名曲487 「女の子って」【猪俣裕子/小林亜星】[花の子ルンルン]
ーールンルンルン♪、小林亜星の生声を聴ける貴重な名曲ーー
【花の子ルンルン ED】
『花の子ルンルン』はすでにオープニング曲を取り上げている。昭和アニソン界で史上最強クラスの超神曲なのだが、その陰に隠れてやや目立たないエンディング曲も存在する。それが今回紹介する「女の子って」。
{女の子って たいへんなのよ ないたり すねたり あまえたり いそがしいんだから ホント ルンルン あなたのことが}
よくある女の子の共感ソングかと思いきや、子どもっぽすぎて微笑ましい。その感情の大変さは、恋のせいだろう。
{ルンルンルン 気になるなんて もしかして 恋の魔法に かかっちゃった ドキ! こんどあったら 好きだって いえるかな どうかな カナ}
シンプルな好メロディーでまとめる昭和アニソンならではの特徴。もう文句なしに神曲なのだが、注目すべきはやはり小林亜星だろう。
小林亜星といえば作曲家のイメージが強いが、当然歌も歌う。だがアニソンでは非常に珍しい。実にこの曲が初であった。
いわゆる合いの手(こおろぎ’73みたいな)っぽさで出演しているわけだが、これが完全に「おとぼけおじさん」を演出しているのだ。女の子の気持ちなんて本当にぜーんぜんわからないよーと。そんな歌い方である。実際、これがなかなかのヘタウマであり、よく考えられているなと感心した。「ドキー」が秀逸。何度リテイクしたのかが気になる。
ふむふむ。アニメ内では「ドキー」を抑えている。こんなマニアックなところを楽しむ20代も珍しいか。もう変人でいいや。
変人は更なる追求を欲する。猪俣裕子である。この方はかなり澄んだ声の持ち主で、キッズソングでは重宝されそうな存在なのだが、意外と代表作がなく、この曲以外だと見たことがない。
調べてみると、フルート講師をされているようで、音楽教室のページが見つかった。
この方と同一人物だろうか。なんとなく年齢はあっていそうな気もする。どこかテレビ番組で取り上げてくれないだろうか。私が投稿してもいいのだが。いずれ解明されることを望むばかりである。そうすれば、この曲も再評価されるかもしれない。
【今日の名歌詞】
ルンルンルン 気になるなんて もしかして 恋の魔法に かかっちゃった ドキ! こんどあったら 好きだって いえるかな どうかな カナ