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6月20日 旧流路に原風景を見る
みなさん、こんにちは。しょうたろうです。
本日は河川の旧流路にかつての原風景を想像するというテーマでお話します。
日本には大小様々な河川があり、農業用水として、資材の運搬路として、動植物の生息地として、人々の生活に欠かせない存在です。
こうして役に立つ面もある一方たびたび氾濫を起こすなどマイナス面もあり、人々は氾濫を防ぐために流路変更や土手の築堤などの改良工事を繰り返してきました。
したがって現在私たちが見ている河川は大なり小なり先人の手が加わっています。
一般的に川というとチョロチョロと街中を流れる用水路のような姿や、荒川や利根川のように立派な土手を持つ姿を想像するかもしれません。もちろんこれらの姿は改修を受けた後の姿です。
しかし改修によって大河川の本流から分離された河川にはかつての姿が色濃く残っています。
この写真は元荒川という河川です。名前の通り埼玉・東京を流れる荒川の旧流路の一つであり、改修工事によって本流ではなくなりました。
こちらの写真は大落古利根川という河川です。名前の通り群馬・埼玉などを流れる利根川の旧流路です。
こうした旧流路には原風景を感じさせる特徴があります。
それは土手がないことです!
洪水などが起こっても本流が水量をコントロールしてくれるため、こちらは規模の大きな土手を作る必要がないのです。
そのため川と街の繋がりが非常に強く、周りを住宅地に囲まれ多くの方が暮らしています。私はこの川と人の距離感にとても魅力を感じています。
こうした旧流路の素晴らしさはもっと意識してもいいと思うし、何かかつての賑わいを振り返るために利用することができるのではないか。
私はそう考えます。
(私は土木の専門家ではないのですが、郷土史的な側面から河川改修はとても好きです)