名曲941 「神様のいじわる」【GALBO】

ーーこんな曲を教えてくれないなんて、……ーー

【神様のいじわる】

神様のいじわる - YouTube

 この曲もシティポップ群になりそうだ。例によってまったく知らなかったのだが、ネットのおかげでどんどん発掘できている。情報化社会万歳。少なくとも昭和の時代じゃ相当な苦労があったはずだ。だからこそかけがえのない出会いになるとはいえるのだが。いやいや、令和のいまでもそうである。

 出だしが心地よいビート。そこから紡ぎ出されるのはゆったりとした波である。そして力強い女性の声。GALBOはまったく知らなかったが実力派であった。ボーカルはKIMIKO。バス、作曲が野口健一。ギターに東方則毅。女性1、男性2のグループである。

 どうもその構成はドリカムを意識した時期らしく(90年代前半)このタイプのバンドはままいたようである。いやはや勉強不足であった。

 この曲はどうやらカップリング曲とのこと。「あした素敵になぁれ!」がA面。1994年7月に発売されたようだ。その頃はJ-POP隆盛時代。数多くのミリオンヒットが生まれている。その中で埋もれていってしまったのだと思われる。曲だけでなくグループもだ。

 しかしながら実力は確か。曲の出来もいい。個人的にはもっと評価されていいと感じた。残念ながらこの曲を境にシングルは出ず、そのまま解散してしまったようである。92年デビューとのことで、非常に短命であった。

 弱肉強食の世界なのは音楽界もそうだろう。細々と続けているアーティストを見て嘲笑している輩もいるが、続けることは大変なのだ。ましてやグループはなおさら。各々の生活もかかっているし、自分ひとりで自由気ままという風にもできない。いろいろと考えさせられる。もしかしたら現状をぶちまけて「いじわる」と発していたのかもしれない。

 

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