名曲975 「グッバイ」【小田和正】
ーー小田和正の2曲目に外れなしーー
今回は動画が見つからなかったので省略。以前の名曲926「誰れも どんなことも」の記事で触れたが、この「グッバイ」こそ狂おしいほど好きなのだ。
しゃれたイントロから繰り出される小田和正の軽快な歌い方。少しリズムにのせていくタイプは最低でも良曲以上はある。しかしどこで盛り上がるのか。そう少し不安になると、急にそれは訪れる。
サビのエッジの利かせ方はどこか意表を突かれる。しかも1番はあっという間に過ぎ去るのだ。それこそグッバイの一言のように。2番に入ってもそのわずかな衝撃が胸に残り、それでもややテンポアップしているときの流れに身を任せていく。
そして再び訪れる2番のサビ。お待ちかね「風」の登場だ。小田和正ファンならば間違いなくそこで盛り上がる。間奏はほとんどない。そわそわしているうちに大サビが訪れる。
グッバイの連呼。気がつくとフィナーレになっているのだ。なんというテンポのよさ。無我夢中でいる時は時間の流れが早いというが、魅了されているうちに、である。
大サビが、まさに小田和正のいい部分を詰め合わせたかのような完成度なのである。歌詞もなかなかいい。未来ある若者の決意が見て取れる。
アウトロが長めではあるのだが、それまでの貯金があるので曲全体の長さはそれほどない。非常によくまとまっていると思う。
それにしてもアルバムの2曲目に力を入れているのは小田和正くらいではないだろうか。いやはや、「どーも」もいいアルバムなのである。ギュッと引き締めているのが2曲目といっても過言ではない。あといくつアルバムが出るだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?