名曲638 「青春時代」【森田公一とトップギャラン】
ーー青春時代とはーー
【森田公一とトップギャラン 青春時代】
「青春時代」という言葉はいまになってこそ心にグッとくる。子どもの、まさにその時代を迎えていたときはピンとこなかった。目の前に一生懸命で過去や余計なことを考えていなかったのだ。
今回はバリバリ昭和の曲なのだが、どこか私も懐かしさを感じさせる曲を紹介。森田公一とトップギャランの「青春時代」だ。この、○○と○○って歌い手表記がいかにも昭和らしくて好み。
私の中ではこの動画のイメージが強く、森田公一がピアノの前でうなるように声を上げ、トップギャランが並んで楽器を片手にシャンシャンと歌う。
これなんですよ。これが私のいう「エモい」なのだ。演歌のようなゆったりとした曲調に、テンポを上げていく当時としてはハイセンスの絶妙な構成だ。森田公一の渋い声もぴったり。それも昭和な雰囲気を増長させる。
{卒業までの半年で 答えを出すと言うけれど 二人が暮らした歳月を 何で計ればいいのだろう}
{青春時代が夢なんて あとからほのぼの思うもの 青春時代のまん中は 道に迷っているばかり}
歌詞もまたエモい。特にサビは真理だと思う。それは私だけでなく全員が感じているのではないだろうか。作詞は阿久悠。やはりこの方の詩はグッとくる説得力がある。
{青春時代が夢なんて あとからほのぼの思うもの 青春時代のまん中は 胸にとげさすことばかり}
ああ、そういえば傷ついてばかりだったかもしれない。もう歳を取るとその感情が薄れてきてしまい、どこか虚しさを超え、達観した感情にすらなってしまう。時々この曲を聞いては当時を思い出そうと思う。
さて、まだまだこの曲は動画がいくつもあった。
この動画はより演歌っぽい。渋さがより際立つ。そしてやはり、どうもモヤモヤすることがあるのだ。
森田公一はさらば青春の光の森田に似ている。動画のコメント欄を見てみると同意見のもあったので、恐らく私の目がおかしいのではない、気もする。同じ名字なのでまさかと思ったが、血縁関係はないようだ。でも似ているなあ。
【今日の名歌詞】
青春時代が夢なんて あとからほのぼの思うもの 青春時代のまん中は 道に迷っているばかり