オタク御用達ギターピックの話
どうも、「何かアウトプットをしなきゃ」という焦燥に駆られてNoteを書き始めていたら深夜1時になっていたkです。
毎回言ってる気がしますが、習慣化を含めた環境作りをしなきゃ永遠にアウトプットって生まれないんですよね。どうしても文章も写真もこだわり抜いたコンテンツを並べたくなるタイプなので、いつかは短めのコンテンツの構成も考えようかなと…
さて、本日はピックの話!ギター歴も10年を突破、気づけば家には大量のピックが… 日々の練習を共にする相棒について、マイベストを作ってみました。レアものもあるので是非に!
FERNANDES / P-100SL TRIANGLE MEDIUM
まずは一番使用頻度・歴が高いFernandesピックから。
そもそも良いピックとは?と改めて考えたときに、「自分の得意な演奏のスタイルを最大限快適にしてくれるピック」なのかと思いました。自分の場合は、高速カッティングとアルペジオを軸にしたプレイを最優先に追求できるよう、適度なしなり具合と強めのグリップ感が絶対条件。そこに一定のユーティリティ性があるピックを求めた結果、これに行きつきました。
弦を確実に鳴らしつつ、かつ張力に反発しすぎない絶妙なしなり具合に加え、しっかりと握り込めるおにぎり形のフォルムに滑り止めが付いた盤石のスペックで、強めに振り抜くストロークでガシガシギターを弾くスタイルのギタリストには最適解だと思う。マジでこのピック以外でカッティングできない身体になってしまった…
フルピッキングで早弾き、みたいなレベルになると流石に弦の振動に負ける感じは否めないけど、それ以外のプレイは個人的には大きく支障をきたさず、どこでも売っている入手のしやすさも高評価ポイントですね。ギタリストなら財布にも絶対1枚入れてるよなぁ!?
他に強いて欠点を上げるなら耐久性でしょうか… 自分の弾き方問題な気もするけど、体感1か月使ったら1辺は確実に擦り減りきってる気がします笑
<総評>
JIM DUNLOP / TORTEX PITCH BLACK JAZZ III GUITAR PICK 0.88
ジャズピックって圧倒的に早弾きメタラー御用達ってイメージだけど、それってつまり自然に脱力して持てて使いやすいってことなんだよなぁと思わせる定番中の定番。
記事を書くにあたって改めてピック持ってみたけど、右手で大きい動きをしなくて良いので洗練されたピッキングフォームが身に付きそうと感じた。キレのある単音を出したいときは間違いなくこちらの方がFernandesより安定感がありますね。
このJazzⅢは他モデルにある丸みというか妙な厚みが無いシャープなデザインで、硬度も多少のしなりをのこしつつも芯がしっかりしていて、とても洗練された印象を受けますね。勝手にピック界の天鎖斬月って呼んでます。
Fernandes(というかおにぎり形との)比較だと、当然だけど手と弦の距離が近づくのを顕著に感じますね。ザクザク系のリフを弾くときに持ち替えて「おぉー」ってなるんだけど、ストロークしてると手が弦に当たる感じがして結局Fernandesに戻るのを数年続けています()
<総評>
MARTIN PICK / Celluloid 346 shape[Light(Thin):約0.46mm]
こちらは完全にアコギ用。Taylor購入当初、力加減が分からず思いっきり弾くの怖いよね…と思い、薄いピックを使い続けていたらこれで慣れてしまいました。
ペラッペラなピックはとにかく面白いくらい煌びやかな音が出るので、高音域が特徴の私のTaylorとは相性が良い気がしています。興が乗って楽しくガンガン弾き倒してギター本体へのダメージが気にならないのが良いですね笑 ただ、ストローク以外のプレイではなかなか長所が出ず、特にアルペジオ含む単音弾きで音圧を出しにくいのは完全に難点です笑 もうワンサイズ分厚い方がバランス良くプレイできるんだろうな…
昔はFenderを使っていた気がするけど、今はMartinを使っています。ある程度の薄さがあればあまりこだわりはないかな…
<総評>
Alpine Guitars / ギターピック Soul Made by CHAYA
マイソウルシティ・長野県松本市の駅前大通りに面しているオグチ楽器の店長が作ってるオリジナルピックもお気に入りの一つ。
おにぎりとティアドロップの2種類あるけど、普段あまり使わないティアドロップ型が妙に手に馴染む不思議なピックです。
ちょっと分厚めでもっちりとしたグリップ感がメチャメチャ良好、Fernandesとは違った万能型で、しなりは殆ど無いんだけど、丸みを帯びたフォルムの影響か、弦に対して反発しすぎず、かつ上手に振動をリリースしてくれるような印象で、どんな弾き方でも高密度でストレートな音色が返ってくる印象。店長のおっちゃんが「特徴は音が良いこと」と豪語するだけある笑 アコギやセミアコをポロポロ弾くときにちょうど良いですね。
後何よりデザインが良いんすよね… 何柄って言うんだろうこれ。
似たようなピックがあまり見つからないので、松本に立ち寄る度に補充しています。これは是非一度実物を手に取ってほしいピック。ギターのメッカ、松本市にお立ち寄りの際は是非!
<総評>
楽器製作所RMI / アクリルピック
最後に最推し楽器製作家さんの製品を紹介せずにはいられない。
まずはこの写真をご覧いただきたい。
本当にピックなのかを疑うこの分厚さ、なんと10㎜。完全にイカれている(褒)。氏曰くこれは枚じゃなくて個で数えるようです。ちょっと何言ってるか((
高級感のある艶消しクリアによる無機質さと、緩やかなカーブが施された人工的なデザインが相まって、この世の物質を超越したような独特な空気感を纏わせている。この「異質」が手のひらに転がっているロマン。これだけでニヤニヤしてしまう。Ruinaさんの製作物はどれもこの有機・無機の対比・融合が絶妙で堪らないですね。
美麗な外見とは裏腹に、このピックがもたらすのは圧倒的な質量の暴力による滑らかなフルピッキングやスウィープ。右手の動きが軽くても、ピックそのものの剛性と質量で弦がクリアに鳴るんですよね、これかなり快適かつ斬新な体験でした。先端のスパイラル加工がかなり効いてて、どんな角度で弦を弾いても、ほぼ水平に近い状態でピックの先端を当てることができるのも弾きやすさを後押ししてくれます。
グリップは慣れこそ必要ですが、中央部には指になじむよう凹みが設けられていて、使っていると馴染む感じはありますね。ただ手汗ですっ飛ばしそうになるのでライブや現場で使うのはまだちょっと怖いかなぁ…
これまでピックはしなりを重視してきたので、「剛」の極地みたいなこのピックは大分革新的でしたね。正直言うとRuinaさんの活動応援の気持ちが8割と、残り2割はネタのつもりで購入したのですが、見事にやられました笑 再販したらぜひお買い求めください!
一緒に注文したブラックアクリルピックも中々の逸品で、一見黒檀のようなマットな雰囲気を醸しつつ、いざ握ってみると指にピッタリと吸い付くえも言えぬフィット感。ピックの先端は極厚同様にスパイラル加工がされており、鋭利な先端がキレのあるトーンを生み出してくれます。汎用性は断然こっちですね。耐久面加味してコスパも最高。薄いけど、しなりは皆無なのでご留意を!
<総評>
番外編
スタメンとまではいかないものの、好きなピックたち
SCHECTER / TK・生形真一シグネチャー
Fernadesに行きつく過程で両方ともしばらく使っていたけど、TKはちょっと柔らかすぎ、うぶさんは硬すぎでFernandsのバランス感に勝らなかった。ただ二つとも良デザかつ好きなギタリストのシグネチャーなのでずっと持ってる。
Nature Craft Little Hands / 蝦夷鹿角ピック
北海道の作家さん 丸善でポップアップストアをやってらしたところで発見、どうしても見逃せなかった…
使用感はRMIの黒アクリルが一番近いかも、ただ割れてしまうのが怖くてあまり使えてない笑 グリップしやすいようにコンター加工されているのも絶妙にハンドメイド感を感じさせてくれて堪らん。
余談ですが、作家さん曰く、黒い鹿角は木の皮を、白い鹿角は牛に混じって牧草を食べたり、畑の野菜を食べて育った鹿らしいです。前者は硬いツノで、後者は軟めになるんだとか。
Pornograffitti / 今宵、月が見えずとも初回限定盤得点ピック
魂
最後に
ちょっとした記事のつもりが、またボリューミーになってしまいました。写真とかももっとこだわりたかったけど、とりあえず記事を書きあげたかったのでとりあえずこんなところで…
でも、ピックでもこれだけ語れるし、語りたくなるんだなと自分の音楽熱を再確認できて少し嬉しくなりましたね。自分の中にアウトプットしたいこと・できることがあると安心するな。次はエフェクターの記事を書きたい…!
ではまた。
<購入ページまとめ>
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/38033/
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/322114/
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