まるでマイクケーブル人生。ぐりぐりと捻れたこれまで〜前編〜
「情けない」。
2023年5月14日、大学を卒業してから2年1ヶ月。
何度自分にそう思ったことか。
もともと夢と呼べる夢は無かった。
ただ思うのは、
大きなことをなしたい。
人の役に立ち、世に意義あることをしたい。
という思いのみ。
いつから希望だけが膨れ上がり、頭でっかちになってしまったのだろうか。
現在は、派遣と見習い/アルバイトを掛け持ちし、休みの日はYouTube活動に明け暮れている。
アルバイトで生計を立てる大卒社会人。そりゃ、恥ずかしくないわけがない。
バイト先でも「正社員へのこだわりはないの?」などよく言われるものだ。
側から見ると少し不思議に思うのだろうか。
真面目で勤勉に働くのにアルバイト止まりの私の姿に。
そんなこと、私自身が一番違和感を覚えている。
何より辛いのが、そもそも生計が成り立っていないこと。
今は実家に帰ってきて家賃や食事の心配はないが、明らかに親の脛かじり状態。
実際の給料も正社員の頃の半分ほどになり贅沢もできない。
「お金がない」なんて、本当のことを言えず、忙しいという理由で遊びを断ってきた。
そんな日々を続けているともちろん友達の誘いは減り、いつしか全く誘われなくなるだろう。
そもそも、大学には親の意見を押し切り入学、そして卒業。大学の活動は常に真剣に取り組み、両親も卒業後立派に正社員として勤めあげると思っただろう。
実際私自身も大手企業に新卒で入社し、経歴を積み...その後のビジョンは真っ白だが、一般的にちゃっかり勝ち組ロード、出世コースを歩めるとばかり勝手に想像していた。
バリバリ働くキャリアウーマンになるんだ。
かっこいい自分であるんだ。
男性と同じくらいバリバリ稼ぐんだ。
そんな妄想ばかりが膨らんでいた。
だが、人生は全く甘く無かった。
2020年、私の理想の道は序盤で崩れ去った。
第一志望の企業に一次試験で即落ちてしまったのである。
この道一本、いつもそのやり方で奇跡的に上手く行ってきたが、どうにもならないこともあるらしい。
今まで挫折は無数に味わってきたが、こんなにも方向転換、決断力を強いられることは初めてだった。
再び企業のピックアップと自己分析から始める。
自分自身、本当は何がしたくて、何が向いているのか。どんな企業があって自分の特性を活かしては働ける仕事は何か。
いろんな企業をリサーチし、自己分析を繰り返す。
焦りと気分の沈みから7キロほど痩せた。
一度決め打ちを立ててしまった私はなかなか割り切ることができず、その後も就職活動は難航した。
この時を振り返ると、私のゴールは大手企業に入社することになっており、目先の理想的なゴールだけ決めてしまっていたため、なかなか心の軌道修正がきかず、ぐだぐだになってしまったのである。
その後も結局まとまることはなく、3月まで足掻き続け、予想だにしていないところに落ち着いた。
後編に続く☞
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