【ドラゴンのエッセイ】特別編 親友とカラオケに行った話
5時間半。
前回の対面よりも長い時間である。俺としては(おそらく彼女としても)、もう少し歌っていたかったけれど、俺の体力的にそろそろ限界だったので、5時間半で帰宅した次第だ。
① カラオケ
俺としてもカラオケ自体が3年半(もしくはそれ以上)ぶりで、だいぶ緊張していた。彼女と2人でカラオケに行くのは初めてだったし、彼女と外で会うことも初めてだったから。
だが、歌い始めるとその緊張感は一気に吹っ飛んだ。俺もNさんの好きな曲を歌いまくったし、Nさんの方も俺のことを考えて曲を選んでくれたんだと思う。
正直、ずっと不安だった。俺なんかとカラオケして、果たして彼女は楽しいんだろうかと。でも、彼女はとても楽しそうだった。お互いに相手を意識した選曲をしたとはいえ、やっぱり気を遣ってはいなかったのだろう。そういう関係性になれたんだということを、今回のカラオケで改めて実感した。
採点
初めて、採点機能というものを体験した。というのも、彼女は平均90点は超えてくるような人なのである。1点でも高い点数を取るというのも、彼女の楽しみなのだ。
一方俺はというと、今まで音程を合わせるような歌い方を意識したことがなかった。採点なんてしたら恥をかくだけ、と思っていたのだが、なんと俺も平均88点オーバーだった。俺は自分で思っているより、歌が上手いらしい。彼女と同じレベル、とまでは言えないだろうか、やっと同じ土俵には上がれた気がした。
選曲
今まではずっとジャニーズオンリーで曲を選んできた俺。しかし今回はアニソンから懐メロ、ボーカロイドまで幅広く選ぶことができた。彼女が、たくさんの曲を知っているから。特にアニソンなんかは、彼女がとても喜んでくれる。これほど嬉しいことはなかった。だって俺嵐ファンなのに、嵐の曲はほぼ歌っていない。これも親友とのカラオケのなせる技だったのだろう。
② プレゼント
もちろんカラオケも楽しかったが、それより緊張したのがプレゼント。俺の死ぬまでに叶えたい夢の一つが「親友に、俺が選んだプレゼントを渡して感謝を伝える」ことだった。しかも俺もアホなもんで、サプライズにしようなんて思いついちゃったから大変だった。
彼女は家に来る時、いつもペットボトルを持ってくる。しかしそのままのペットボトルをオシャレなバッグに入れてくるのだ。可愛いペットボトルホルダーでもあげようと思ってAmazonを探し回るのはいいのだが、俺がいいと思ったデザインがことごとく母に却下された。
Nさんに向けて言っておくが、プレゼントしたものは俺も母もいいと認めたデザインのものである。
もうひとつのプレゼントが、幽☆遊☆白書のキャラクター「蔵馬」のキーホルダー。彼女の好きなものを考えていたら、食べ物以外だと蔵馬しか思いつかなかった。
本当は「妖狐バージョン」といういわば覚醒した蔵馬が彼女のお気に入りなのだが、妖狐バージョンのグッズは単純にいいものがなかった。コップとかになっちゃうと(友だちからのプレゼントとしては)重い気もするし。
で結局、キーホルダーに落ち着いた。彼女は喜んでくれた。死ぬほど嬉しかった!
最後に、親友へ
本当に楽しかったよ! ありがとう。また絶対、カラオケ行こうな!
今回は、あえて夏の歌は歌わないようにしてたんだ。夏になったらもう一回行けたらいいなと思って。
あと、プレゼント喜んでくれてありがとう!
俺の夢に付き合ってもらっただけだから、大事に使ってくれればそれでいいからな?
もしそれでも、「何かお返ししたい」って思ってくれるなら、定期的に俺と会ってくれ。
俺にとっては、あなたの存在そのものがプレゼントのようなもんだからさ。
……あ、でもやっぱりお返しおねだりしようかな?
次会う時は、呼び捨てしてほしいな。俺も勇気出して、呼び捨て挑戦するから。
近いうちにまた会おうぜ! 約束な?
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