Musicolune feat. Roca「New Seasons」セルフライナーノーツ
はじめに
2024/9/13にリリースされたMusicolune feat. Roca「New Seasons」のセルフライナーノーツです。
このアルバムをより楽しめるように、制作過程などについて綴ります。
ピエロミュージシャンでありマンドリン奏者であるRocaさんからの依頼を受けて制作を始めました。8曲の新曲と1曲の未配信曲の新アレンジを収録。自分が出来る全てを詰め込みました。
後述しますが、春夏秋冬と季節をテーマにしている曲がメインです。インスタグラムのBGMにピッタリだと思います。是非、下記を参照に曲を使って広めてください!
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リリース情報
Musicolune feat. Roca「New Seasons」
過ぎし日々見つめ、新しい季節へ。
Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ、CAPSULE、手嶌葵などの制作を手掛ける音楽プロデューサー中脇雅裕氏のヒーリングミュージックレーベル「Holos Music」からリリース。
【リリース日】
2024/9/13
【URL】
【クレジット】
Roca:マンドリン、ギター(4曲目)
Musicolune:作曲、アレンジ、プログラミング、ミックス、マスタリング、ジャケット写真。
中村哲也:パーカッション(1曲目)
肥沼武:アコースティックギター(1曲目)
1.君がいた夏に/The Summer When You were Here
過ぎ去ってしまった今はここに無い想い出をテーマにした曲。夏の曲です。
アレンジをしている時は、Musicoluneをサポートしてくれていたメンバーで、一日で名古屋と神戸のフェスに出演した事を思い返していました。
いつもMusicoluneで演奏してくれている、中村哲也さんがパーカッション、肥沼武さんがギターで参加してくれています。
冒頭の波の音は、哲也さんのアイディア。哲也さんがパーカッションとして入れてくれた波の音と、自分がフィールドレコーディングした波の音をミックスして奥行をつけています。
アレンジは、ボサノヴァハウス。打ち込みのトラックに2人の演奏でより情緒が深まってます。
この曲を聴いてくれさえすれば、他の曲も聴いてもらえるだろうという事で、一番最初に置いてます。自信作!
是非、この曲を聴いて思い出した想い出と光景を教えてください。
2.Spring Rain
春にサァ~と降る優しく暖かい雨をイメージした曲。春の曲。
アレンジは聴けば分かる人もいると思いますが、故Nujabesをオマージュしてます。また、こういうヒップホップぽい曲を作りたいと思ってます。
この曲もフィールドレコーディングした音を入れています。打ち込みのトラックに深みを出すために、自分で録音した音を入れるのが好きです。
リズムトラックはNujabesオマージュですが、全体的なアレンジ手法はコーネリアスを参考にしています。各楽器が同じタイミングでは弾かず、コールアンドレスポンスをする様に組み立てています。
しかし、ヒーリングミュージックにしては慌ただしく聴こえたので、ミックスには少し苦労しました(笑)最終的には前に出す音と後ろで鳴らす音で整理して、心地良く聴こえる様にしました。
3.幾つもの夜を超えて/After Several Nights
Rocaさんからシンプルな曲を作って欲しいとリクエストをもらい創りました。
聴いてもらえれば分かると思うんですが、とてもシンプルなメロディとコードで構成されています。しかし、シンプルでありながらも飽きが来ない様に、同じメロディで違うコード進行、同じコードで違うメロディとバリエーションを付けています。
最後の方のマンドリンのハモリがぐっと来ますよね。
音色選びとアレンジがバッチリ決まっていて、細かくミックスしなくても、ただ並べただけで低音から高音まで綺麗に響いてました。
4.雪の花/Snow Flower
雪が花の様に舞う様をイメージ。冬の曲。
「君がいた夏に」とこの曲がアルバムの核だと考えていて、アルバムの真ん中に置きました。
メランコリックで美しいメロディー、正にMusicoluneらしい曲。
2つのメロディックなシーケンスがアンサンブルの核。冬、夜をイメージさせる空間表現がとても良いですね。
この曲はRocaさんがアコギも弾いてます。
5.Where is The Light?
ある人の絶望的なTweetがキッカケで生まれた曲。
絶望感をそのまま表現しても意味が無いので「その先に光があるのか?」というテーマにしてます。
他の曲と違い、思う付くままに作っていったので、マンドリンを演奏してくれたRocaさんに「ここのリズムが良く分からない」と言われました。仕上げの途中に気付いたのですが、8分音符と3連符が混在するリズムになっていた…(笑)
思い付くままに作ったグリッチ音とティンパニーでリズム隊を構成してます。オリジナリティがあって結構好き。
また、2:50付近で音が一旦消えて、ティンパニーがドラマチックに鳴る箇所のミックスに拘っています。音の消え際の処理を何度もやり直した。
6.黄金の秋/Golden-colored Autumn
タイトルは自分が大好きなターンエーガンダムの最終回のタイトルから。
その物語を直接オマージュしている訳ではなく、タイトルから連想される金色の稲穂が棚引く光景をイメージしています。
サウンドコンセプトは、Sweet LullabyやFreedom Cryで有名なDeep Forest。大好きなので過去何回か同じコンセプトで作った事があります。
ちなみに一番このアルバムの中で、最初に作った曲です。
7.桜/Cherry Blossoms
作曲を始めた最初期に作った曲のリアレンジ。配信でのリリースは初です。
Spring Rainが春の曲なのに少し秋っぽいのと、Rocaさんの「シンプルな曲を作って欲しい」というリクエストがあったので、この曲を出してきました。
同じ様なコード進行がずっと繰り返される曲。アレンジはボレロをイメージしました。
飽きが来ない様に、マンドリンとピアノをハモらせたりどちらかがカウンタメロディーを奏でたり、パート毎に役割を変えています。しかし、これを自然に聴かせるためのミックスが中々難しかった。
また、Moogのアナログシンセサイザー Moog Subsequent25が大活躍している曲でもあります。
8.Star River
四季をテーマにした曲が揃った後「はて?何をテーマにしよう?」と考えて、「そうだ、星をテーマにしたスタンダードジャズナンバーの様な曲を作ろう」と思い立って作った曲です。
Musicoluneのベースの一つは実はJazzだったりします。コード進行から感じ取れるかな?
コンセプト通りの曲が創れて満足しています。
イントロとエンディングで出てくるシンセリードの音作りには、結構拘りました。
9.子守唄/Lullaby
実は自分は子供好き。
未来ある子供達のために、曲を創りたいと思い創った曲です。
元々のタイトルは「子供たちのための子守歌」だったんですが、言葉の意味が重複してしまうのでシンプルに「子守歌」にしました。
イントロとエンディングに入っているのは、姪っ子ちゃんの声です。
良く聴くと愛犬の声も入ってます。
この曲を聴きながら、子供達が寝てくれたら最高だな。