【ドラゴンのエッセイ】俺を人間にしてくれた5人
最近は誹謗中傷に関する記事ばかりになって、読者のみなさんを不快な気持ちにさせてしまったかもしれないと反省している。そこで今回は、数年前まで自殺志願者だった俺を変えてくれた5人の人物を紹介したい。俺はこの5人のおかげでnoteが書けているし、日々をどうにか生きている。「死にたい」という気持ちを思い出さずに済んでいる。
もちろん毎日の生活を送る上で両親には感謝しているが、今回は家族はあえて除外する。そして推しも除外して、友人や仲間に限定して紹介してみようと思う。
① Nさん
「もうええわ!」という声があちこちから聞こえてきそうだが、やはりこの人は外せない。俺にとっては大人になってからできた初めての友人である。
彼女と出会った頃の俺は、どん底だったといっていい。今から考えてみると、あの頃はNさんもどん底に近いところにいたのではと思う。
人間というのは不思議なもので、自分に絶望している時ほど他人のいいところはしっかり見えたりするものなのだ。あの時はお互いに「あなたが自殺なんてもったいない」というような気持ちになったのだろう。少なくとも俺はそうだった。
その後俺たちは友人となり、現在に至るまで何度となく励まし合ってきた。傷の舐め合いだと言われれば否定はできないが、彼女がいなければ俺は今生きていない。きっと20歳そこそこで自殺していただろう。世の中には敵が多いけれど、味方もちゃんといるんだなと実感させてくれた人だ。Xを始めた動機も、Nさんと繋がりたかったからに他ならない。
② Yさん
俺のXを、いわゆるリア友以外で初めてフォローしてくれた人だ。初めてこちらからアプローチして繋がったオタク仲間でもある。以前、友人を語るという記事でも紹介した人だ。
俺は正直、とても不安だった。障がい者であるというだけで、健常者から見下されたり暴言を吐かれたりということを経験し過ぎていたから。だから最初は、自分が障がい者であることはあえて言わなかった。
しかし彼女の優しさに触れるうちに、「この人なら受け止めてくれるかもしれない」という気持ちになってきた。この時すでに、相互フォロー関係になってしばらく経っていたと思う。
俺は覚悟を決めた。自分は障がい者であると打ち明け、今まで言えずにいたことを謝罪した。すると彼女は怒るどころか「勇気を持って話してくれてありがとう」と言ってくれた。涙が出そうになった。
それまでの俺はネット上での関係というのを一切信用しておらず、Xを始めるのだって相当な勇気だった。しかしYさんの言葉で、その勇気が報われた気がした。
彼女は積極的に連絡をくれるわけではないが、俺がどうしようもなくボロボロになっている時に相談のようなメッセージを送ると必ず優しい言葉をかけてくれる。自分だって毎日忙しいはずなのに、俺と真剣に向き合おうとしてくれる。その姿勢がすごく嬉しい。ネット上でできた初めての友人がYさんで本当によかったと心から思う。彼女がいなければ、今こんなふうに充実した人間関係を築くことは絶対に不可能だった。この恩はいつか必ず返したい。どういう形になるかはわからないが、俺としてはいつか食事でもご馳走させてもらえたらと思っている。
③ Sさん
ネット上でできた2人目の友人。彼女のことも記事で紹介したことがある。
SさんはYさんとは反対で、俺が弱っていても淡白な対応である。気分が乗らないと普段からしれっと既読スルーしてくるような人だ。
しかし時々、彼女のそういった対応が恋しくなってしまう時がある。飴と鞭とはまさにこういうことなのだろう。
今回の誹謗中傷に関する記事を読んでもらったときも「好きにすればいいんじゃん?」という返事だった。自分でも難しい性格だと思うのだが、優しい言葉を求めている一方で、ちゃんと見てくれた上で突き放されるというのも嫌ではない。Sさんはその加減が絶妙で、俺が冷たくされすぎて嫌になる直前に優しくしてくれる。俺にとってSさんは「世の中甘くないぞ」と教えてくれる人である。
そんなSさんだが、実は俺のnoteに登場することに関してはなぜかノリノリなのである。どんな形であれ俺の更新を待ち望んでくれているという事実は更新のモチベーションになる。本はあまり好きじゃないと言っていたのに、俺が書いた記事を送ると必ず即読んで感想をくれる。彼女の存在も、俺の人生には欠かせない。
④ Pさん
この方はいわゆるリア友だが、友人関係になったのはごく最近だ。障がい者界隈の事情に詳しい方で、成人する前からずっと俺たち家族のよき相談相手になってくれていた。
どうやら俺がnoteを始めた頃から正体を隠して読んでくれていたらしい。「これ、実は私のアカウントだよ」と打ち明けられたのが半年くらい前で、その時に意を決して「これからはこっちから相談するだけじゃない、お互い相談し合えるようなお友だちになりましょう」と提案した。彼女は快く受け入れてくれて、現在ではいい友人関係が築けていると思う。
実はPさんとは近々、対面でお話しようという約束をしている。涼しくなってからという話になっているが、今から楽しみである。
⑤ note記事を購入してくれる方
実は俺には、note記事をたびたび購入してくれる方がいる。ほぼnote上だけでのやり取りだが、俺はこの方に恩を感じている。
こんなふうに書くと「お金を払ってくれるからだろ」と言われてしまいそうだ。そして確かにそれもなくはない。しかしもっと大きな理由がある。それは「確実に読者の方に記事が届いているという実感」だ。
執筆を続ける動機にはもちろん「楽しいから」ということもある。しかしスキやコメントの数が少なかったりすると、俺だって少しは落ち込むのだ。そういう時は、記事を購入してくれた方からのメッセージを読み返すことにしている。「お金を払う」という行為を通じてドラゴンという人間を応援してくれているのだという実感が執筆のモチベーションを高めてくれる。そしてそれは死にたくない理由にも繋がってくる(もちろん、さまざまな形で反応をくれる読者のみなさんには全員に感謝している)。
将来的にはもう少しだけ記事を購入してくれる方が増えればと思っていて、それも執筆のモチベーションになる。それもこれも最初に記事を買ってメッセージをくれた方がいなければ抱けなかった感情である。心から感謝している。
まとめ
久しぶりにポジティブな話題でエッセイを書けた。いい気分で小説の連載が始められそうだ。あとはこの記事を読んだ友人たちがどんなリアクションをするかだな(笑)。
最後に、ここに名を挙げなかった仲間たち、そしてこれを読んでくれている人へ。
俺はみんなのことが大好きです。どの人ともずっと友人関係でいられたらと思っています。これからも時には愚痴り合って、時には叱咤激励を頂きながらいい関係を続けていきたいです。
これからもドラゴンの応援をよろしくお願いします!