ありがたいこと
わたしは心が豆腐なひとなので、すぐにSAN値が下がってしまう。瞬間的にマイナスまで行ってしまう。人に比べるとたぶん、復活までの時間が異様に短いように思うのだけども、そう思うくらい瞬発的に考えられないほど深く沈む。
文章を書いていなかった頃は「勝手に沈んでろよ」という感じだったのだが、ここにある通り、わたしは良くも悪くも心情を赤裸々に吐露してしまう性分(よく言えば、隠し事ができない)なのでグチグチと書いてしまうことになる。
良くない。全然良くない。
しかし、落ち込んでいる時は本当に光ささない月の裏側というように沈んで思い詰めているので、申し訳ないのだけれど自分ではどうしようもない。これはわたしの人格を構成するひとつの要素であり、こういういわゆる『コンプレックス』めいたものがあるからこそ書けるものもあるんだと思う。わたしには欠陥も欠落も大きくあるということだ。
しかしそれにしても今回の件での落ち込みは自分でも驚くほど尾を引いていて、かなり大きなダメージを食らったようだ。毎日のように前回読んでいない方のためにと繰り返しダークな詳細を書いているので、今回は詳細割愛。まぁ、とにかく長くというより深く深く傷ついた、というか。起き上がりの早いわたしでも数日落ち込んで悩むほどの衝撃だった。
こんな時には……甘えすぎだと怒られるかもしれないけれど、背中を後押しどころか労わってくださる読者さんたちに感謝の念が耐えない。本当にどうしようもなく沈みこんだ時を見計らったかのようにいつもタイミング良く温かいコメントをいただく。これはよくある作家同士のサークル活動みたいなものではなく、純粋にできたがった輪のようなものなのでまた感動してしまう。
つまり、相互フォローや読み合いなどとは関係の無い親密な空気がそこにはある。
今日も「ランキングつらいなぁ」と心底思っていたところに☆を付けてくださった方がいて……。なんと表現したらいいのか言葉に詰まる。うれしかったのだけど、どんなふうに形容したら読者のみなさんに伝わるのか、言葉にできない。
今日はその他にも心がほかほかするコメントをいくつかいただいて、この場にいることを許されたような気持ちになった。この場? 書き手として物語を書いてもいいという場所。
言葉にしてしまえば誰にでも言論の自由があるのだから当然なんだけれど、他所様に見せられる物語を書くというのは書く能力よりも書く自信がなければ無理な話なのだ。だから書かない人もいるわけで。じゃあ何が自信に繋がるかといえばやはり『読まれること』。
初心者の頃はすごい、と思った数字も、今のわたしには納得がいかなかったりする。贅沢な悩みだと思うことも多い。でもこうしてコツコツと書き続けていた時間が、わたしと読者さんとの今の距離を作ってきたのだからわたしのためだけじゃなく、読者さんのためにも応援してもらった分、いい結果を残したいなぁと切実に思うわけで。数字を数時間おきに見てはがっかりしたり、喜んだりしている。はい、バカなことだと自分でも思います……。
物語も佳境に入り(よく見れば『佳境』ってすごい字だな。『佳』とはよいことなので)、いわゆるクライマックスに勝手に入っている。結末は陳腐なのかもしれないけれど、自分でもそう思うけど、それでいいのだ。『つきなみな結末』がグッドエンドでもバッドエンドでもあればよくて、最後は気をてらわなくていい。先生には申し訳ないけれど、わたしの物語には大きな事件はあまり必要ではない。……けっこう普通じゃないことが今回は多かった気もするけど。
とにかく無駄に気張ったエンディングはいらない。その代わり今回は『エピローグ』でちょっとだけ気を利かせてみた。なのでぜひ、『エピローグ』を読んで欲しい。そこには意外な月波ワールドがあると思う。ちょっとね、番外編チックなんですよ。気に入ってるので。いわゆる切れなかった部分。
さぁ、最終話に向かって一週間を切りました!
この読めない物語……娘に「紆余曲折ありすぎ、何万文字書くの」と言われた物語も終わるわけです。長く書いていたので愛着がわいたという理由だけで切れなかった部分がたくさんあります。ひと目ひと目編み込むように一言ひとことを詰めこんで物語に仕立てました。ネタ帳から拾ったのは「別れた彼女がアパートに押しかけてくる」という小さなアイディアでした。
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自信作です。