機材紹介Vol.6 Momose MES1-BP/NJ FCR
人 生 初 オ ー ダ ー
M o m o s e 3 本 目
こいつ何本ギター買うんだって感じですね^p^
2017年度末から打ち合わせを重ね、製作開始から約半年、2018年9月18日、遂に手元に…!
■製作秘話
折角のオーダー品ですし、今回は少し記述の順番を変えて、オーダーに至った経緯からお話しようかと思います。
実は2014年にジャズマスターを購入して以来、それはもうずーーーーーーっと理想のセミアコを探し求めていたんですよね。影響は言わずもがなNCIS生形氏とドロス白井氏。時雨北嶋発のテレ・Taylorといい、センスが完全にキッズなんだよなぁ…
Gibsonは勿論、Yamaha・Tokai・Fujigen・Schecter・Guild・Seventy Seven等、数えきれない位試奏をして悩みましたが、どうしても理想の仕様を諦めきれず、オーダーを決意。
製作頂いたのはMomoseをはじめ、BacchusやHeadwayで有名なDeviserさん。工場見学で豊富な材や、職人さんの真摯な製作風景を間近で見たこともあり、ジャズマス・テレの満足度から前々から絶大な信頼を(勝手に)置いていたので即決でした笑
今回はMES1というモデルのマイナーチェンジというような位置付けですが、全体的にES-355を意識した仕様になってます。
また、メールでご担当者様と打ち合わせするうちに、「こういうことできないですか?」「やっぱこうしてください!」というような細かな要望が生まれ、大分オリジナリティ溢れた豪華な仕様となりました笑
詳細は以下のスペックの項目でお楽しみください!
■スペック
Body: Laminated Flame Maple
Neck: African Mahogany 1P
Fingerboard: Ebony
Nut: Delrin
Bridge: Bigsby B7C
Machineheads: GOTOH / SD90-SL
Fret: JESCAR FW9662-NS
Pickups: BEANO
Controls: 2Vol, 2Tone, Toggle SW
Scale Length: 628mm
Width at Nut: 43.0mm
Fingerboard Radius: 310R
Finish: Top Lacquer
Parts Color: Gold
Inlay: Block
Head Logo: Diamond Inlay
拘りポイントは濃い赤の虎目メイプルトップとエボニー指板です。
虎目のセミアコってあまり数見かけないですよね。あってもナチュラルとかが多い印象です。探しているときはもっと作れよ~って思ってましたが、今ではこのワインレッドを唯一無二にしたいので、もうどこも作らないでほしいですね(過激派)
別に反リッチライトというわけではないのですが、エボニー指板も絶対の拘りでした。僕が機材に興味を持ち始めた頃にはギブソンでは既にエボニーが禁止になってしまっていたんですよね… 理想個体が見つからなかった一番の原因といっても過言ではないと思います。
ちなみに、地味にステンレスフレットになっているのは大学の先輩からの勧めで、本来MES1に無いダイアモンドインレイのヘッドロゴとビグスビーは完全に私の趣味です()
Deviserさん、付き合っていただいて本当にありがとうございました笑
■音色
一言で言うと「変幻自在」。です。
当たり前ですが、没個性という意味合いは一切なく、音作りや奏法による音色の変化を正確にアウトプットするギターだと思いました。
特に厚みがありつつも、空気感を含んだ中音域はセミアコにしかないオリジナリティですよね… 4〜5弦のミドルポジションに顕著です。
高音弦は比較的ドライでカリカリした印象を受けました。
クリーンはメロウな雰囲気が抜群で、指弾きや、フロントPUで軽めに単音弾きのトーンが特徴的。思わずBigsbyでトレモロかけたくなります笑
歪みをかけると今度はEQに素直に反応する万能機と化します。Marshallを一番綺麗に鳴らせるのセミアコ説を全力で推したいですね〜
コード弾きの飽和感が絶妙なんですよね。アンサンブルに溶け込むというか、包容力があるというか… 全く邪魔をせずに空間を埋めてくれる力と、存在感を兼ね備えていて、バンドで求められる「エレキギター」としての仕事を遂行するのに非常に適した音だと思いました。
後当たり前なんですが、生音はデカいですね笑
勿論手元に届くまで音色が分からないので、ワクワク反面ドキドキでしたが、どこを取っても理想的なセミアコでした。最高。
■プレイアビリティ
今までのギターと決定的に違うのがネックの太さとボディの重み、最後にBigsbyですね。
ネックは太目で、今までFender系のネックとRに慣れつつあった自分には新鮮でした。今までギターはシェイクハンドで持つことが9割だったのですが、このギターに関しては積極的にクラシックフォームにチャレンジしたくなります笑
というのも、手首を返した時、親指とネックの間に余計な隙間ができず、フィット感があってポジショニングや運指が非常に楽なんですよね。
Atlansiaのインタビュー記事にも同じような内容が設計のコンセプトとして掲載されてた気がしますが、「デザイン」の力を実感…
ボディは自分の他のギターと比べて大分重量感がありますね。Bigsbyが乗っている割には軽い気もしますが、ボディが落ちてくるので座って弾くより立って弾いている方が心地良いです。
可愛いのでよし。
Bigsbyは最拘りポイントの一つでもあるのですが、ビジュアルは勿論、演奏するにあたって遊び心を擽られますよね…
ジャズマスのトレモロは正直言って全くと言っていい程使ってないんですが、セミアコをクリーントーンで弾いていると妙にBigsbyを弄りたくなるのは何故なんでしょうか笑
そういえばビグスビーでクリケット奏法ができることをこのギターが手元に来てから知ったんですが、メチャメチャ楽しいですね。絶対にこのギターでやることじゃないですが、永遠に初期Polyphiaのリフ弾いてます笑
弦交換は覚悟していましたが…うん。うん笑
これはこれでいいんです笑
■総括
このセミアコは主にロック系で使っていきたいと思ってます。NCISで頭がいっぱいだった頃の気持ちを大事にしたいですね笑
あわよくばジャズ系のオシャレ曲用にも活用したいな…練習しよ…
また、このギターをもって理想のギター全てが手元に揃ってしまいました笑
夢を叶えて頂いたDeviserの皆様、また製作にあたって色々とお世話になった尊敬する先輩、本当にありがとうございました。
素晴らしいギターに相応しいギタリストになれるよう、日々精進します。