名曲494 「あなただけ見つめてる」【大黒摩季】[SLAM DUNK]
ーーバスケアニメなのにサッカーを好きになる女ーー
【あなただけ見つめてる】
大黒摩季といえば90年代。90年代といえば大黒摩季である。今回はトップクラスに有名であろう曲を紹介。『スラムダンク』のエンディング曲にもなった「あなただけ見つめてる」。
まあこのnoteで書きたいことはひとつである。というわけで早速。ご存知の方も多いだろう。実は元々の歌詞と、アニメ用の歌詞とでは異なるのだ。1番での{車も詳しくなったし サッカーさえも好きになったわ}の部分が、{車も詳しくなったし お料理もガンバるから}に変更となっている。
これはなぜかというと、当時1993年はJリーグが開幕し、サッカーブームの情勢だったのだ。しかしバスケアニメでサッカーの単語を出すのはそぐわないとされ、上記の変更がなされた。妥当な判断ではあるが、採用理由が知りたいところでもある。
そこは目立つが、実はもうひとつの変更点もある。{行けっっ!夢見る夢無し女!!}が{行けっっ!夢無し女!!}となった。
夢見る部分をカットしたわけだが、冷静に見れば変更後もなかなかのヤバさである。これを男性歌手が歌おうものなら炎上ものだろう。この歌詞がどのキャラを指すのかわからないが、仮に春子さんなら暴動が起きかねない。
とまあいわくつきの部分もあるのだが、メロディーと大黒摩季の歌唱力でさらっと名曲入りできるハイクオリティの作品だ。歌詞も、人間らしく泥臭く生きているキャリアウーマンと思えばしっくりくる。
{髪も服も目立たなく お料理もガンバるから Partyには行きたい 嫌悪がってたあの娘とも絶好したわ}
ここがお気に入りポイントの歌詞。あれ、意外と春子さんにも合うかもしれない。一途な様子が見て取れる。全体的に一途な歌詞ではあるのだが、特に人間味溢れる部分ではないかと思う。
いまだといろいろと問題になりそうな歌詞満載だが、それも含めた味を楽しみたい。最近は本当に性別に関してうるさくなった。男性がすっかり弱い立場になったようにも感じるが、それだけ元々強い立場にいてしまったからでもあるだろう。……この話題はやめますか。私は中立です。
【今日の名歌詞】
あなただけ見つめてる そして他に誰もいなくなった 地味に生きてゆくの あなた好みの女