【株式投資管理アプリ『カビュウ』の功罪】
カビュウのヘビーユーザーとしての考察。
株式投資をする上で、何をどこまで管理するのか?
という事を戦略的に考えている人は少数派でしょう。
多くの人は、ただ漫然と株の売買を繰り返している。
そしていつの間にか、資産を削られ、退場していく。
管理活動とは、異常を発見し、正常に戻していく活動だ。
「管理なくして成功無し」
株式投資管理アプリカビュウは、株式投資において、
何を管理するべきか?
という事を意識して設計されていると思われる。
ボク自身の経験を言えば、カビュウを使う前から、
日々の資産の推移と、取引内容をExcelで記録していました。
その後、PCのクラッシュにより、当時の記録を無くしました。
株式投資を開始する最初から、記録をすることは極めて重要と認識していました。
なぜかというと、「管理」を行うために必須だからです。
外部指標の記録は、様々なサイトで行われています。
でも、自分自身の記録は、自分自身で行わなければなりません。
これは、やり方によっては、膨大な工数を要するものであり、
どこかで妥協が生じていました。
カビュウの良さは、必要な記録をしっかりと保持し、
それを分かりやすく可視化してくれることにあります。
これが、功罪の「巧」の一つだと思う。
「罪」は、費用が掛かることですね。
ただ、それを上回るプラスがあると思います。
ここまでは、アプリの単独使用だけの評価になりますが、
Twitterとの連携により、新たな功罪が生じます。
「功」は、他者との比較ができること。
アプリ単体では自分自身の記録、時系列比較が主用途になりますが、
Twitterと絡めることで、他者との「ベンチマーク」が可能になります。
「時系列比較」と「ベンチマーク」は、分析の基本です。
「罪」は、他人との比較を気にしすぎてしまい、自身の投資スタイルを崩してしまう可能性があること。
強いメンタルを持ち、我が道を行けばよいと思いますが、
自分に自信が無い時は、惑わせる要素になります。
もちろん、上級者のトレードを参考に、自身のトレードを改善させるヒントを得ることもあります。
このあたりは、自分自身の気の持ち方、使い方次第なのだと思います。
ここまでは、ユーザー自身に対する影響という視点での考察になりますが、
Twitterで、情報が公開されることにより、他者への影響という視点が出てきます。
功という意味では、見える化、可視化。
株式投資で利益を出し、資産を増やしている人が現実にいて、それも相当数いることが可視化されたという事。
罪という意味では、情報の不正操作による詐欺行為が出てきたという事でしょう。
この功罪に関しては、アプリに罪はなく、悪用する人の問題だと思いますが、
それを未然に防止する、あるいは、発生した場合に直ちに排除できるような仕組みがあると良いと思う。
これは、アプリ提供側の努力が必要なのではないかと思います。