コミュニケーションツールとして「音楽」を活用する。「社歌」のイメージを覆す株式会社スマドのオリジナルソング
「音楽を入り口に、企業の物語を伝える。」をコンセプトに、さまざまな企業や代表の、過去・現在・未来と音楽を絡めた内容を発信していく、Music Withストーリー。
今回は、テレビ番組やライブコンサート・イベント企画運営やWEBサイト制作など、クリエイティブを仕掛け続ける 株式会社スマドの浅野直人さんにお話を伺いました。
スマド様は、オリジナルソング「シャカカーン」を、Music With(旧オットドック)のプロデュースで制作されています。
【プロフィール】浅野 直人
制作会社テレビディレクターとしてTBS「筋肉番付」「SASUKE」「マッスルミュージカル」、テレビ東京「極上の休日・安藤忠雄」「ソロモン流・三木谷浩史」などを担当。2010年に独立、(株)スマドを立ち上げテレビ番組・イベント・コンサートなどを企画制作運営。ワンストップでコンテンツ制作を手掛ける会社づくりを目指している。
株式会社スマド オリジナルソング「シャカカーン」
堅苦しい「社歌」ではなく、普段使いできる「カンパニーソング」というコンセプトを面白く感じた
ーはじめに、スマドはどのような会社なのか教えてください。
テレビ番組の制作会社としてスタートしましたが、今ではクリエイティブなことを色々やっている会社です。面白いこと・楽しいことに関する企画からアウトプットまで一気通貫で行なっています。
ー番組や映像制作をはじめ、WEBサイトのコンサルティングやコンサートの企画、広告代理業など幅広く手掛けていらっしゃいますよね。
そうですね。区別なくカタチにしていくというか…たとえ大変なことであっても「楽しいことに変えていく」をモットーに事業を展開しています。なので、クリエイティブに関することは何でもやれる・カタチにできる会社です。
ー今回は会社のオリジナルソングを制作いただきましたが、制作に至ったきっかけは何だったのでしょうか。
貴社からお声がけいただいたのがきっかけです。話を伺った当時は、まだ立ち上げて間もない時期で「社歌のサービスを立ち上げた」とご説明いただきました。それから詳細も伺ってみて面白いなと思いまして…
ーMusic Withというサービス名もついていない頃で、当時は実績もないサービスだったかと思います。どういった部分に面白みを感じてくださったのでしょうか?
当時、社歌には、朝礼の時に歌ったり、一方的に聞かされるような堅苦しいイメージを持っていたんです。でも、今回のサービスは、営業場面やコミュニケーションツールとして音楽を活用する「カンパニーソング」というコンセプトだと伺い、面白いと思ったんです。これまでの社歌のイメージが覆って、名刺代わりに音楽を活用できたり、普段の業務で使用できるのは良いなと感じました。
“掴み”としてキャッチーで洒落のあるタイトルを意識。歌詞にも反映されたことで、耳馴染みの良い楽曲へ
ー制作された「シャカカーン」はどのような楽曲なのでしょうか。
もともとアーティストの斉藤和義さんが好きで、彼の肩肘張らず、良い意味でのマイペースな雰囲気はスマドの社風と似ているように思っていました。「ノリ」を大切に楽しいことをやっていきたいという会社の方針もあるので、斉藤さんの楽曲を参考にしつつ、歌詞にスマドらしさをプラスした楽曲になっています。
ーそうだったんですね。タイトルや繰り返される「シャカカカーン」のフレーズも大変印象的な楽曲ですよね。
ありがとうございます。”掴み”としてタイトルは大切だと思っていたので、キャッチーで洒落のあるものに仕上げようと考えました。その時にたまたま浮かんだのが「シャカカーン」というワードだったんです。アーティストのチャカ・カーンさんも好きだったので、好きなアーティストと社歌のイメージから連想されて思いついたのかも(笑)。
ーそんな背景が...!タイトルを歌詞に反映したのはMusic Withチームのアイデアだったんですよね。
はい。個人的にはサプライズでした。タイトル案を歌詞にも反映いただいた結果、耳馴染みの良い楽曲に仕上がったと感じています。
ー歌詞に関して、他にはどのようなメッセージが込められているのでしょうか。
会社名「スマド」の由来は「スマイル」と「メイド」を組み合わせた言葉なのですが、この由来通り、”いつも笑顔を忘れずに前向きに歩いていこう”というメッセージを込めています。仕事でつまずいたり、嫌なことがあっても、次また頑張ろうという気持ちを大切にしていることが伝わったら嬉しいです。
ー素敵なメッセージですね。先ほど斉藤和義さんの楽曲を参考にされたと伺いましたが、具体的にはどのようにエッセンスを取り入れたのですか。
斉藤和義さんの「純風」という楽曲を、イメージに近い参考例としてお伝えしました。この曲は、「じゅん散歩」という番組のテーマソングになっているのですが、「じゅん散歩」ご存知ですか?
ーはい。俳優の高田純次さんが都内近郊を散歩される番組ですよね?
そうです!リラックスしながら笑顔で散歩される高田さんの姿と「純風」の曲調がピッタリで、こういう雰囲気が自社の曲でも醸し出されると良いなと思って要素を取り入れていただきました。
さまざまなコミュニケーションの導入場面に活用して、新規・既存問わずお客様や多くの方々に好感を持ってもらいたい
ー今回のオリジナル楽曲制作に関して、感想などあれば教えてください。
想像を超えた楽曲ができたと思っています。
制作の過程で、「シャカカーン」というタイトルと、斉藤和義さんのような雰囲気がどうミックスされるのか楽しみな反面、不安な部分もあったんです。語呂も似てるチャカ・カーンさんのイメージに引っ張られるとブラックミュージックなテイストになってしまってイメージとは違うので、難しいリクエストをしてしまったなぁ…と。
でも、見事な楽曲に仕上げてくださり、純粋に凄いなと思いました。
ー今後、楽曲はどのように活用していく予定なのでしょうか。
制作当初から考えていたように、名刺代わりに「シャカカーン」を利用したいですね。あとは、コーポレートサイトに掲載をして、ページを開いたらすぐ聞けるような仕組みを作りたいです。さまざまなコミュニケーションの導入場面に活用して、新規・既存問わずお客様や多くの方々に好感を持っていただけたら嬉しいです。
ー例えば楽曲のリンクを名刺に記載すれば、会話のはじめに共通の話題も生まれて、その場が盛り上がりそうです。
確かに。良いアイデアですね!今話していて、「シャカカーン」のフレーズも挨拶ワードとして浸透させたら面白そうだなと感じました。ほかにも、1曲あるとミュージックビデオを制作したり、ライブで披露することもできますよね。
ー挨拶、話題づくり、アピールする場面など、さまざまに活用できるコミュニケーションツールが「音楽」なのかもしれません。
そうですね。これからも「シャカカーン」の活用をいろいろ考えてみます。