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衛星画像でみる世界の遺跡 ーカンボジア アンコール遺跡ー

 ESA(欧州宇宙機関)が運用している陸域観測衛星Sentinel-1とSentinel-2の観測画像を使って世界の遺跡を見てみます。衛星画像はGoogle Earth Engineから取得しています。

 アンコール寺院とバイヨン寺院周辺を中心にしたアンコール遺跡の全体像の画像です。上の画像が光学衛星Sentinel-2で撮像したTrueColor画像(2023年1月3日0331UTC撮像)、下がSAR衛星Sentinel-1で観測したVV偏波、VH偏波の後方散乱計数(2023年1月5日1123UTC観測)を画像化したものです。
 正直言ってsentine-1/2の解像度ではメインのアンコール寺院やバイヨン寺院の細部は分かりませんので、ここでは「アンコール遺跡ってこんなに広かったんだな」と思えばいいのでしょうかね。画像を見てひときわ目立つのは東西に長い長方形の水路?でしょうね。西側の水路の長辺は8kmくらいあるでしょうか。先日(2023年10月)テレビ番組で見ていたのですが、この水路の役割は分かっていないそうです。

Sentinel-2観測のTrueColor画像
Sentinel-1観測のVV偏波を赤色、VH偏波を緑色に割り当てた画像