに新しい何かを生み出すきっかけになると信じている。そんな機会提供をMusubi Tripを通してやっていきたい。

「ムスビ」についてはさんざん語ってきた通り。一方、Tripに込めた意味は「非日常体験」と「革新」。Tripとは日本語にすると「旅行」と訳される。それは皆さん知っての通り。私が勝手にTripの解釈を「非日常体験」と「革新」としているだけのこと。

旅行というのは簡単に「非日常体験」をすることができるツールの一つだ。そして、人は「非日常体験」の中で得た知識や経験は「日常体験」の中で得たものよりもインパクトが大きく心と記憶に突き刺さるのではないかと、これまでに得た自分の経験の中で感じている。つまり、何か新しいものを考え始めるきっかけとして、「非日常体験」はうってつけということだ。

本来であれば、直接その場に行って、直接その人と会って、五感を使った体験の方が心に刻まれるのはわかっているのだが…。なにせ2020年8月現在コロナウイルス問題で大手を振って人に会いに行けない状況なので、できることからまずは始めてみることにしている。

ちなみにTripに込めたもう一つの「革新」という意味は、Musubi Tripの体験を通して、ものの見方や考え方などが新しく生まれ変わるきっかけになる、という願いを込めている。

日本には、言葉には不思議な力があり、声に出した言葉が現実の世界に影響を与えるという「言霊思想」がある。Musubi Tripという言葉にもきっと言霊が宿っているはずだ。

この事業を通して、少しでも日本に住む人々が元気になり、日本と世界が元気になることを願って。Musubi Tripをこれからどうぞよろしくお願いします。

ちはや ふみ

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