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名曲191 「MajiでKoiする5秒前」【広末涼子】
ーー本気で好きだったアイドルーー
【公式】広末涼子「MajiでKoiする5秒前」 (MV) RYOKO HIROSUE/Maji De Koi Suru 5byoumae MK5 【1st シングル】
いままで数多くのアイドルを取り上げたが、実は広末涼子は子どものころ本気で好きだった。90年代後半のことである。ませてたなあ。
デビュー曲となったMajiでKoiする5秒前という神曲を知ったのは実は高校生のころ。そのときはもう広末熱はなくなっており、特にどのアイドルを好きにもならず邦楽にハマっていたわけだが、この曲で当時を思い出した。うたエモンでゲストに出ていた当時の広末涼子なのだ。なんてかわいいんだろう。
どうも私は化粧などでアレコレ作ったきれいな人よりも、素の天然素材による美人を好む傾向があるようで、一般的にきれいといわれるミスなんちゃらの人にはまったく惹かれない変な嗜好を持っていた。私の目に広末涼子はまさに化粧で塗りたくられていない、本当の美人だと感じたのであった。
とまあこれ以上書くと怪しくなるので曲を紹介。実はこの曲の作詞作曲は竹内まりやである。
{ボーダーのTシャツの 裾からのぞくおへそ しかめ顔のママの背中 すり抜けてやって来た 渋谷はちょっと苦手 初めての待ち合わせ 人波をかきわけながら すべり込んだ5分前}
うーんいかにも竹内まりや調。広瀬香美ほどイタくなく、さくらももこよりはリアリティがある。
{ずっと前から彼のこと 好きだった誰よりも やっと私に来たチャンス 逃がせないの “ゴメン!"と笑いかけて 走り寄るまなざしに MajiでKoiしちゃいそうな 約束の5秒前}
素晴らしいメロディー。歌詞もまさに青春そのもので、当時の広末涼子とマッチしまくりである。正直竹内まりや自身が歌うより何倍もいい。
{子供じみた趣味だとあなたはからかうけど ふたりで写すプリクラは 何よりの宝物 かに座の女の子って どこか少し大胆 さり気なく腕をからめて 公園通りを歩く}
かに座の適当感が秀逸だ。子ども心が残っていないとこの歌詞は書けない。
{もっと知りたい彼のこと ライバルに差をつけて そっと耳もとでささやく “大好きよ"と 恋が始まる予感 あなたも感じるでしょ MajiでKaiたラブレター 渡すその5秒前}
こんなかわいい子がいたら人生どれほど幸せだろうか。
{あっというまに日が暮れて さよならの時が来る グッとくるセリフ探して 黙り込んだ “今度はいつ会える?"とふいに聞いたあなたが MajiでKissをくれたのは 門限の5秒前 MajiでKonya眠れない 真夜中の5秒前 真夜中の5秒前}
締め方も意味深でいい。結ばれたことを素直に喜べず、現実ではないのかと疑っているようだ。本当に嬉しすぎた時はこういう感情になる。
ところでこの曲はPVが有り得ないくらいかわいい。全国の広末涼子ファンは擦り切れるほど見るべきだ。これほどキュンキュンできるのは宇多田ヒカルの「Good-bye Happiness」に匹敵するほどだ。
【今日の名歌詞】
かに座の女の子って どこか少し大胆 さり気なく腕をからめて 公園通りを歩く