卒業

私はJ-popの中でも卒業ソングが好きだ。卒業ソングには合唱用にアレンジされているものも多く、私がもともと吹奏楽部でホルンを担当していて、対旋律やハモリが好きだということも影響しているのかもしれない。

卒業自体も「楽しかった学校生活のフィナーレ」という印象で寂しくはあるものの大切な記憶でそれ自体は幸せな思い出の一部だ。

事件

ただ推しの卒業となると話は別だ。自分の卒業はある程度予定されているけれど推しとなると大抵の場合唐突にやってくる。変化についていくのは大変だし、どうしても自分の好きな人達には自分の好きなままでいてほしいと願ってしまう。(まあ推しも人間だから変化していくのは当たり前のことなのだけれども。)

そんな私にとってかなりの衝撃を受ける卒業が発表された。


はじめしゃちょーの畑のだいちくんの卒業である。


私は、強いて言うならたなっちとトマトクンが好きというくらいでみんな好きだったから衝撃だった。いや、みんな好きだからこそ衝撃だったのかもしれない。

畑自体は、アバンティーズとのコラボから見るようになった。たしかそれが去年の12月のおわりくらいでそこから見始めたからまだまだ初心者だ。

だからメンバーのことをよく知っているとは言い難いのだが、私からみた彼らの魅力や印象を記してみようと思う。個人の意見なので話半分にでも聞いてほしい。

彼らの魅力

はじめしゃちょーと、愉快な仲間達で結成されたはじめしゃちょーの畑。
メンバーは、はじめしゃちょー、だいちぃ、たなっち、やふへゐ先生、トマトクン、テツヤからなる。
大食い企画、かくれんぼ、カードゲームなど、ほぼ毎日ゆるい動画を投稿して人気を集めている。(UUUM公式オンラインストアより引用)

はじめしゃちょー

ボス。人一倍発想が奇抜。さすが日本一。動画を見ていると真剣さと真面目さが垣間見えて日本一になるべくしてなった人だと思う。

だいちぃ

みんなのお兄ちゃん的存在。なんとなく柴犬のイメージがある。

たなっち

笑顔が素敵。コミュニケーション能力高い。ぽわぽわしてるように見えて実はしっかり者。個人的に企画が好き。

やふへゐ先生

畑のみんなを写すのが上手い。さすが個人的にメンバーのアルバムを作ってる(*過去動画参照)だけある。

トマトクン

勝負事に強い。「何でも出来るマン」って自分で言っても全く嫌味にならないくらい何でも出来る。優しい。個人的に編集が好き。

凸(旧:テツヤ)

笑い方が豪快。つられて笑っちゃう。優しい。


ここからは、なぜ私がこんなに衝撃を受けたのか、自分の中で整理するためにも書いていこうと思う。

私とGoose house

以前の投稿でも触れたが私はGoose houseというグループが好きで、中でも竹澤汀さんという方が特に好きだった。彼女は2017年2月のライブをもってグループから卒業し、現在はソロのシンガーソングライターとして活動されている。彼女が卒業を発表したのは前年11月17日。公式サイトで発表された。本格的に応援し始めて3カ月ほどでの卒業発表。これは衝撃であり、寂しくもあったが私はそんな予感がしていた。

この発表の前のUstream生放送で彼らはさだまさしさんの雨やどりをカバーしていた。そのカバーは新しい取り組みとして紙芝居を用いて寸劇のような形で演奏していた。

この紙芝居の絵を描いたのが竹澤さんなのである。

放送中「一人で残って描いていた」と他のメンバーが言っていた。この話を聞いた時私は「そんなに頑張って作ったんだ」という気持ちよりも「そんなに頑張って大丈夫?疲れて嫌になったりしない?辞めないでね?」というフラグ立てまくりな感想を抱いたのである。

実際卒業された理由は全く違うものだったのだが、自分でフラグを立てておいたせいで何とか受け入れ送り出せたのだ。(このフラグが役に立ったとはこの時はまだ知らなかった)卒業してからも彼女はソロやCinematographというユニットで活動してくれている。そのおかげで私は今でも彼女を応援出来ている。もちろん彼女が巣立った後のGoose houseも以前までの熱量でとはいかないが応援している。

なぜ衝撃を受けたのか

他のグループとはいえ一番の推しの卒業を乗り越えられたのに、だいちくんの卒業にこんなに衝撃を受けたのか。それは、予期していなかったということと彼の今後の進む道が関係しているように思う。

予期してなかったとは言え、畑の一番最初の動画でボスは「メンバー構成とかない」と明言しており、いつかは卒業していく人もいるんだろうなとは心のどこかで思っていた。ただそれがこんなにも早く来るものだとは思っていなかった。心の準備が出来ていない中でさらっと発表され衝撃を受けた。

一番の大きな違いは彼が進もうとしている道である。今まではおよそ週に5回画面越しに会えていたのだ。それが0になってしまう。過去の動画を見れば会うことはできる。しかし、それは過去の彼であり現在の彼ではないのだ。正直寂しい。たまにはHAP(はじめアミューズメントパーク:彼らの活動している家)に遊びに来てくれ映ってくれるのを祈るしかない。

あとは、他のメンバーが寂しそうにしている姿が見えたこともおそらく関係していると思う。竹澤さんが卒業を発表したのは公式サイトで直筆の手紙を用いて発表した。メンバーも知っているうえで発表されており、最後の生放送で涙目になるメンバーもいながらも心穏やかに見送れた。

しかし、彼はYoutuberであり大切なことは動画を通じて伝えてくれる。ボスの配慮によりメンバーにも伝えられていなかったらしい。私たち視聴者以上に衝撃を受けたであろうメンバーが頑張って場を盛り上げようとしてくれているのがかえって心が痛くなった。

感謝

こんなに衝撃を受けたこの発表だが、感謝していることももちろんある。

一つ目は時間をくれたことだ。最初に卒業に言及した動画は日曜日に投稿され、その次の月曜日に経緯などを詳しく語った動画があがっている。そして次の火曜日は畑の定休日。この日程で発表してくれたおかげで火曜日に一旦落ち着くことが出来、水曜日からの動画も楽しめた。もし次の日が普通の日だったらその日の動画は楽しめなかっただろう。

そして卒業発表こそしたが、まだいつ卒業するかは決まっていない。色々な意見があるだろうが、私はいきなり発表して卒業してしまうより、猶予をくれたことに感謝している。

次に経緯を語ってくれたことである。私は今就活中の大学生だ。私の志望業界は選考が遅く、大抵は見学してから選考があるためまだ選考が始まっていない。そして業界の中である二つの職業でいまだに迷っている。そんな優柔不断な自分が嫌いだ。けれどあの動画を見てだいちくんほどの人でも将来に悩むんだなって知れてちょっとほっとした。Youtuberというみんなの前で輝いている人でも色々悩みを抱えて生きていること、そしてその悩みが少し近かったことで安心した。私の中で表舞台に立つ人の悩みは私のような凡人とはかけ離れたものなんだろうなって思っている節があったからちょっと嬉しかった。

だいちくんへ

正直に言います。すごく寂しいです。

それでもあなたが自分で決めて次に進もうとしているのだから、応援します。

最後にこの曲を送ります。

MUSIC ~涙の虹~ / Goose house

見失いそうになっても 会えなくなる日が来ても あなたのそばにいること それだけは忘れないで

応援しています。

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