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投資の最適資産配分と目標利益率の関係について

※目的:投資資産の最適PFを時間軸と利回りの観点で試算する方法を把握する。
※所要時間:10分
※Goal:目標利益率から、自分なりの最適PFを設定できるようになる。

資産PFについて方針を持つ必要性

前回投稿で、現実的な利回りは8%と結論付けた。
ただ、それを実現するために、普通の人は1銘柄に全財産を投入することはしないだろう。
1銘柄に集中投資をして、失敗したら取り返しがつかない。
だから、分散投資をする。その際にどのように分散したらよいか?
イメージを持つことで、その後の投資方針の迷いが減る。

税金の考慮

利回り8%は、税引き後利益。これを達成するためには、税引き前で10%の利益が必要となる。

キャッシュの考慮

また、いきなりフルポジにはしない。ある程度、キャッシュを確保する。
経験則的には25%くらい持っていたい。
キャッシュは、利益を生まない(損も生まない)
以上をまとめると下図のようになる。

キャッシュ比率を25%とすると、13.3%の利益が目標になる。

配当の考慮

配当利回りを4%とするなら、その他の利益(売買益/含み益)は9.33%必要となる。

時間分散の考慮

・長期投資:年間を通じて保有し続ける。
・中期投資:概ね3か月に一度決済する(年4回取引、決算またぎ)
・短期投資:少なくとも1ヶ月以内に決済する(年12回取引)
上記の定義で、短期~長期に均等に配分する場合のイメージは下図の通り。

中期投資で2.33%の売買益、短期投資で0.78%の利益が必要(税引前ベース)
意外と少ない利益で済むように見えるが、これは全銘柄4%以上の配当利回り&常勝を前提としている。

損失リスクの考慮

PFのうち、ある程度は損失になることを織り込んだ場合の試算(下図)

配当りを若干調整(短期・中期の利回りを下げる)
中期投資で13%程度、短期投資で4.63%程度の利益が必要になる
(あくまで一例)

傾向

・投資期間が長い程、必要利益率は高い。
・投資期間が短い程、必要利益率は低いが、取引回数は多くなる。
・キャッシュが多いと必要利益率は高くなる。
・損失を考慮するほど、必要利益率は高くなる。

まとめ

最後に、PFの資産配分と投資利回りの試算ができる表を作成してみました。

元本を投資期間別に割り振って、投資期間別に回転数を設定し、
配当利回りと売買益(保有益)を設定すると、PF全体の利回りが算定できるというもの
自分の投資スタイルで、どの程度の利回りが出せるかの参考と見直しに役立てば幸い。
(Excelフォームを配布します。)

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