【差別と悪意】最終章② 施設を辞めるまで
前回、「やっと見つけた施設を半年も経たずに辞めることになった」と書いた。どうやら記事の発表順が悪かったらしく、フォロワーさんから「ブラックリストの影響があったんですね」とコメントをいただいた。しかし、今回施設Cを辞めるに至った理由はそれではない。少なくとも俺はそう思っている。そこで今回は、施設を辞めるに至った原因を書いていく。
① 施設長が恩着せがましい
これが最初のきっかけだった。施設Cでは作業の出来高や作業態度などによって毎月工賃(給料)が変動するシステムだった。施設長から最初にされた説明によれば「最初の3ヶ月は変動はない」ということだった。しかし、俺の工賃は毎月上がり続けた。最終的には、時給が入社当時の倍くらいにまでなった。
「それならいいだろう」と思うかもしれない。事実、俺も最初は喜んだ。自分の作業態度を査定に反映してくれたのだと嬉しくなった。しかし、ある日施設長がこう言った。
「ドラゴンくんの工賃は初月からずっと上がってるよね。ということはつまり、下がってる人もいるってことだからね。工賃額を決めるのは私だから。私があなたの工賃を上げてあげたのよ」
一気に憂うつになった。つまり「私に逆らうな」ということだろうと思った。事実工賃が下がりすぎて、食事代や送迎代すら払えない利用者もいたからだ。何か施設長の気に食わないことをすれば、自分もそうなりかねないと怖くなったのだ。
② タバコ事件
これには本当に驚いた。スタッフがごく当たり前に、俺たちが作業する部屋でタバコを吸っているのである。しかもそのスタッフには、施設長も含まれている。
さらに驚くべきことに彼らは、利用者の昼食を作るための厨房でも喫煙していたのだ。入社当時から「食堂がタバコ臭いな」とは思っていたが、まさか食堂と繋がっている厨房で吸っているとは夢にも思わなかった。
この2つの事件のことは、いずれも当時の相談員さんに報告している。だが、辞めるという決断の決定打になったのはこれらの事件ではない。今思い出しても腹が立つ「役立たず事件」である。次回はこの事件について書く。次回予告的にざっくり説明しておくと「役立たず事件」とは、スタッフが利用者に面と向かって「役立たず」と発言した事件だ。ちなみにその「役立たず」の中にはしっかり俺も含まれていた。
それでは次回をお楽しみに(全然楽しい内容じゃないけど)!