【ドラゴンのエッセイ】特別編 NEWSを推すということ
最近「ジャニーズ作品を語る」の方で、NEWSの作品ばかり取り上げている。最初は、NEWSが20周年を迎えるのでたくさん取り上げたいなという思いが強かった。
しかしここ3ヵ月くらいだろうか。純粋に「NEWSのこと、大好きだな」と思える瞬間が増えてきた。語弊があるのを承知で言うと、NEWSを優先している。他のグループの作品で書きたいものもあるけれど、NEWS作品に触れると「一刻も早く記事にしたい!」という気持ちになっているのだ。
こういうことはある程度衝動に任せないと、いい文章は書けない。これまた語弊があるかもしれないが、私にとってCDを聴いたり、ライブや特典映像を見たりするのは「取材」の側面もある。グループのメンバーに直接取材はできないから、ライブの演出やインタビューで語っていることを参考に自分なりの解釈を広げたい。そしてその魅力をたくさんの人に知ってほしい。そういう思いでずっと記事を書いている。
ここまでは、どんなグループの記事を書く場合でも同じだ。NEWSじゃなくても心がけていることである。では、なぜNEWSが私にとって特別なグループになりつつあるのかを書いていきたい。ぜひ最後までお付き合いください。
NEWSが大好きな理由① パフォーマンスのストーリー性
NEWSのライブには、高確率でストーリー性がある(特に4人体制以降)。そしてそのストーリーは、アルバムなど先行作品の段階から構築されていることが多い。
代表的なのは「NEVERLAND」から始まる「4部作アルバム&ライブ」だが、それ以前にも「White」というライブで加藤くん考案のストーリーを軸にアルバムやライブが作られた、ということもある。
これは私の持論なのだが、ジャニーズを好きになる以上、ファンは少なからず「カッコよさ」を求めている。その基準は人によって違うとしても、カッコいいを求めてジャニーズを推しに選んだ人は多いはずだ。
そういうふうに考えると「全グループが同じようにカッコいいだけでは、自分たちのファンは増えていかない」という結論になる。だから個性が大事になる。
では、NEWSの個性とはなにか。その答えが「物語性」だ。
実は私、小説を書く上でNEWSのアルバムやライブの構成を参考にしていることがある。今連載中の作品も、もともとはNEWSの楽曲からインスピレーションを受けて書き始めたものだ(まあ、当初の予定とは少し違う方向に進み出しているが)。
最初は、フォロワーさんにおすすめ頂いて見始めたNEWS。しかしいくつかライブを見てみると、小説の参考にできるかもしれないということに気づいたわけである。
NEWSが大好きな理由② グループの紆余曲折と決断
NEWSは、紆余曲折あったグループだ。
デビュー当初は9人だったが、現在のメンバーは3人。元メンバー6人の中でジャニーズに在籍しているのは1人だけ、というのが現状である。
私は別に、抜けていったメンバーのことを悪く言いたいわけでもなければ、責めたいわけでもない。しかしやはり、複雑な感情はある。
正直にいうと、私は当初山下智久くんと手越祐也くんのファンだった。さらに、関ジャニ∞では錦戸亮くんのファンだった。彼はNEWSにも在籍していた時期があり、小学生の頃初めてNEWSのアルバムを手に取ったきっかけも錦戸くんだった。
そんな事情もあって、4人体制のNEWSを受け入れるのに時間がかかった。推しだったメンバーは別グループやソロで活躍するのは分かっていたし、「もうNEWSを追うことはないだろうな」と思った時期もある。
それでもNEWSから目を離せなかったのは、彼らが「必死でもがいている様子」が垣間見えたからだ。4人になった時、グループと事務所で話し合いを重ねた。その間グループは活動休止のような状態になったし、解散という選択肢もあったという。でも彼らは再始動することを選んだ。再始動後初のツアーにドームは入っていなかったが、次のツアーからはほぼ毎回ドームが組み込まれていた。
3人になったとて、このプロセスは変わらなかったんじゃないだろうか。手越くんの脱退はグループにとって大きいことだったはずだ。コロナの時期とも重なっていたし、誰もがNEWSの今後を不安視しただろう。それでも彼らはグループの継続を選択し、現在ではデビュー20周年に向けて何かしらのプロジェクトを考えてくれている気配がある。そしてそのプロジェクトとは確実に、ファンと一緒に作っていくものだ。私は今の段階でもう、そのプロジェクトが楽しみでならない。
NEWSが大好きな理由③ メンバーの個性
今にして考えると、NEWSはクリエイター集団でもあったんだと気付かされる。元メンバーの中にもロックバンドのボーカルとして海外でツアーを周る人、全編英語での演技に挑戦し見事に全世界デビューした人、自分のやりたい音楽やエンタメを突き詰めて、YouTubeや自主レーベルで活躍している人と様々である。そんな個性的な6人が抜けていっても未だに、NEWSはクリエイター集団である。
まずは増田貴久くん。彼はNEWSのライブ衣装をプロデュースしている。「衣装」はライブをやる上ですごく大切なピースではあるけれど、専門的にプロデュースしたというのはあまり聞かない。増田くんは、ジャニーズアーティストの新たな道を開拓したと言える。
加藤シゲアキくんは、ジャニーズ初の小説家である。これまでも東山紀之さんや堂本光一くん、香取慎吾くんなど本を出したジャニーズはいたが、小説を出したのは彼が初めてである。
加藤くんがすごいのは、ずっと小説に意識を向け続けていること。1冊書いて終わりではなく、継続的に書き続けている。今月末には新しく文庫本も出る。念願だった文学賞も受賞した。それでもこの先も書き続ける、と彼は言った。
ちなみに、私は大の読書好きでもある。これまで国内外問わずいろいろな作品を読んできた。それが今の執筆活動に繋がっている。
そんな私だから、もし彼が面白半分やその場の思いつきで小説を出しただけだったら、もしかしたらNEWSごと大嫌いになっていたかもしれない。しかし彼は私のような「読書好き」をも裏切らなかった。彼にはずっとNEWSでいてほしいし、作家でいてほしい。まあ彼の言葉を読めば、加藤シゲアキという人間がNEWSであり作家であることにどれだけのプライドや愛着を持っているかはすぐ分かる。加藤くんの名前が、もっとたくさんの読書家の方に知ってもらえますように。
最後にリーダー、小山慶一郎くん。彼のすごいところは、趣味を仕事に活かしている点だ。キャンプが好きだということでキャンプの番組が決まったり、サウナが好きということでサウナ関連の仕事もあったらしい。
私の持論なのだが、趣味はある程度突き詰めないと仕事にはならない。「興味のない人は何を言ってるのか分からない」くらいのレベルまでいけたら初めて仕事として成立するものだ。
その考えでいくと小山くんは、突き詰めた趣味がいくつもあるということになる。しかもその殆どがアウトドア系だ。根っからのインドア派の私は、少し尊敬の念すら覚える。
そして全員がすごいのが、他のこともたくさんやっていることである。たとえばバラエティーに出たり、ラジオをやっていたり。その合間に衣装や小説といった創作活動、アウトドアの趣味なんかをやっているのだ。本人たちは好きなことをやっているので、それを苦とは思っていないだろう(〆切とかは別として)。それがすごいと思う。しかも何ひとつとして、NEWSのためにならない活動はない。「NEWS」という共通の目的地があることで、3人の異なる感性を持ったクリエイターが同じ方向を向けるのである。
最後にちょっとだけ物申す
これまで書いたように、NEWSは素晴らしいグループである。20周年のタイミングだし、せっかくならファンも増えてほしい。
しかしここまで褒めちぎりすぎて事務所の回し者みたいになってるので、小さな苦情をひとつ。
NEWSのライブ映像作品は、初回盤がとても大きい(特に4人体制時)。本やDVDを収納する棚には入れられないサイズだ! 最新作ではそこまで大きくはなくなったので、ぜひとも今の路線で継続して頂きたい。じゃないと買いたくても置くスペースがなくなってしまうから(お値段も少しお高めだし)。この意見、チームNEWSに届け!
というわけで、20周年を迎えるNEWSをこれからも応援していくぜ! という記事でした。これを読んでNEWSに興味を持ってくれた方がいらっしゃれば嬉しいです。
いろんな人とNEWS談義もしてみたいので、よければこの記事のコメント欄やTwitterの方にもぜひメッセージを下さい! もちろん、スキやフォロー、サポートも大歓迎です。よろしくお願いします! それでは、また次回!