見出し画像

恋愛小説を読んでいない

毎度、辛口な娘に有川浩さんの『植物図鑑』をすすめられた。それは確か、わたしの買ってきた『図書館戦争』にふたりでハマったあと、本屋で彼女にわたしがすすめた本だった。

すすめておいて何だが、この本をわたしが読むことはなくて(よく貸し借りする)、書き出しに目を通して放ってあった。それでもって先週、コンテストに出している恋愛小説で悶々と悩んでいたわたしに「これは読んだの?」と突きつけられたのだった。

実はわたしは植物が好きで、それゆえ、導入部の植物の描写が気に入らなかったのだが……(ひどい理由だ)、娘が言うには、わたしの書きそうな話で、違うところは『植物図鑑』の方が構成が上手いところだそうだ。

確かに最近、わたしは構成に悩んでいた。いまだ解決されていない。プロットは立てるものの、それでいいのか悩む。

だがしかし、思わぬ事が起きて、『植物図鑑』を読む機会が遠のいた。小学生の娘が読みたいと言ってきて、彼女は速読派なのですぐに返ってくるだろうと渡したら、一晩で読んでしまったという。それは構わないんだが(夜更かしという点では問題だ)、なんと完全にネタバレされてしまった! わたしは既読だと思っていたらしい……。いやー、そこまで聞いて読む?

というわけで何かいいテキストになる恋愛小説ないかしら、と思ったら手元の本の中にほぼない。あったのは吉本ばななさん数冊という偏り。

ちょっと待て。恋愛小説、最近、読んでる? なおここでは最近の積読は不問とする。

読んだ覚えがない! 恋愛小説しか書かないのに! これじゃ上手く書けるようになるわけがない!

思えば最近はラノベの呪いにかかっていて、ラノベの同カテゴリーのことしか考えていなかった。つまり、あやかしとか後宮とか悪役令嬢とか。

普通の恋愛小説はどこへ?

湊かなえさんが流行り、その頃女流作家に傾倒したにも関わらず、わたしが転がった先には小川洋子さんがいたりして、恋愛小説とはややズレたところを読んでいたらしい。

純粋に、パターン化された中での面白さを持つ恋愛小説はないかなぁ。図書館にでも行ってみるか、と思ったのだった。

ちなみにわたしの好きなのは、男女の心の機微を丁寧に綴った小説だ。

ということで、連続投稿記録が途絶えたけれど、宣伝はしておこうと思います!なんでもやっておけ! ただいま、KADOKAWAの小説投稿サイトのコンテスト出品作です。一頁でもよろしくお願いします!

不幸と孤独を抱えながら生きてきた女が、それまで知らずにいた本当のしあわせを探し求める物語です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?