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がん体験備忘録 ♯19 ちょっと寄り道 ~小学校における 「がん予防教室」
「がん体験備忘録」ではないが、今日、勤務校でちょっとおもしろいことがあったので、記録しておきたい。
自治体の教育委員会から「がん予防教室」の開催通知が届いた。地区の小学校で順番に実施しており、今年は本校の番らしい。対象は6年生。
これは聴かねば!
子供達に交じってしっかり聴いてきた。講師は地域の健康サポートセンターの保健師さんだ。
「がん」って知っていますか?
から始まり
・2人に一人がかかります。
・4人に一人ががんで亡くなっています。
・ステージが進むごとに治癒率が下がります。
・男女それぞれの多い部位
・3つの治療法 +緩和ケア
※緩和ケア=心や体がつらくなるので、みんなで支えます という説明だった。
という情報提供の後は、〇×クイズからの、がん予防のための7つの秘訣
1 タバコは吸わない方がよい
2 お酒はほどほどに
3 バランスよく食べましょう
4 太りすぎずやせすぎず
5 適度に運動をしましょう
6 野菜や果物をしっかり食べましょう
7 がん検診を受けましょう
(順不同)
が説明された。
興味深かったのは、その後の感想&質問コーナー。子供達からの質問が止まらない。
Q1 がんになりやすい食べ物ってあるんですか
Q2 野菜は、野菜ジュースでもいいんですか
Q3 検診は何歳から受けるんですか
Q4 子どももがんになるんですか
Q5 がんになったら、どんな症状がでるのですか
Q6 「ステージ」って何ですか
Q7 この7つをやっていたらがんにかからないのですか
…
みんな、がんにかかりたくないんだなー
(そりゃそうだ(;_:))
普段やんちゃな子供達の、切実な思いが伝わってくるようだった。
「小学生に対するがん予防教室」って、聞いたときはピンとこなかった。
しかし、今日実際に聴いてみて、「これは意味がある」と思った。
多くの小学生は、「がん」を自分事と捉えてはいないだろう。しかし、今日話を聞いたことで、子ども達は「自分事」として考える機会を得た。これは大きなことではなかろうか。
少しでも病気を遠ざける生活を心がけること、そして、検診が大事であることを知ることに、「早すぎ」はない。
余談
自分達の音楽の先生(つまり私)が、がん経験者であることは、誰も知らない。話を聞く子供達の背中に向かって、私は心の中で必死で呼びかけた。
「健康な体をつくってね」
「検診 受けてね」
「がんになっても 絶望しなくていいんだよ」
そして、かったるそうに生きているそこのきみ!
自分の命を全力で輝かせないと、もったいないよ!
せっかく生きているんだからね!
命を大切にしてね!
私がどんな思いで今日の話を聞いていたかなんて、知る由もない子供達。
次の時間の音楽の授業は、相変わらずかったるそうに受けてましたとさ。
おしまい
♯がん予防教室