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コロナ禍で迎える14回目のCDショップ大賞

CDショップ大賞は、全国のCDショップ店員の投票だけで選ばれる年に一度の賞です。

街の個人店舗の店員さんも、チェーン店の大型店舗の店員さんも、投票権は、1人1票。雇用形態も問いません。
今年で、14回目を迎えますが、現場に根差して行う、華やかさよりも、地道で質素な賞かもしれません。
そうは言っても授賞式は、出来る限りの予算を投入して、受賞アーティストをお迎え出来るように努力を続ていますが。

CDショップ大賞も、やはり新型コロナウイルスの影響を非常に受けています。

星野源さん

第8回CDショップ大賞2016 。『YELLOW DANCER』の受賞の星野源さんとお祝いする店員のみなさん。

CDショップ大賞 ここ2年の苦境は次の通りです。

1.表彰式にアーティストを呼べない

例年多くの受賞者が表彰式に参加して下さいましたが、このご時世です。
万が一のことを考えると、多くのスケジュールを抱えているアーティストに気軽に「来てくださいね!」と言いづらくなっています。

それと同時に、CDショップ店員も、現場に呼びづらくなります。
やはり彼らも接客をすることが本業。万が一、お客様にご迷惑をかけてしまうことや、もしかしたらアーティストにもご迷惑をかけてしまうかもしれない…というリスクを考えると、大勢で押し寄せて、アーティストを祝福することができません。

2020年、2021年に関しては、授賞式も無観客という形を取りました。

そうすると、今までのような華やかさがない。
これは少し、こちら側のエゴに感じられるかもしれませんが、受賞者が来ないと、メディアのみなさんに扱ってもらう機会が減ります。賞の存在や私たちが賞を行っている意義などを、世間の方に知って頂く機会が減ってしまうことに繋がってしまうのです。

地味で質素…という話を最初にしましたが、それでもこの賞の存在を知っていて、受賞を目指しているアーティスト、受賞を喜ぶアーティストの方もいらっしゃるわけで、私たちは、その人たちが受賞を誇らしく思って貰えるような舞台を整えたい、と思っています。だからこそ、予算を捻出して、授賞式は華やかに行うのです。

Aimerさん

第9回CDショップ大賞2017。Aimerさんがアルバム『daydream』で準大賞を受賞。その時の様子。

2.予算が厳しい

この約2年以上のライブエンタメ事業の大変さをご存じの方もいらっしゃるかと思います。もちろん、どの事業者も大変なのですが、やはりCDショップ大賞もその影響は受けています。

私たちの資金源は、音楽業界団体からの協賛金がメインです。
なかなか、商業的なタイアップのようなことができないのが、CDショップ大賞の歯がゆさでもあるのです。

CDショップ大賞受賞アーティストを●●のCMにタイアップしますよ、という
仲介のような役割を担えば、タイアップに関する料金などを収入にすることもできますが、この賞の特性上、それは不可能です。

なぜなら、受賞アーティストが決定するのは、授賞式当日の1ヵ月ほど前。
(この日に、受賞アーティストの情報が解禁されます。)
運営をしているCDショップ大賞事務局長の私、髙安は店員ではないので、投票権はありませんし、誰を大賞にするか?の決定権はありません。

一般的に、何かのタイアップを決める場合には、もっと事前からの準備、いわゆる根回しも必要になります。
つまり、タイアップなどをする場合には、もっと前からアーティストを誰にするか?を決めておかないといけない。そうなると、賞が出来レースになってしまう可能性がグッと高まってしまいます。

あくまでも、CDショップの店員さんが、本当にもっとお客さんに聴いて欲しい。このアーティストの作品を1曲だけではなく、アルバムとして鑑賞して欲しい!という気持ちが、賞を授与する最優先事項である、というのがCDショップ大賞のプライドでもあります。

3.とはいえ、助けて欲しいのです。

自分たちのプライドも大切ではあるのですが、やはり必要なものは必要。
何が必要かというと、ぶっちゃけ、お金です。

授賞式は、今年はリモートでスタジオを借りて行う予定ですが、制作費が不足してる状態です。やはり、受賞されたアーティストが喜んでくれる舞台を作りたいですし、CDショップという場所で、日々音楽と向き合っている店員さんたちの存在も知ってもらいたい。

CDは終焉を迎えたと言う人もいらっしゃいますが、その一方で例年、配信などで人気を得たアーティストがアルバムをCDで販売する時には、デザイン性の高いパッケージの作品を世に出しています。
どの作品も、美しい本のような見事な装丁であったり、紙ジャケットにホログラム加工をしたり、歌詞カードの印刷やフォントにこだわったりと、目を見張るようなものが多くあります。

ヨルシカ

昨年、第13回CDショップ大賞2021で入賞したアーティスト、ヨルシカの『盗作』初回盤は、小説とCD、カセットテープも入っています。もはや聴くだけではなく、読んでも楽しめる。ヨルシカのアルバムの世界を体感できるものです。

CDが全盛の時代も、もちろん美しいデザインのものもありました。
また、買ったCDをワクワクしながら持ち帰り、ケースから開けた瞬間に「おぉ!」と声を上げ、プレイヤーに載せる時に、心を躍らせた記憶がある方もいらっしゃると思います。

あの頃は、多くのアーティストのCDを集めて棚に飾っていくことに、喜びを感じることもありましたが、今は好きなアーティストのグッズの一つとして、CDなどのパッケージ商品を愛でているように感じます。

どちらにしても、CDショップはリアルの世界で、身近に音楽と接することができる現場であることには、変わりありません。
そこに行けば、たくさんの音楽が並び、美しくデザインされたアーティストの作品を、実際に手に取ることができます。また、アーティストのパネルと一緒に写真を撮ったり、お店がアーティストの聖地になったりしています。

ネットとリアルどちらでも楽しめる時代になりました。
どちらが正しいとかではなく、リアルの世界もきちんと盛り上げていきたい。そのためにも、CDショップ大賞は必要だと考えています。

4.企業さま、個人の方からの協賛お待ちしています。

今年のCDショップ大賞は、先ほども申し上げた通り、オンラインで行います。授賞式の様子は、YouTubeで配信していきます。
私たちのYouTubeチャンネルも、お陰様で広告収入を得られる条件は満たしていますが、さまざまな事情でYouTubeからの広告収入の申請ができません。

ただ、制作したコンテンツの中にCMを挿し込むことはできす。
企業さまには、2022年3月3日に開催されるCDショップ大賞授賞式でのCM出稿をしていただけると幸いです。

授賞式が終了した後、視聴者プレゼント告知前にCMを流していこうと思っております。

個人のみなさまからは、協賛金をお願いしております。
こちらは、当日の授賞式の最後、エンドロールにお名前を入れさせて頂きます。一口500円からです。

また、エンドロールの対象にはなりませんが、こちらの記事にサポートして頂ければ、そちらもCDショップ大賞の運営資金として、有難く活用させて頂きます。

協賛に関するお問い合わせは、こちらからお願いいたします。


ヒゲダンさん

第11回CDショップ大賞2019 Official髭男dism『Traveler』が大賞≪赤≫ に。受賞の盾と共に喜びの声を頂きました。
受賞アーティストへの盾も、協賛いただいたお金を活用いたします。

5.最後に

少しだけCDに対する評価がアメリカでも変わってきているようです。

CDが、音楽を楽しむための最上位のコンテンツという時代ではありませんが、やはりモノをリアルで購入し、ウキウキしながら持ち帰る。そしてそれを自分のコレクションにするという行為には、少しトキメキを感じます。
そういった方が、少しでもいらっしゃたら嬉しいなと思っています。

先日、Twitterに投稿されていた、Y氏は暇人(山田全自動)さん(@y_ta_net)のツイート。この漫画、とても共感しました。

「CDショップ大賞って何?最近メジャー作品ばっかり選んでるじゃん!」という方には、こちらを ご一読いただけると、とても有難いです。

みなさんの温かい支援をよろしくお願いいたします。

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