名曲84 「ラブ・パレード」【ORANGE RANGE】
ーー2000年代の文化の一つに属される、誰もが知るアーティストの傑作バラードーー
【ラブ・パレード(ライブ映像)】
ORANGE RANGEは2000年代に10代以上であった人ならば絶対に聞いたことがあるアーティストだ。大げさではなく当時は一世を風靡していた。そのチャラチャラした見た目から繰り出される音楽はギャップという軽い言葉では表せないような衝撃であった。
ローマ字だとちょっとアレなのでカタカナで記す。オレンジレンジは私が小学生のころに出会った。いろいろと曲はなんとなく耳にしていたが、心に刺さるほどの名曲と出会うのは遅かった気がする。当時の流行った曲を振り返ってみよう。
上海ハニー、ロコローション、花、アスタリスク、キズナ……いまざっと思い浮かぶ曲を挙げてみたが、凄まじいラインナップである。ロコローションでやんちゃな若者の支持層を集め、花の大ブレイクで支持層は若者にとどまらず国民的な存在にまでなった。
そしてこのラブ・パレードである。これが私にとってまず心に刺さった名曲であった。当時、流行していた「電車男」の主題歌だったため認知度は高かったに違いない。それまでのチャラチャラしたノリのよい曲調がなんとなく好きでなかった私にとって、「ああ、こんな歌もあるのか。普通にいい曲だな」と評価を改めさせた曲であった。同じ思いをした方も多いのではないか。
学校でも大人気であった。私のクラスでは「アスタリスク」か「ラブパレード」派で分かれていたのを覚えている。アスタリスクも人気アニメ「BLEACH」の主題歌だったので同じように人気が高かったのだ。
この曲で好きな歌詞はここ。
{一歩も踏み出せなかった 傷つく事をただ恐れたんだ こんな自分だからなんて 悩んで 悔やんで 病んで出す答え 照らす日は眩しくて 壁があるようで切なくて 耐えれなく 描く絵なく 逃げる俺に 君は手差し伸べて 負けないでって そこで俺やっと気づいた 「壁」なんかなかった 自分で作ったもんだった 君に触れ 心震える 気持ち溢れる もう涙拭え 未熟でも進め 前へ}
ラストの畳み掛けるような神ラップである。それがただの韻を踏んだ中身のないものではなく、しっかりと中身が切実な男の葛藤を描いているのが素晴らしい。少し当時の自分に似ているところがあったこの歌詞、私は絶対に覚えようと決めた。DA PUMPでラップを覚えるのは慣れっこだったが、いつもよりも覚えるのが早かった気がする。
{Ohベイベー 君と僕のラヴ・パレード}
全体的に歌詞はやんちゃな若者が思い描きそうな恋愛の様子を歌っている。目線をぐっと下げて対等間のあるリアリティがあったのもヒットした要因だろう。ベイベーはいまじゃダサいのかもしれない。
【今日の名歌詞】
君の笑った時に細くなる目 笑い声 ちっちゃな手 とにかくすべてが おれを動かしてんだね
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