送られてくる映像をまえにして
パレスチナのガザ地区を統治する武装勢力ハマースによる現地時間10月7日朝からのイスラエルへの攻撃に端を発し、イスラエル政府は戦争状態に入ることを宣言した。
……この一文をできるだけ正確に書こうとするだけでも、いろいろと確認しなければいけないほど、この問題は歴史的に根が深く、また現時点での情報も入り組んでいる(しかも、本当に正しいかどうか不安は残る)。
いったい何が起こっているのかと、多少なりとも知らなければいけないと思い、ウェブ上で情報を集めようとするのだが、今回のこの戦争(あるいはテロリズム)に関する映像や写真は凄惨なものが多く、調べているうちにかなり精神が削られていく。
まずそれがしんどさのひとつ。
さらに、この世界情勢の延長戦上に予想される展開が、暗澹たるものばかり(中東の不安定化、原油価格の高騰、極東の不安定化の誘発などなど……)で、一部には「第三次世界大戦がすでにはじまっている」との見方もある模様だ。
これがふたつめのしんどさ。
そして今回は、昨今のAIの急激な進化によって、調べれば目に入ってくる写真や映像の数々が「本当のものだろうか」という疑いが、いままでに以上に強く差し挟まれてくるのを感じる。
これが三つめのしんどさ。
現地から送られてくる映像を前にして、二重三重の意味で自分の精神に負荷がかかるのを、昨日ぐらいから感じている。
目を背けてはいけない事象ではあるが、少し目を離す時間は作りたいと思う。そうしないと多分もたない。