名曲205 「Answer」【FLOW】
ーー探偵学園Qのかっこよさを際立たせた立役者ーー
【FLOW 『Answer』(Music Video Short Ver.)】
探偵学園Qは2007年に連続ドラマで放送されたシリーズで、この頃の土曜日テレは熱かった。私もまさに世代真っ盛りであり、同世代の華々しいスターに心躍らされたものである。
神木隆之介、志田未来、山田涼介……いやはや、なんとイケメン美少女ばかりであった。あとは要潤のインパクトも強かったのを覚えている。でもこの志田未来はちょっと好きじゃなかった。女王の教室のイメージがあったのでいきなりクールキャラになったもんだから「うわっ演技だ」と子どもながらに生々しく感じたものだった。
それはさておいて、その主題歌がこの曲。見た目いかつい感じの男グループ、かっこいいサウンドに乗せて非常にキャッチーだ。上記の動画はショートバージョン(これ廃止してほしい)だがそれでも十分雰囲気を楽しめる。なんといっても始まりのイントロのギターがオシャレである。
{壊れそうなほど捨て身で愛を抱きしめるよ 例えそれが夢幻でも構わない! 終われない このままじゃ ねぇ 最後は君の 震える本音を俺に曝してくれ!}
サビの迫力も相当。当時の小学生たちは一気に惹かれたのではないだろうか。様々な音楽を知って心も脳も濁ったいまとなってはありふれた曲の一部に過ぎないが、ドラマの演出にも欠かせない「かっこよさ」があった。これがクールなんだと初めてわかったかもしれない。
ところで、中学生からこの曲に妙に似ている雰囲気があるなと感じる曲を見つけた。それはミスチルの「フェイク」である。なんか妙に似ていないだろうか。
次第にフェイクのほうが好きになっていき、この曲は私の中で埋もれていったのだが、頭の中を掘り起こすとキラリと光る欠片を見つけたので紹介したまでである。ちなみにフェイクも同時期に発売されているので、同じ意見を持った方もいるのではないだろうか。もちろん完成度はどちらも高い。
惜しむらくは歌詞のしょぼさである。中途半端に韻を踏むのはダサいだけ。当時のビジュアル系のアーティストはこういうのが多かった。そんな小細工をせずとも、この曲は決まっているのである。あえて最後に記しておこう。
【今日の名歌詞】
仕掛けられた罠 灰のワンダーランド