冬休み特別編 クリスマスエッセイ
正直、俺はクリスマスがあまり好きではない。クリスマスはいつから、恋人たちの行事になったのかなぁ、とずっと思っている。クリスマスにかこつけて会ってくれるような友人がいればいいのだが、あいにく俺の友人といえば全員女子である。特にすぐ会える距離にいるNさんには彼氏さんがいるので、せっかくのクリスマスなんだから絶対に邪魔したくもないし。
だからお前は何が言いたいんだ? という声が聞こえてきそうだ。要するに、俺はクリスマスも普通と変わりなく過ごしますよ、という宣言である。誰かプレゼントくれないかなぁ(笑)。
で、愚痴はこのくらいにして、本題はここからだ。
実は俺は小さい頃から、クリスマスよりもクリスマスイブの方が好きだった。
世の中の大半の人たちは、クリスマス当日に恋人と会ったり、ケーキを食べたりするのだろうが、俺は小さい頃からイブにケーキを食べてきた。当日に食べるケーキがあったとしても、それは前日の余りだった。サンタクロースがプレゼントを持ってくるのも、当日ではなくイブの夜だ。
それによく考えてみてほしい。クリスマス当日を迎えてしまったら、あとはもう終わるだけである。「明日のクリスマス当日は恋人とデートして、夜景が素敵なお店でディナーして……。プレゼント、どんなのくれるんだろ?」と1人で考えている時間の方が、実際のイベントより楽しかったりはしないだろうか? 少なくとも俺はそうだった。俺みたいな人間は珍しいのかな? だからこの記事も当日ではなく、イブを狙って上げているのである。
もちろん、俺のように1人でクリスマスを過ごす人も大勢いるだろう。大切な人はいるけれど、仕事などの都合で1人で過ごさざるを得ない人もいるかもしれない。
これは俺個人の意見だが、クリスマスは恋人と過ごしてもらった方が国の経済的に都合がいいんじゃないかと思っている。ケーキやチキンに始まり、アクセサリーやホテルなど、「クリスマスが来れば絶対に需要が増えるぞ!」と分かっているものがたくさんある。だから社会的に「クリスマスは楽しいものだよ」というムードにしていくわけだ。去年までの俺はこんなふうに考えていた。
家族は一緒にいるけれど、いわゆるクリスマスムードというやつにあてられてしまう。結果、孤独感が一層強まるだけのイベントでしかなかった。
しかし今年からは若干考えが変わった。
俺にとって大切な友人たちが、クリスマスを楽しんでいるのである。
クリスマスは例えば、日々受験勉強に追われる高校生の数少ない息抜きできる日である。
今まで常に仕事に追われていた親友が、初めて大切な人とゆっくり迎えられる聖なる夜でもある。
そして俺にとっても、友人たちがプレゼントと言ってサンタやトナカイのコスプレをした写真を送ってきてくれる日だ。そういう写真を目にできると、「可愛い」よりも先に「俺は1人じゃないんだ」という気分になれる。クリスマスは聖なる夜なんだから、いい気分で終えられたらこれほど最高なことはない。
だからクリスマスイブにこの記事を上げることによって、フォロワーさんや友人たちとの絆を再確認したかった。この記事をたくさんの方が読んで、たくさんのメッセージをくれることを願っている。今まで交流がなかった方々でも、メッセージは大歓迎です。クリスマスくらいみんなで盛り上がりましょう!
この記事を読んでくれたすべての人が、その人なりの幸せなクリスマスを過ごせますように。
それでは最後に一言。
メリークリスマス🎁