名曲819 「君にできるなにか」【Project DMM】[ウルトラマンコスモス]
ーーウルトラマン史上屈指の熱く優しい壮大エンディングーー
【ウルトラマンコスモス 君にできるなにか】
昭和ウルトラマン愛好委員会の者としては平成のウルトラマンをすべて蔑ろにしてしまいそうなのだが、そこは私の生まれ育った世代というのもあり、愛着が強い。コスモスはついに私がウルトラマン立ちをした最後の作品として思い出に残っている。ま、大人になって退化してまた戻ってきたのですが。デッカー終わっちゃったなあ。
杉浦太陽が主演を務めていたことで有名な作品だが、コスモスは個人的に神曲揃いという意味で強く印象に残っている。今回はまずエンディングから。これはウルトラマンファンの皆さんなら拍手で同意してくれるでしょう。まあ、安定の神です。
コスモス自体がかなり優しさ重視のウルトラマンというコンセプトなのだが、それに合わせて歌詞が哲学的で優しいのだ。全体的に「こうなろうぜ!」みたいなヒーローらしいガツガツしたものでなく「こうしてみないか」と差し伸べてくれる感じ。そっと後ろから背中を押してくれるかのような。
メロディーも勇気を与えてくれる絶妙な盛り上がり方をしている。そして愛というワードを添えるのである。愛が感じられずに落ち込んでいる方に対して「どこにある」と記すのは、いろいろな逃げ道が用意されていて秀逸なのである。つまり、愛はここだと強く主張してしまう(両親だとか)と、それが与えられていないと感じている子にダメージを与えるわけだ。愛はどこにある。自分自身に問いかけて、気づいたときに見えるもの、その答えに向かって前に向かっていくのである。
まあ、ごちゃごちゃと書いたが端的に書くと神曲。平成ウルトラマンを代表する傑作といっても過言ではない。私も優しい人間になれた気はするのだが、それが社会に出て強いかというと微妙なのである。助けてほしいなあウルトラマン。意地悪な怪獣どもをやっつけてくれないか。
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