ジャニーズの会見を受けて

 ジャニーズ事務所が、記者会見をしました。この記事を執筆している現在も会見は続いています。
 私は、冒頭の2時間少々を見ました。まさかこれほど長い時間会見が続くと思っておらず、現在もテレビで生中継を見ながら書いている状態です。
 現在までの内容を受けて、私がどう感じたかを緊急更新でお伝えします。

率直な感想

 今回の会見を見て私が確信したことはひとつです。
まだ、分からない
 何度も言いますが私は、今回の問題について所属タレントに一切の責任はない、という意見です。なので今回の会見、評価できるポイントもいくつかありました。
 それは、ジュリー前社長の言葉です。「事務所としても、個人としても今回の件が事実であると認める」と発言した上で「タレントが今ついている地位や人気は、本人たちの努力があって獲得できたもの」と涙ながらに訴えてくれました。もうこの際事実がどうであるかは脇において、ジュリーさんがそう言ってくれたことが私にとっては重要でした。
 限られた、一方的な情報からジャニーズタレントを非難する書き込みがネット上に散見しています。それを表立って否定すれば売り言葉に買い言葉で喧嘩になってしまうかもしれない。でも私は「信じたいものだけ信じればいい」と思っています。誰かを傷つけたりしない限りは。そして私が信じたいのは、ジュリーさんの言葉です。数々のタレントのみなさんの努力をこの目で見ているから。

 新社長に就任した東山紀之さんについては、「やっぱり」という印象です。それはネット記事を見たからではなく、総合的な判断からです。ジャニーズタレントの中では最年長で、タレントとしての活動歴も一番長いわけですから、当然の結果だと思います。

疑問点

東山さんは、芸能界引退も発表しました。ジャニーズほどの大きな事務所の社長になるわけだから仕方ない選択だとは思いますが、だったら外部、もしくはタレント以外のジャニーズ関係者の起用は考えなかったのかというのは疑問です。私は東山さんの、裏方としての能力は素晴らしいと思います。と同時に、ステージ上でのパフォーマンス能力も素晴らしい。全ジャニーズがお手本にするべきレベルだと感じています。
 そんな東山さんが表舞台から去るというのは非常に残念です。タレントとしての道は残されていなかったのだろうかと考えてしまいます。

 もうひとつショックだったのは、東山さんのハラスメント問題。最終的には「そういうこともあったかもしれない」と話していました。
 この報道ないし東山さんの発言が事実かどうかは分かりません。東山さんも基本「分からない」という表現を使っていました。
 私がショックだったのは、今までこの報道を知らなかったこと。いいニュースも悪いニュースもちゃんと仕入れた上で自分の意思を極めようと考えていた矢先だったので、ショックだったんです。

 もうひとつ気になったのが、ジュリーさんと一緒に辞任したという白波瀬さんという人の存在です。
 東山さんは会見で、彼が出席していない理由について「彼は退任しているので」と言っていました。でもその理屈なら、ジュリーさんだって退任しているはず。誤解を招く表現だったように思うのです。「話し合った結果、彼は出席しないことになりました」とでも言ったほうがまだ印象がよかった気がします。

 最後にもう一点。「ジャニーズ事務所」という名前を変更しないということについてです。
 質問の中に印象的な言葉がありました。「ヒトラー株式会社っていうのと一緒ですよね?」というものです。犯罪者の名前を冠するのはいかがなものかという指摘ですね。これは正しい指摘だと思います。ただ、私には明確な反論があります。

 例えばファンの方の中にも、ジャニーズという名称に嫌悪感を持つ人はいるでしょう。しかしジャニーズには、関ジャニ∞とジャニーズWESTという「ジャニーズ」をグループ名に含むグループもいます。ジャニーズの社名を変えたら必然的に、それらのグループ名まで変えないといけなくなる。彼らのことを応援しているファンの気持ちはどうなるでしょう? あくまで「タレントは無関係」という立場に立った時、「社名を変更しない」という選択は正しいと私は思います。
 会見でも、それを言ってほしかった。

 これからどうなるかはこれからを見ないと分からない。そういう意味での、まだ分からないという感想でした。

 現時点での受け止めは以上です。

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