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なぜいつまでも余韻が続くのか……についての考察

Fujii Kaze Stadium Live "Feelin' Good" at NISSAN stadium Live (に参加してないのに書きたい衝動で書くことにした)

もう、皆さん言われているように……ライブ終了からすでに5日も経っているというのに、今度の沼は本当に抜け出すことができるんだろうか?というほど余韻が凄い……(笑)

私はいくつかの理由で参加を断念した組なのだけど、直前の生配信というビッグニュースに歓喜して、外出先からも早々に帰宅して大型テレビにステレオ音源で観ました!

X・Instagramなど沢山のSNS上には、様々な動画や写真、そして感想が流れて来るし、ものすごい数のプロの方の記事も出てくる!
その流れは今もって勢いを増すばかり。

そのおかげでもうね、参加したのと同じくらいの興奮と感動に浸ることができています。
チーム風さん、動画配信(延期も)ありがとう!
風民の皆さん、動画シェアありがとう!

私の感想や解説など今さらなのだけど、今回のこの現象を受けて、なぜみんなこんなに余韻が長引いているのか、勝手な解釈ですが箇条書き程度書き留めておきたいと思います。

1.撮影OK&シェアOK

これはもうファンにとってはありがたすぎること。
アメリカでは当たり前のことだが日本ではまだまだ珍しい。
全てがオーケーということでみんな罪悪感なく気前よく自分の撮ったものをシェアできる。
前のように1曲だけではなく全部撮っても良かったので、物理的にもシェアする分量も格段に増えているはず。
それに何と言っても、自由でオープンなマインドを誰もが持つことが出来て、それもまた伸び伸びとアフターライブを楽しめている理由の一つではないのかな。

そのお陰で行けなかった人もシェアしてもらえて幸せ、結果として、無料配信も含めファンじゃない人も藤井風を知るきっかけになり、みんなが幸せ。
今回初めてYouTubeでちゃんと見た、という人の沼落ち(笑)のポストも沢山見かける。

与える喜び、与えてもらえる喜び、これって次から次に連鎖していく……だから余韻も長く続いてるんじゃない?

2.愛が深まっている

風さんの楽曲や言動からはいつも愛を沢山感じてはいたけれど、その愛がますます大きく深くなっている。
その愛は本当に「無償の愛」みたい。
無料配信はその最たるものだし、ステージ上の(スクリーン上の)風さんの表情や言葉からも愛が伝わってきて何度もグッときた……それはもう「慈愛」に近い。
ステージに関わった沢山の方々のInstagramやXの言葉を読んでいると、その愛が間違いなくそれらの人々に伝染している。
もっと尖がっていてもよさそうな年の若いダンサーさんたちも、臆することなく「愛」を口にして、風さん本人や周りの人や自分さえも愛している。
そしてそれはファンである私たちにも伝わって、もうXとかね、愛しかないの。
胸がいっぱいになるほど美しい愛。
愛のある世界から立ち去り難いのは当たり前!

3.自分を特別と思っていない

これだけの立場になれば、普通は自分が主役だと無意識に思うはず。
でも風さんはデビュー当時から全く変わっていない。
謙虚だし、自分のことをステージを作り上げる沢山の人の中の一人だと考えてる感じがした。
メンバー紹介の時も「仲間を紹介します」と言っていた。
「バンドメンバー」でなく「仲間」って。
その感覚はきっとダンサーさん、照明さん、音響さん、その他たくさんの裏方さんに対しても同じなんだな。
だから終わったあとのバンメンさんやダンサーたちのInstagramに上がってきた写真は本当にみんなが楽しそうで仲良さそうで、見ていて心が洗われた。

「damn」最後のお得意のヘン顔も連日パワーアップしてるし、お茶目な表情、照れた表情……どれも自分をスターだと意識していたらできないだろう。

初日のヘン顔

「ちょっと逢いに行きます」と言って自転車で会場を回るとか、そもそも客席から登場するとか(1日目は前撮りだったとしても)、どこまで同じ土俵に降りて来てくれるのか。
そう、垣根が限りなく低いことで私たちはもの凄い親近感をもって、本当は特別な存在の彼のことを気軽に語り合えているのだ。

躓きそうになってハラハラさせたり……も風さん

4.一体感

テレビ越しでも分かるほどの会場の一体感。
でもリビングの私もその中の一人になれた。
クライマックスは「満ちてゆく」のスマホの灯り
あんなに美しい演出はどんな技術も追いつかない。
それはあの光に客席のみんなの心が乗っていたから。
MCの言葉も影響してるだろう。
「ワシもみんなのライブに今日来てますから」
「This is not my show. This is your show .」
こんな一体感を感じて喜びが持続しないわけがない。

何よこれ、涙なくして見られない

5.自意識からの解放

風友さんが「7万人の見てる中で寝そべるって凄いこと」と言った。
たしかにそうだ。
私なら他人の見てる前でなんて、相手が1人でも無理だ。
で、なぜかと考えた。
そうだ!風さんはいつも言っている。
「私はあなた、あなたは私」「みんなひとつ」
彼はすでに自意識から完全に解放されているのではないか?
自分がよく見られたいという気持ちもないし、人と自分との境界を感じていないのではないか?
そうでないと、あんな自然体で幸せそうに何度も(笑)寝そべるなんてできない!
自意識がないって、赤ちゃんと同じ。
誰しも可愛い赤ちゃんを見たら、ずっと見ていたいと思うでしょ。
無垢の心であんな素晴らしいパフォーマンスをしてくれたらいつまでも見ていたくなるのは当然のことだ。

Xより@atzlas さんの画像をお借りしました

6.努力の賜物

そうは言っても、相当の自信がないとステージで最高の自分を発揮することなんてできない。
音楽に限らずどんなことでも、自信を獲得するにはひたすら練習するしかない
本番で100%の力を出すには練習では120%出しておかねばならない。
才能豊かで(っていうか天才)ピアノも歌もサックスもキーターもダンスも変顔も(笑)、なんでも素晴らし過ぎるパフォーマンス。
あまりにスマートすぎるからつい忘れがちだが、それって血の滲むような努力があってこそなんだろうなと思う。
アメリカツアーも経て、今回のステージも一段とモチベーションが上がり、日本のファンに最高のライブを……と渾身のパフォーマンスをするために努力してくれたのだろう。
音をとっても映像をとっても完璧だった。
舞台演出も見事だった。
チーム風が一体となって陰ですごい努力をしてくれたからこその余韻なのだ。

7.美しすぎた風

皆さん口を揃えて言っているけど、今回の風さんの美しさには息を呑んだ。
ただ美しいのではなく透明感がハンパなかった!
もちろんライトが当たって肌の白さや美しさが際立ったというのもあるだろうけど、それだけではない人間離れした透明感を感じて少し怖くさえなった。
内側から光っている。
透きとおってどこかに行ってしまいそう。
心の清らかさが表面に現れている、それだけは間違いないと思った
美しいものを愛でたい、というのは人間の生理として当たり前のこと。

8.多幸感

風さんのライブのあとはいつも思うけど、「多幸感」が凄い。
現地に行った風友さんによると、今回は今までで最高だったようだ。
Xの拾い記事だけど、帰りのタクシーの運転手さんから「いつもライブの後お客さんを乗せるけど、今日乗せたお客さんたちほど皆さん幸せそうなライブは初めて」って言われた方がいたそう。
それ読んだだけでも嬉しくて泣きそうになったし、そうだろうなと納得した。
なぜだろう?
……いつも思うが、会場に嫌なムードが全然ないの。
お客さんも風さんに恥じないように、常に人を思いやって行動するし(規制退場今回もしっかり守ってたって!)お先にどうぞ、ごめんなさい、大丈夫ですか?って気持ちが満ち満ちている。
風さんMCで言ってた……「全ては心から、想いから、感情からスタートするので、あんたがFeekin' Goodな気持ちでいてくれることは、あんたの周りの全ての世界を変えてくれる。
風さんのライブではそれが自然な形で証明されてるんだよね。
真剣に思ってしまう、全世界藤井風の音楽を聴け!(笑)

9.全てがフラット

上に、自分と他者との間に境界線を引かないと書いたが、風さんの世界観では「生と死」、「喜びと悲しみ」の間にも境界線がない。
良いことも悪いことも特別なことではないし、何もかもが繋がっていてひと続き。
だから死を恐れもしないし、悲しいことがあっても嘆きすぎない。
フラットな世界に生きる藤井風は、だから強いししなやかだ。
配信でハッキリ見えたが、「満ちてゆく」を歌い終わり、自分の墓石に頰を寄せ寝ころんで、安らかな幸せそうな顔で目を閉じる演出があった。
まるで人生を全力で生き切って満足しているような顔。
あの場面を見た時に、風さんがたびたび歌詞にしたり口にしたりする死生観や人生観が映像化されたのだと思った。
口先だけではなく、おそらく日々そのように生きている、実践している人の揺るがない強さを見た気がした。
私たちはフラットな世界に足を踏み入れて、大きな安心感を得ている。だから離れ難いのだ。

10.非日常と日常

ライブというのは、観客にとってはある種の「非日常世界」だ。
大好きなアーティストのライブならなおさらだ。
同じ空間を共有し、同じ想いのファンの人々と夢のような時間を過ごす。
でもそれは現実にはほんの2〜3時間のことで、ライブが終わればまた、慌ただしくて、時には辛いこともある日常に戻らねばならない。
でも風さんのライブのあとは、不思議な魔法にかかっているのだ。
夢のような非日常が永遠に続いていくような感覚。
ステージから発せられるポジティブで優しいエネルギーを受け取るからなのか?
次の朝目覚めれば、たしかに日常は待っている。
でもそれまでとは少し違う気がするのだ。
おそらく、少しだけ自分が変わっているのだ。
もちろん良いほうへ。
曲からか歌詞からか声からか、はたまたステージの演出全体から受ける効果なのかは分からない。
でも「より良い自分でいよう」と思っている自分がいて、「人にもより良くあろう」と自然に思っているのだ。
今回のライブは、その魔法の力が一段とアップしたのではないか?と、現地に行ってもいないのにすごく感じる。
風さんのライブは、非日常と日常の間さえフラットにしてしまうのだ。
こんな嬉しいことはない。
私たちは永遠に続く非日常感の中で微笑みながら暮らしていけそうな気がしてしまうのだ。

オマケ.私のキュンポイント

最後に、特にキュンだったところを列挙。
「summer grace」……無観客ライブの伏線回収

2021年のあの一人きりの場所に7万人!

「きらり」のダンス

「燃えよ」のダンス

「風よ」〜「ロンリーラプソディ」バンドバージョン

スクリーンの美しいこと
コーラスも美しかった
天使か菩薩かというような……
左のスクリーンには違う映像が映ったらしい!

「死ぬのがいいわ」

とうとうピアノにも寝た!
赤風はいかんて

進化し続ける「damn」のへん顔

Xより@mama_ururu さんの画像をお借りしました

「旅路」ロックバージョン

ドラムカッコよかった

「満ちてゆく」〜「青春病」

会場の光
流れ星
全て差し出すよ今日……のところ
青春ダンスはリビングで踊りました

フィナーレの「まつり」

というわけで、箇条書きのつもりがまたも長文になってしまいました。
最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございました。

まだまだ風沼は深そうです。というか底なしです。
どこまでもはまっていきましょうぞ!

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