オフィスプロデュースのスペシャリスト集団・株式会社WMのコンセプトムービーとは?
「音楽を入り口に、企業の物語を伝える。」をコンセプトに、さまざまな企業や代表の、過去・現在・未来と音楽を絡めた内容を発信していく、Music Withストーリー。
今回は、東京都渋谷区を拠点とするオフィスプロデュースのスペシャリスト集団、株式会社WMの渡邉泰行さんにお話を伺いました。
WM様は、オリジナルBGM『throughout』を、Music With(旧オットドック)のプロデュースで制作されています。
【プロフィール】渡邉 泰行(わたなべ・やすゆき)
愛媛県出身。オフィスデザインに10年間携わり、より顧客目線に立った提案を実現するため、株式会社WMを立ち上げる。その高いデザイン性もさることながら、機能美への追求にもこだわり、クライアントからは高い評価を受ける。
株式会社WM コンセプトムービー
元々は、採用強化のために制作。
社員への好影響も大きかったのは嬉しい誤算だった。
ー今回、楽曲だけではなく動画制作も合わせてご依頼いただきましたが、どういった理由からでしょうか。
お打ち合わせの中で「採用に力を入れたい」ということをお話ししたら、それなら動画はどうでしょうとご提案をいただきました。実際に働くメンバーの声や社内の様子を動画にすることで、アウターブランディングに効果があるというのは納得感がありましたね。確かにそれは効果的にアプローチできそうだなと。その動画のBGMも、もちろんMusic Withで制作いただいたので、完全オリジナルの動画に仕上げることができました。
ー動画の反応はいかがでしたか?
社内外ともにポジティブな反応でしたね。元々はアウターブランディングのために制作したのがきっかけなので狙っていたわけではないのですが、メンバーのモチベーションアップに繋がったのは嬉しい誤算でした。とりわけ、動画に出演してくれたメンバーはそれが顕著に現れていて、中にはご両親に「こんな会社なんだよ」って見せてくれたなんてエピソードを聞けたりとか。これは嬉しかったですね。地方から出てきているメンバーは特にですが、どうしてもお子さんがどんな会社でどんな仕事をしているかというのは、なかなか見えにくいじゃないですか。そういった意味で、ご両親の安心感に繋げられたというのも、大きなメリットでした。
ー経営者として、それは嬉しいですよね!楽曲のイメージはどういったものだったのでしょうか?
個人的な好みを出さないようにしましたね。本当は、兄の影響もあって中学生の頃からずっとメタルファンなんです(笑)。人生で初めて行ったライブもMetallicaでしたし。
音楽の趣味は今も全く変わってないですね。仕事をしている時も音楽を聴くことが多いのですが、ほとんどメタルです(笑)。
サウンドクリエイターに聞く、『Metallica One』制作の舞台裏。
実際に楽曲制作を手掛けた社内サウンドクリエイター・千葉にもインタビューしました。
ー制作をする上で、意識した点はどんなところでしょうか?
(千葉)まず、今回制作させていただいたのがBGMということで、動画の流れやインタビューを邪魔しないということを前提としながら、WM様のブランドイメージを損なわずにオリジナリティを出すことを意識しました。
やはりオフィスの天井に描かれた龍のアートがインパクト大でしたので、ここからインスピレーションを受けて、和のイメージでいくつかデモを作りました。動画クリエイターとも話し合って、これだというものをブラッシュアップしていく作業でしたね。
ー今回は動画と合わせて制作でしたが、難しかった点などはありましたか?
(千葉)ありがたいことに、特になかったです。WM様のコーポレートサイトにコンセプトやこだわりが細かく丁寧に掲載されてたので、僕も動画クリエイターも仕上がりのイメージに迷うことがなく、意思疎通がスムーズに出来ました。
ー実際、一発OKだったそうですね。
(千葉)そうですね、これは本当に嬉しかったです。ある程度こちらにお任せいただいていたのもありますが、音楽はどうしても主観で好き嫌いもありますからね。担当スタッフから「OKでした!」と聞いた時には、嬉しかったと同時にホッとしました。
ー仕上がった動画を見て、いかがでしたか?
(千葉)シンプルに感動しましたね。今回制作したのはアウターブランディングを目的としたコンセプトムービーですが、映像がつくことでサウンドクリエイターの身としては「ミュージックビデオができた」という感覚になるんですよ(笑)。
映像とガチっとハマっていたので、BGMそのものがパワーアップしたというか、ポテンシャルを引き出してくれたように感じました。
ーありがとうございました!
見た目の美しさだけでなく、“働きやすいオフィス機能”に徹底的にこだわる。
ーWMの企業理念に、潔さや美学を感じました。
そうですね。会社のコンセプトやミッションにはこだわっているし、誇りを持って日々業務にあたっています。どうしても体力勝負な瞬間もあるのがこの業界ですが、その中でも対メンバーでは効率化や属人的な負荷を減らす努力をしたり、対顧客ではクオリティだけでなく透明性も重視したり、社内外問わず様々なペインの解消を意識しています。そのため、コーポレートサイトも業務内容や事例写真だけでなく、強みやこだわりを細かく記載しています。今回の動画も、そこからの地続きで伝わってほしいなと思っています。
ー既に動画は活用していただいているかと思いますが、どんな効果を期待していますか。
業務ないし会社の雰囲気が純度高く伝わること、それによって取引先や採用において理解や安心感を与えられたらなと思います。我々がどんな想いを持っていて、どこまで細部にこだわっているのかなど、WMの美学や熱量が少しでも伝わると嬉しいですね。
ーオフィスデザインをする上で、具体的にこだわっているポイントはどういったところでしょうか。
まずは、うまく言葉にできないニーズを具現化するところから始めます。大まかなイメージはあっても、具体的にどこをどうすればそうなるのかというところまでイメージするのは難しいですからね。あとは、見た目の美しさだけでなく機能美にこだわっています。近年ワークスタイルは多様化してきていますから、効率的な部屋の配置や動線、ニーズに応じて柔軟性や拡張性など、「新オフィスになった先に、どうなっていくことが正解か」まで見据えて提案することを心がけています。トータルして考えると、予算もそうですし、煩雑な手続きもそうですし、顧客のストレスを最小限にしながら最大限の成果を出す、というところがこだわりですね。
ーWMさんのオフィスは、特徴的な天井絵こそオリジナリティに溢れているものの、配置や動線は非常にシンプルですよね。
そうですね。実際に働くメンバーの快適さを重視しているので、必要なものだけを置いています。僕自身が、シンプルなものが好きというのもありますけどね。天井絵については、元々あった僕の希望です。アートを取り入れたオフィス空間にしたいと思っていて、京都にあるお寺さんからインスピレーションを受けて、これにしようと。ちなみに、モチーフが龍なのは僕が辰年だからです(笑)。
ー最後に、今後の展望を教えてください。
まずは、オフィスデザインという本業をより強固なものにしていきたいですね。組織としても個人としてもスキルアップが必要ですし、かつ採用がうまくいって組織拡大していければ、少しずつ幅を広げたいなとは考えていますが、まずは今できることを最大限やりたいと思います。