エッセイ カラオケにての思い出と考えたこと
2週間ほど前、親友のNさんとカラオケに行った話はエッセイに書いた覚えがある。お互い久しぶりすぎて終始探り探りになってしまったことが少し残念だが、終盤に行くにつれだんだんいつものテンションに戻ってきた。この調子であと1時間くらい延長できたらなぁ、なんて思った。
最高の思い出
で、ここからが本題だ。
俺たちはいつも採点機能を使いながらカラオケをする。採点モードのままデュエット曲を歌うことも少なくない。しかしその場合、ある問題がある。
ハモリができないということだ。
元々俺はNさんとハモってみたくて、KinKi Kidsやテゴマスなどハモリのあるグループの曲を練習してきた。しかし採点を使うと、ハモリを入れた瞬間に当たり前だが音程がズレる。だからずっとハモるのを遠慮していた。
だが前回のカラオケでついに「採点を切ってハモってみよう」という話になり、俺がずっと練習してきたKinKi Kidsの「愛のかたまり」をハモリありで歌うことになった。カラオケの締めに歌うような曲ではないと思うが、「歌の上手な人とハモる」というのはかなり気持ちいい。興奮のあまり泣きそうになった。
新たな機能希望
カラオケから1週間くらい経った頃、思い出に浸りたくてKinKi Kidsのイベント映像作品を見た。堂本剛くんが突発性難聴を発症し、堂本光一くんはステージから、剛くんはリモートでの参加となった20周年イベントの映像である。
そのイベントのオープニングで光一くんが「今日はみなさんが剛くんになってください」と、剛くんのパートをファンの方たちに歌ってもらう演出をした。光一くんがハモリのパートは実際にハモリをやり、主メロはファンの方たちが歌っていた。キンキファンとしては新米の俺ですら、感動と興奮で涙が出るほど素晴らしかった。
そこでふと、カラオケについて考えたことがあった。
最近のカラオケには本人映像の他に「ライブカラオケ」というのがある。ライブ映像から抜粋された曲を、本人の歌唱を聴きながら歌えるというものだ。俺はカラオケに自分が気持ちよく歌うために行っているので選曲したことはないが、「本人と一緒に歌いたい」という人がいるのも理解できる。
俺が提案したいのはここからだ。ライブ映像をそのまま使う許可が下りるなら、2人組グループの片方の声だけを抜いたバージョンを制作する許可だって出るんじゃないだろうか?
俺のようにカラオケという趣味の合う友人がいる人ばかりでもないだろうし、そもそも1人カラオケが好きだという人もいるだろう。けれどそういう人でも「擬似的でもいいから推しとデュエットしてみたい」という願望がある人は多いのではと思う。だからこそ2人組グループのCDには、片方のボーカルだけを抜いたカラオケトラックというのが存在することがある。
「特定の人の声だけを抜いたカラオケを制作する」というのは、少し大変な作業なのかもしれない。けれど確実に需要はあるはずだ。俺だったら剛くんやテゴマスの手越祐也くん、King & Princeの永瀬廉くんとデュエットしてみたい。EXILEだったらATSUSHIさんとデュエットしたい。
こんなふうに考えるのは俺だけだろうか? ぜひ読者のみなさんの意見が聞いてみたい。