贅沢なスリッパ
こんにちは。
最近とても暑いです。
汗だくになってでも、店まで足を運んで頂ける
お客様がいること、感謝してもしきれません。
いつも本当にありがとうございます。
忙しいことを理由にだいぶご無沙汰になってしまっていたので、これから更新頻度を上げていきます。
今回は、ITTI別注シュランケンカーフレザースリッパを紹介します。
まずは、軽く革の説明から。
シュランケンカーフは、別名ドイツシュリンクなどとも呼ばれ、1864年からドイツにて皮革を鞣し続けている老舗タンナーであるペリンガー社の代表的な皮革になります。
その特徴は弾力があり強く、傷になりにくく、水気にも強い。
発色も優れていて、経年変化による退色、劣化はほとんどない為、そのままの状態で長く美しく残ります。
靴にする上で、傷になりにくく、雨にも強く、経年劣化なく、強度が高いと全てにおいて完璧な素材になります。
某メゾンブランドなどでも昔から使用されている貴重な素材です。
良く目にする平面のつるっとした革をギュッとシュリンク、縮ませております。
革の面積は約20%ほども小さくなり、その分の革がぎゅっと濃縮され密度が高くなります。
本来必要は面積よりもかなり余分に使います、贅沢な革です。
生産工程上、革そのものの原皮の差や、シュリンクするロットの差などにより、表面のシボ感には、個体差が出てきます。
1枚の大きな革の中でも、使う場所によってそれぞれ少しずつ異なる表情に仕上がります。
これもシュランケンカーフの味、魅力と言いますか、それを含めて不揃いなところも全て素敵なのです。
自分だけのシボ感っていうのが愛着が湧いてきますよね。
シボの大小に関しては、好みが分かれますが、
小さいものは繊細な感じがして、大きくてしっかりとしたシュリンクは男らしい感じがしてどちらも素敵です。
ケアに関しても非常に楽で水に強い革になるので、水で軽く濡らした布で拭いてあげて埃をとる程度で大丈夫です。
色々書きましたが、簡単に纏めると
無敵の希少な革で、気軽に履ける歩きやすいレザーのサンダルを作りましたということです。
革のスペシャリストと靴のスペシャリストに協力いただき、完成したレザースリッパ。
見た目はラグジュアリーな面構えで、勿論履き心地もとても良く仕上がっております。
作りは完全にレザーシューズ仕様のサンダルになりますので、ソールの張り替えも可能。
前貼りを貼りに行くのにも気軽に外出しづらい情勢なので、事前にこちらで貼っておきましたので、買ってそのまますぐに履いてもらえるようにしております。
履き込んでいくとソールの返りも良くなってきますので、履くほどに歩きやすく、長時間歩行も心配無用です。
形は前開きにしていないので、季節は選ばず、
夏以外の季節には靴下と合わせてオールシーズン着用することができます。
ヒールの高さも通常良くあるサンダルと違い、レザーシューズに使用するVibramのゴムヒールを入れておりますので、革靴との合わせを考えて
少し長めのレングスをとったパンツとの合わせも問題なく、スタイリング可能。
僕自身どこかサンダルって納得して買うことがなくて、今年はこれで良いかっていう感じで毎年その場凌ぎが続いておりまして、
そんな人も多いんじゃないかなと思い、別注するに至りました。
多くの方に届けたかったのですが、
希少な革なこともあり、今回数量は2色3サイズで25足のみの生産となりました。
お陰様で、すでに完売してるカラー、サイズが出ております。
絶妙なベージュ系のTOPEと
黒に近いほんのりネイビーなDARK.NAVYの2色展開
サイズはS(25〜26cm),M(26〜27cm),L(27〜28cm)の3展開。
価格は、
¥36,000+taxになります。
サイズのご相談の場合は革靴のサイズとスニーカーのサイズ、それぞれのブランド込みで教えて頂けますとより確実にご案内できます。
まだまだ暑い夏に我慢してでもお気に入りのシャツを羽織りたい気持ち。
凄くわかります。
足元だけでも軽やかに涼しくいきましょう。
是非ご検討下さいませ。