チケット取りづらい問題を考える
1つ前の記事でも書いたように、私は今回の日産スタジアムライブには行かなかった。(ひとつ前の記事↓)
行かなかったが、1日目のリアルタイム生配信とアーカイブ、そして行かれた方の沢山のポストやレポートから、勝手に参加したような気になって、今でも多幸感が持続している。
でも先日、行けなかった方の悲しみの呟きを偶然見てしまった。
幾つもの同じようなコメントがついていた。
チケットを申し込んだのに最後まで当たらなかった方、ずっと外れ続けるのが怖くなって最後の参加券を申し込むのをやめてしまった方……。
ああ、そうだよね。
私は今回は自分の意志で申し込まなかったのだが、行きたくて行きたくて仕方ないのにどうしてもチケットを手に入れることができなかった方々もきっとたくさんいるんだよね。
そういう方にはなんと声をかけていいか分からない。
実際これまで私も、何度かは奇跡的にチケットが取れたけれど、すんなり取れたことなんてない。
最後の最後、トレードでやっと手に入れたこともある。
一番行きたかった2022年の「Fujii Kaze alone at home Tour 2022」など、遠征が可能だと思われる日本国内全ての都市を申し込んだけれど、同行する友人もダメ、私もダメで、とうとう行くことができなかった。
2022年10月のパナスタも、シリアルナンバーを持っている人だけの先行受付でツレ共々まさかのハズレ……一般応募でやっと取れてなんとか行くことができた。
取れた席はスタンド5階席のほぼ最後列。
今回の日産スタジアムよりは狭かったとはいえ、4万人収容の大スタジアム。(ちなみに2日間で60万人が申し込み、行けたのは7万人だけ)
豆風さんは本当に小さくて、もちろん大型スクリーンはあったけどアリーナの前方のお客さんとはあまりにも違いすぎた。
音響的にも、音声さん精一杯頑張ってくれただろうけどどうしてもね、空に抜けちゃう部分があるし、バランスも……低音がやけに響く感じだった。
仲良しの風友さんたちはかなり近くをゲットできた人もいれば、まあまあの人もいた。
アリーナの野菜の名前の付いた席が取れた人が多かったので正直寂しく感じて(見やすさはどっちがどうか分からないけれど)、自分の席運のなさを内心恨んだよ。
こういうことが続くと、申し込みするとき怖くなるのですよ。
またダメなんじゃないか……とか。
取れたとしても、また超後ろの米粒風さんしか見えない席じゃないか……とか。
どんな席でも、参加すればしたで楽しいしやっぱり配信とは違う喜びがある。
けれど、席運のなさが自分を打ちのめすというか。
取れただけでもラッキー、贅沢な悩みだとは分かっている。
でもそういうことが続くと正直凹む。
だから先日目にした方たちの嘆きもよくわかる。
辛すぎて配信を見られないと言ってる人もいた。
風さんは執着を捨てて軽やかに「はい、次っ」ができる人なのだろうけど、ほとんどの人はなかなかそうはいかない。
当たった人に「良かったね」と思う気持ちに嘘はないけれども、なぜ自分は外れたんだろうと考えると落ち込むのも無理はない。
思い入れが強ければ強いほどそうなる。
そして、これは今後の風推しライフにおいて、おそらく誰の身にも降りかかってくることなのだ。
知名度が上がり、それどころか破竹の勢いでファンが増えていると思われる風さん。
日本のみならず海外からの熱い声援もたくさん聞こえてくる。
今後のライブのチケット争奪戦がますます激しくなるのは目に見えている。
……どうする、自分?
クジ運悪し、席運悪し……(白目)
執着を捨てられたらどんなにいいか。
配信やCDやBlu-rayだけで充分ありがたいと思えたらどんなに楽か。
私はあなた、あなたは私……だから当たった人は私、私も当たった、参加したと心から思えたら良いのだけど。
正直怖いです。
沢山の人に藤井風を知ってほしいし聴いてほしいし、藤井風の音楽が世界中で愛されたらどんなに素晴らしいか……と、このnoteでも幾度となく言ってきたこの口が言います。
『当たりたい!』
『できたら一度くらいは神席で観たい!』と叫びます、この同じ口が(苦笑)
まだまだ人間です。
神様には近づけません。はい、煩悩の塊です。
ところが嘆きのポストを読んだその同じ日、Xに流れてきた情報があった。
風さんのオトン様とオカン様が、参加券の席で観てらした、とか機材解放席にいらしたとか。
ああそう言えば、以前別のライブでは参観自体を遠慮されたという話も聞いた。
もし自分だったら、最強のコネを使って最前列ど真ん中で見たいと思うだろう。
愛する息子の晴れ姿だもん、それは当たり前のこと。
その権利もあるし実際やろうと思えばできるはず。
でも、ご両親でさえ我慢してる。
1人でも多くのお客さんにいい席で見てほしいと願われている。
こんなご両親に育てられたからこそ、あんないい子(笑)に育ったのだろうけど。
思いやりに溢れ遠慮深いご両親を心から尊敬するし、自分もそうなりたいと思う。
だからこれからチケットが外れたら、自宅で息子の成功を静かに祈りながら待ってるオカン様になりきってみようかな(笑)
なりきるのは無理だとしても、せめてご両親に思いを馳せようと思う。
それからやっぱり「足るを知る」、これを100回唱えるしかない。
平和な国に生まれ、聴きたい時に好きな音楽が聴けること、風さんと同じ時代に生まれたこと……そういうことに感謝して、推しが健やかに良い音楽活動ができることを祈って、穏やかな気持ちで過ごすこと。
それしかないかなぁ。
なかなか割り切るのは難しいですが、そういう心持ちでいたら、また良い運も回ってこないかな〜などと、少しの下心もこっそり隠しつつ!
風さんの慈愛に満ちた美しいお顔を置いておきます。
私もいつの日かこんな風に微笑めますように……