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古典はやっぱりすごい
Twitterの方でも何度か書いているが、今月に入ってから、ダンテ・アリギエーリの『神曲』(原基晶訳の講談社学術文庫版)を、少しずつ読み進めている。
『神曲』は「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の三部構成からなる長編叙事詩であり、全部で100の歌からなる。
読みはじめてみて思うのは、やっぱり古典ってすごいなあ、ということ。
もちろん、注釈や解説と併読しながらでないと、わからないことだらけだ。なにより、韻律を楽しもうと思えば、原文を読めなければ話にならない。だから、あくまでこの叙事詩における、歌の部分よりも意味の部分にフォーカスした読み方にならざるを得ない。
それでも、地獄の描写の面白さ、現実世界への批評性、過去の文献からの引用、文体のパロディと、飽きを感じさせないつくりに満ちている。
他の古典(『ドン・キホーテ』やシェークスピア作品など)を読んだ時にも感じたが、やっぱり読み継がれている古典の力は強い。
というわけで、今、一日一歌のペースで読んでいる。一日30分ほどはダンテの時間。こういう読書も楽しい。読了予定は十二月の半ばごろ、さてどうなるか。