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決算短信のスタンダードな読み方と理論株価

※目的:決算短信で読み取るべき最低限のポイントを押さえる。
※所要時間:10分
※Goal:決算短信で読み取るべきポイントを把握し、理論株価の評価につなげる。

■忙しい人向け、決算短信、まずはココだけ!

前記事が好評でしたので、その続編です。
前記事がベンチマークがテーマだったのに対し、
本稿は、時系列比較、そして理論株価がテーマになります。

■事例:平田機工(6258)~時系列比較~

決算短信の数値をフォームに入れていきます。
一部数値は、1年前の決算短信から入力しますが、
手元になければ省略しても良いです。一部の計算結果が得られないだけです。


計算結果を見ると、指標的にはおおむね改善傾向ですね。
2023年3月期実績は、計画を上回る利益を出す一方で、
2024年3月期は、減益の計画です。
そこを嫌気して、決算発表後、株価は下落しました。
1年前も同じ傾向だったことが分かります。
(1年前の決算発表前後の株価、利益の計画・実績を参照)
これが分かっていれば、事前に逃げておくのも手だったかもしれません。
コンセンサスを下回ったのも大きいです。

ですが、その後、株価は回復してきました(5/19終値:7100円)
やはり、決算数値の良さが評価されたのでしょう。

■理論株価との関係

ここでは、PER・PBR・配当利回りをベースに考えてみます。

PER=15、PBR=1.5 はグレアム係数の考え方ですね。
詳細はよく知りませんが(汗)、これを参考にしている人がそれなりにいるようです。
もし、PER=15なら株価はいくらか? PBR=1.5なら株価はいくらか?
また、配当利回り3%は個人的に考える目標ライン(グロース前提)です。
数値前提は、色々変えて良いです。自分なりの目線で考えればよいでしょう。
同じ物差しで測った時に改善傾向が見えるのが重要と思います。
指標的には、PER/PBRではかなり割安。配当利回りは微妙ですが、利回りを評価する銘柄じゃないので。。

■まとめ
決算短信は情報の宝庫です。今回は、基本的に一枚の決算短信だけで、どこまでが分かるか?を考えてみました。
時系列比較は基本で、決算短信の情報も、それを意識したフォームになっています。
ただ、過去に出した計画の数値は、記載されないので、その点は補充が必要になります。
理論株価は、簡単に出せる数値を例にしましたが、DCF法などで緻密に計算するやり方もあります。
ただそれは、工数がかかり過ぎるようにも思えるので、これくらいでいいんじゃないかな?
というのが、今の個人的な考えです。

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