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NHK MUSIC SPECIAL からTwitterのあのこと まで

10月のパナスタライブからすっかりご無沙汰していた筆者です。
大人しかったのは気持ちが落ち着いていたからです。
でも今日は久しぶりにnoteを書こうと思い立ちました。
一昨日の風さんの特番「NHK MUSIC SPECIAL 〜藤井風 いざ、世界へ〜」を観ての感想と、それに続く風さん本人のTwitter全消去の件について、自分なりに思うところをまとめておきたくて。

見応えのあった特番


流石、内部にかなりのガチファンがいるに違いないと噂されているNHKさん、素晴らしい内容だった。
『死ぬのがいいわ』の海外でのヒットの話やインドでの『grace』MVの密着取材はもちろん、彼の生い立ち、音楽のルーツ、デビューが決まり上京してからの内面の葛藤、コロナ禍での活動の制限、その中での無観客ライブと、10月のパナスタでの有観客ライブ……などなど、大事なポイントのほとんどを網羅していた。

ところどころにインタビューを挟み、自然体の風さんの魅力もたっぷり伝えてくれた。
率直で純粋で、いつも「少しでも良い人間でありたい」と願いながら生きている若者の姿がきちんと描かれていて、初めて彼のことを詳しく知った人にも彼の人間としての魅力がちゃんと伝わったと思う。

特筆すべきは『死ぬのがいいわ』の歌詞の解説が風さん本人の口から語られたこと。
なんとなくラブソングではないんじゃないかと思っていた通り、内側にいる大切な自分へのメッセージなのだって。
そしてこの歌が大好きなのに、なぜ日本では(自分の歌の中で)一番聴かれてないのか不思議だった、と。そして海外から火がついて嬉しいと。
メロディラインやコードの感じがどことなくアジアンテイストで、同時に情熱的なMVの演出はラテン系に通じる気もするからこんなにウケたんだと思っていたけど、それだけじゃなかった。
意外にも、海外のファンはきちんと歌詞を理解し、その内容にもグッときていた。
究極のラブソングと受け取った人が多かったけれど、それはそれで良いと思う。
そうだとしても素晴らしい。

ずっずさんが『音楽以外のことには本当に無頓着で、パンツや靴下はビリビリでも平気で』みたいに暴露していたのが可笑しくて、そして風さんらしいなぁと納得。取材が入る日も、髪の毛がはねていても気にしないし、天才肌アルアルな感じでますます好きになる!

その夜のTwitter記事全削除について

放送の一日前、風さんがTwitterの最近の投稿を削除していて、気づいた人が騒ぎだしたので私も知った。
そして放送した日の夜中、たまたま目が覚めて何気なくスマホを取り出して覗くと、今度は過去の全記事が無くなっていた。
プロフィール画像もない。
さすがにちょっと狼狽え、寂しい気持ちになった。

翌朝になると当然のように風ファンの嘆きのツィートがどんどん流れてきた。

風さん自身から、なぜ今こういう行動に出たのか説明はなかった。
けれど、少しだけヒントがあったらしい。
(あとで削除されていたので、この画像はTwitterで流れてきたのを拾ったもの)
それがこのプロフ欄。

"Twitter is not for me. I'm so sorry."

自分には向いてないということだ。
風ファン界隈では、寂しさや反省やさまざまな感情が渦巻いているみたいだ。
もちろん私も寂しい。
風さんの、特にお茶目な投稿が大好きだったから。
別のところでイケ散らかした自分を披露したりした後は、必ずと言っていいほどおふざけモードのヘン顔やら川に落ちる動画やら変なポーズやら、色々と笑わせてくれた。
カッコ良すぎる方向にベクトルが向くと、バランスとるかのようにお笑い系の方向に引き摺り戻す(笑)……多分照れ屋なのね。
ツアー中はご当地ゆるキャラと写真撮ってアップしたり、ライブ後の会場で手を合わせてお礼言ってる写真アップしたり、自らグッズTシャツのモデルになって着画あげてくれたり。
全部消えちゃった……。

どんな経緯でそうなったのかなんて本人にしか分からない。
推測しても意味がないからしたくない。
でも、しんどくなってしまったのはたしかだと思う。そうじゃなきゃやめたりしない。
どんなことが起きていたか、知っている人は知っているだろうが、Twitterしてない人にわざわざ知らせることでもない。
ただ、きっと風さん疲れちゃったんだよね。
今はデビュー前やデビュー直後とは違う。
ファンの数も増え、大きな存在になってしまった。
NHKの特番で言っていた。『人間関係のごたごたとか、ネガティブなことにフォーカスせずに』『透明な心で』『余計なことは考えたくない。』
つまり、音楽のことに集中したいんだよね。
だからTwitterから離れたんだよね。

良いじゃん!
こんな規格外の才能を持ったアーティスト、本当はもともと遠い存在の人なのだから。
優しいから、SNSを通してとはいえ、ファンと寄り添い向き合ってくれた。
でももう手放すときなの。
彼自身羽ばたく時が来たのを分かってるの。
特番のタイトルも『藤井風 いざ、世界へ』ですよ。
特番の夜に消したのも、メッセージをちゃんと伝えてからならファンが分かってくれると思ったのだ。
だから、寂しがったりしてはいけないのよきっと。
置き去りにされたとか捨てられた、みたいに感じるのは違う。
私は風さんに音楽のことに集中して欲しい。
パンツはビリビリで良いから(笑)、その音楽を世界中に広げて欲しい。

でも風さん、アカウントは残してある。
もしかしたら、気が向いたらまた覗きにぐらい来るかもしれない。
その時のためにも、いつも明るくて面白い投稿でいっぱいな風さん界隈でありたいなと思う。
風さんはお笑い大好きだし、人を笑わせたりハッピーにすることが好きな人なんだから。
そういう場所なら、音楽三昧の風さんの癒しになるだろう。
悩ませたり、心を痛めさせたり、そういう足を引っ張るようなことにならないようにこれからも気をつけたい。

風さんは変わらずそこにいる。
繊細でピュアな心と、大胆で強気な心と、両方をもって、それを損なわずにこれから世界に挑戦する人だ。
彼の音楽を愛することをやめられるわけがない。
どんなに遠くに行っても、私はその背中をひたすら追いかける。
それだけだ。

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