書き上がりました!

 カクヨムコン5のための原稿、初稿が上がりました。ひゃっほー! ……カクヨムコン向けの作品かと問われたら、かなり怪しいのですが。以前、同じような作品をアップした時、手応えは上々だったのでそこそこはいけるんじゃないでしょうか? なぁんて。内心はドッキドキです!

 今作はカクヨムコンの中でも新設の『朝読書賞』? をターゲットに絞ったので、万人向けではないかもしれません。テーマも「青春」だし。ちょこっとギミックを入れたお約束通りの展開になっています。それに読んでいて(たぶん)辛くない! わたしの作品はドロドロ辛いものが人気があるようなので……それってどうなんでしょうね?

 まぁでも終わってしまえばこっちのもの。この先の展開に悩んで筆が進まなくなったり、そのために落ち込んだりする必要がないって素晴らしいことです。筆が進まない日は不安なんですよね……。もう二度と書けなくなってしまったような気になって。ここ数日もエンディングの方向性が決まらなくてやきもきしていたので、それから解放されて自由になりました。

 カクヨムコンに出さない方にはわからなくなってしまって申し訳ありませんが、普通のコンテストって出しました、結果出ました、の世界なんですが。カクヨムコンは読者選考があるので! 読者選考とは読者の皆さんに支持された作品のみが生き残れるという過酷な争いなのです。読者選考期間2ヶ月の集計なんですけど、表示されるのは1週間ごとの数字なので胃炎になりそうですよ……。前回は毎晩寝る前に気になってスマホで見返しては編集して……というのを繰り返して、視力が下がりました! 今年はそんなことにならないように、早め早めの対策をしていたわけです。

 ずっと、Webで小説書くためには毎日連載が基本かと思っていたんですけど、なんだかんだと今回の作品のためにお休みしてるんですが、毎日何らかの作品にフォローがついたりしているので安定してきているのかな? カクヨム本格的に始めて……うーん、1年半は過ぎたよねって感じなんです。その間、ついて来てくれた読者様には本当に感謝です。これからもよければよろしくお願いします!

 さてさて、3日前に届いたばかりのiPad、わたしを大いに助けてくれました。ちょうど書けなかったところだったので、(iPadと)親睦を深めつつ、モチベーションがぐんと上がりました。これが執筆環境の変化なんですね、きっと。訳あってスマートキーボードが使えない中、スマホ感覚でごろごろしながら打てましたし。スマホのフリック入力って本当に思考とともに打てる感じなんですけど、iPadは片手で打つとそれほど思うようには打てないので、文章を見直しながら打てるところがいいですね。キーボードがあるとこれまた別で、前のめりになるので感じが違いますし。届いたの3日前なので、ラストの数話は良い意味で考え考え書けて良かったかなと。本当に物語の区切りのところでもあったし。

 作品の方はもちろんネタバレはできないんですけど、完全に青春もので、中学生の主人公を描きました。青春ものというと吉本ばななさんの『TSUGUMI』……合っているだろうか? を思い浮かべてしまうんですけど、話の筋をよく覚えているわけではないのですが、きらきらした感じがすごく印象的で忘れられない。なので、青春ものを自分が描く時にもテイストとして『きらきら』は外せません。星屑のようにきらきらした感じとちょっとした胸の痛み。そういうものを柱に据えて物語を紡いでおります、たぶん。

 今回の物語で気をつけたことは、中学生の女の子の持つちょっとした無知と残酷さ(そこまで行かないけど)。気がつかないところで傷つけていたり、純粋な目をして年上を困らせるとか、考えが足りない部分がある。一方、その無邪気なところに振り回される人物がいる。でも、少女は少女なりの漠然とした悩みやモヤモヤを解決できずに抱えている。そういう人物造形にリアリティを持たせたかった。うちにも娘がいますし(もう大きいけど)、自分自身の体験も織り込みつつ心情変化をやってみたかったというところがあります。

 それで作品が当たるかというとそうでもないですけど、今回の賞は編集さんが必ず読んでくださるということで、編集さんへのラブレターだと思って書いています。いいですか、狙っているのは朝読なので、ランキングは気にしないぞ! ……きっとまた日々、凹む……。心が折れないように今から添え木しておかないと。

 カクヨムコン始るまで1ヶ月、推敲します。本気でやると物語を入れ替え差し替えしたくなっちゃうので、ここだけの話ですが、ほどほどにやります。今の形でほとんど変えずにリリースしちゃうんじゃないかな? ほぼ一本道の話なので。ただ書き出しは少し気になっているので直すかも。悩むかも。

 何にせよ、10万文字書けて良かったですよ。前回は下書きというものがプロットとは別に存在しまして、大事でしたから。今回はプロット代わりの1万文字の原稿がありまして、物語の方向性が決まっていたので作業の効率化ができたものと思われます。

 1年前の自分に聞かせたい。プロットは大事だよと。10万文字の世界は果てしなく続く砂漠か大海原といった感じです。頭がいいとか悪いとかじゃなく、黙って地図を用意しろと。今回も長かったです……。

 そんなわけでカクヨムコン、11月末日からとなります。わたしは当日から公開するかは未定なんですけど、興味がありましたらチラ見してください。お待ちしております!


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