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ダンテ『神曲』読書途中の覚書 #4

ちょっと間が空いてしまいましたが、相変わらず少しずつ読み進めております。古典も定期的に触れておきたい、という感覚。

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・「地獄篇」の第二十五歌まで、読み進める
・第二十一・二十二・二十三歌の、悪魔たちの滑稽で恐ろしい描写が続く世俗歌のような砕けた感じと、第二十四・二十五歌の風景や心情描写での格調の高い感じ。その対比。
・ダンテの、「様々な修辞を、詩のスタイルを私は書けるのだぞ」という意欲を感じる。
・訳者の読み方ではあるかもしれないが、単純な恨みつらみを晴らすことよりは、この文学作品で世界をより良くすることが、私の勝利なのだ、というダンテの意欲がここにはあるように思う。

・悪魔の描写とか、その後の作品(それこそ現代のアニメにまで)に強い影響を与えていそうだなあ。
・藤田和日郎は『からくりサーカス』を描く前に、『神曲』を読んだんじゃないかなあ、などと思ったり。
・変容・変身(メタモルフォーゼ)のシーンの詳細な描写、これって『神曲』がその発祥??そんなことはないか?

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