Goose houseと卒業ソング(?)
*あくまで私個人の考察で公式情報ではないです。
そのことを承知の上でお読みください。
木村くん、ジョニーさん:Sky
かんだり:この指とまれ
兄さん:恋はヒラひらり
汀さん:風船、MUSIC~涙の虹~
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これはそれぞれのメンバーが卒業する前後に印象的だった卒業(お別れ)ソング。これらの曲が卒業していくメンバーに向けて書かれたのか、はたまた全く違う観点から書かれたのかは分からない曲がほとんどだ。しかし「春の涙を」と「# 記念写真」の2曲は他とは違う印象を抱いたので、今日はそれについて書いてみようと思う。
Sky
この曲は東日本大震災を経て作られた曲であることがライブで公表されている。
2011年に起きた東日本大震災。あれ以降、音楽の持つ力がわからなくなり、しばらく曲を書くことができなかったという。それから半年を経て作られた「Sky」(元記事:https://spice.eplus.jp/articles/105295)
そのこともあるのか、この曲は今回紹介するどの曲とも違うメッセージをもっているように感じる。「卒業」というよりも「別れ」、それを経験した上での「会えなくても心は繋がっているよ」というメッセージが強い。
離れても離れても 空は繋がってる
見えなくても僕たちは ここにいるから
あなたに私たちは見えないかもしれないし、私たちからあなたは見えないかもしれない。それでも存在するつながりを信じている、そんな曲になっている。
この歌詞では「ここ」にいる「僕たち」と ここではない場所 にいる あなたという存在を意識した上で「僕たち」の視点から歌われている。
この曲が初めて放送で歌われたのが2012年の最初のUstream Live。
前回2011年のHOYをもって木村くんが卒業しているため、彼がいない中での初の生放送。そして3度目の披露は2012年5月。それはジョニーさんが卒業する回。これらのイメージから2人の卒業ソングはSkyのイメージがある。
この指とまれ
公式サイトのディスコグラフィのこの曲の説明にはこんな言葉が。
仲間と過ごした時間は、ただの遠い思い出ではなく、いつだって背中を押してくれるパワー。
これが歌われた放送はかんだりこと神田莉緒香さんが卒業する回。
同い年トリオの慶さんや汀さんが涙をこらえて歌っているのを見るとぐっときてしまう。
君はもう一人で歩いて行ける
もっと先へ進んでいけるだろう
振り返ればいつでもここにいるから
その時は君の言葉で この指とまれ
こうあるようにこの曲は送り出す視点から歌われている。
「私たちは変わらずここにいるから頑張れよ」というメッセージを感じる。
恋はヒラひらり
この曲は卒業というよりは転校してしまう好きな人への歌。
君のいない教室 今日も朝がくるよ
別れがあっても時間は進んでいく。誰にも平等に、時には残酷なほどに毎日はやってくる。
この曲も送り出す側から別れを歌った曲である。
この曲は兄さん卒業後初のシングル「オトノナルホウヘ→」のカップリング曲として収録されており、その経緯からか、なんとなく転校する側に兄さんを重ね合わせてしまう。
風船
この曲は汀さんの卒業が発表されてから初のシングル「僕らだけの等身大」のカップリング曲。
旅立つ人と送り出す人のどちらの視点からも歌われており、歌い分けによってもそれが表現されている。
明日からは何が変わるんだろう 風の向きや速さはどうだろう?
青い空に馳せた 夢はどう見えるんだろう?
歩き出そう さあ
これは旅立つ側からの歌詞。
旅立つことによる不安。それでも夢を忘れず「歩き出そう」という強さ。
そこにかっこよさを感じる。
行かないで 行かないで
時間が笑うけど 信じていたい
これは送り出す側からの視点。
「行かないで」とつい漏れ出た本音。それでも時間は進んでいってしまう。そんな中でも信じていたいと言える強い気持ちを感じる。
この部分は慶さんが歌っている。Play You.時代から一緒に活動してきた同い年の二人。彼女が歌うことで、この歌詞の寂しさが引き立っていると思う。
優しく触れるよ壊れないように 目を離して飛んでいかないように
細く強い糸で繋ぎ止めていこう 手を繋ごう さあ
この部分をメインで歌っているのが慶さん汀さん。その2人がこの歌詞を歌うことで、寂しさと次へ進んでも繋がっている心の絆を感じる。
MUSIC~涙の虹~
これは汀さんが参加している最後のアルバム「HEPTAGON」に収録されている。
今日を恋しく思う日も来るでしょう
Hey! 振り向くときはみんなここにいる 安心して進めよ
この曲は送り出す側からの視点で歌われている。
みんなここにいるから安心して行っておいで という、旅立つ仲間に向けた力強い後押しだと思う。
遠くなってくみたいで 飛ばせずに握ってたこの想い
今 高く飛ばそう おめでとう
今まで近くにいた人が物理的に距離が離れたことで心の距離まで遠い存在になってしまうのは怖い。
それでも最後には「おめでとう」と祝福できるやさしさや強さ。そんなことが感じられる。
春の涙を
この曲は「Flight」に収録されている。これは現時点でGoose houseとして最後に出したアルバムとなっており、慶ちゃんが参加している最後のアルバムである。
この曲は今までの曲とは違い、旅立つ側の視点から歌われている。
街を出る一歩が 重たいのは
もらった愛を 抱えてるから
誰だって
ひとり踏み出すときは 本当はちょっと怖いよ
ひとりぼっちにまだ 慣れてないから
わかれていく道の 先でもっと
強くなりたいと 思ってるんだよ
旅立つ怖さを感じながらも、もらった愛を糧に強く進もうとする姿がかっこいいなと思う。
# 記念写真
この曲も前曲同様「Flight」に収録されている。
この曲は卒業ソングというより卒業した後それぞれの場所で頑張る中のある一人に焦点を当てたような曲となっている。
元気でいるかな それぞれの街
誇らしげに歩いてるかな
みんなと別れたあとも仲間の存在を気に掛けながら頑張る主人公の様子が目に浮かぶ。
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以前の曲は別れによってその場所から旅立つ人と残る人がいるが、
「MUSIC~涙の虹~」を境に「春の涙を」と「# 記念写真」はみんなが旅立つ人という感じがする。
この理由として思い当たるのは、Goose houseからPlay.Gooseへの変化である。
ここからは本当に憶測なので話半分に聞いてほしいのだが、
その変化の原因となるようなことはGoose house活動休止前からあったと思っている。
「MUSIC~涙の虹~」は基本残る側に立って歌っているが、最後の掛け合いの部分でこんなことを歌っている。
見失いそうになっても 会えなくなる日が来ても
あなたのそばにいること それだけは忘れないで
「会えなくなる日」=Goose houseに会えなくなる日 が来ても、
ソロ活動やPlay.Gooseの立ち上げによって「あなた」=ハウスメイト(ファンの総称) のそばにいることを忘れないでね
ということなのかなぁ。
「春の涙を」は旅立つ人の視点というのが特徴的である。
わかれていく道の 先はきっと
一つになれると 信じてるから
これをグループに重ね合わせると、今がわかれた道にいる状態ということだろうか。
わかれた道の先でまた一つになれると私も信じています。
「# 記念写真」も所々に要素が隠されている気がする。
元気でいるかな それぞれの街
誇らしげに歩いてるかな
先ほども引用したこの歌詞。
私的注目ポイントは「それぞれの街」だと思っている。
「それぞれの街」ということは、みんな違う場所ということではないか。それをグループに重ね合わせると、ソロとして頑張る慶さん、Play.Gooseとして頑張る工藤さん、マナミさん、わっしゅう、沙夜香さん、ソロや新しいユニットを組んで頑張るジョニーさんと状況が重なる。
手を伸ばしてみるよ いつかまた笑い合って
飾りのいらない喜びを 分かち合えるときまで
いつか「飾りのいらない喜びを分かち合えるとき」が来たら、またみんなで一緒に音楽をしている姿が見れるのだろうか。
私の一番の願いはみんなが楽しく音楽を続けてくれることだ。
大人の事情とかよく分からないけど、みんな幸せでいてください。
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