「レス・バクスター祭り」の置き土産
マエストロが長きに渡り指導している女声合唱団があります。
最初は女声合唱の作品を探して、用意して歌っておりましたが、そのうちに…
「音が高い」と言われれば、下げて編曲し、
「この音がとりにくい」と言われれば、音のきっかけをもらえるようにピアノ譜を手直しし…
気がついたらマエストロ編曲の作品を中心に歌ってくださる合唱団となっておりました。
話は変わり、時はコロナ禍、マエストロの移動はマネージャーの私が運転をし、車内ではラジオを聴きくことが多くなりました。
仕事柄、クラシックのラジオを聴くことが多いのですが、時にはジャンルを気にせず聴くこともあります。
そんな中で出会ったNHKラジオの「世界の快適音楽セレクション」。ギターデュオの【GONTITI】(ゴンチチ)のお2人の関西弁が温かい番組です。
こちらの番組でかつて取り上げていたのが、アメリカの作曲家、編曲家、指揮者のレス・バクスター(Les Baxter 1922 - 1996)。運転中でしたので間違いもあるかもしれませんが、《レス・バクスター祭り》と称して、数回に渡り、バクスターの作品を流していました。
こちらの曲も良いな〜と思いながらも、なんとなく聴きながら移動を終え、しばし時は流れたある日…マエストロの部屋のパソコン音声データから流れてくる曲を聴いてびっくり! あの作品ではありませんか!!
バクスターの編曲には歌詞がありませんので、エディット・ピアフが歌った動画もありました。
タイトルは"The Poor People Of Paris"。「パリの可哀そうな人々」との意味ですが、これは英語に訳された時に誤訳されてしまいましたが、誤訳のままのタイトルで流行したそうです。
元のフランス語の歌は"La goualante du pauvre Jean" (貧しいジョンのバラード) という意味とのこと。どうやらマエストロもこちらの情報を入手し、女声合唱用に日本語訳をつけて準備をしているようです。
どんな作品に仕上がっているのでしょうか。皆様に歌っていただく日が楽しみです。
ところで、このことがきっかけでシャンソンを調べていたら、こちらの曲に出会い、ああ、染みる...
「さくらんぼの実る頃」"Le Temps Des Cerises"という歌。ジブリ映画「紅の豚」でも有名になりました。
しみじみと聴いていると...
楽譜が出てきた〜!!!
しかも、書き込み付き!
新たな編曲作品になるのでしょうか。
どうぞ、ご期待ください。